健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

脳を雌雄入れ替えで・・・・・

2013-01-31 08:30:42 | 研究
雄と雌の脳を入れ替えたニワトリを作ることに成功し、遺伝的に雄の脳を持った雌は性成熟や産卵の開始が遅れることが明らかになったそうです(日本経済新聞)。性徴は精巣や卵巣から分泌される性ホルモンによると考えられていますが、脳も関係していることになるのでしょうか。研究では、受精卵を孵卵器に入れて1日半後に、脳になる神経組織を入れ替え、脳が雌で体が雄、脳が雄で体が雌のヒヨコをそれぞれ作ったそうです。脳が雄で体が雌のニワトリは、産卵開始が正常の雌より24日遅れ、産卵も正常の雌が1カ月に24個だったのに対し8個に減ったそうです。脳が雌で体が雄のニワトリは、性行動を含めて通常の雄と区別がつかなかったとも。遺伝的に雌の脳には、性成熟や性周期に関係する神経回路を作る仕組みが備わっているとみられるそうです。この神経回路を詳しく調べれば脳の性差や脳疾患の男女差の解明に近づくのではないかと期待されるそうです。
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