健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

カプサイシンで筋肥大

2013-01-23 08:30:29 | 研究
唐辛子の成分カプサイシンに筋肉の肥大を促し、萎縮を抑える効果があるという研究が発表されました(毎日jp)。ネイチャーメディシンの1月号に。筋肉が肥大することは経験的に知られていますが、そのメカニズムは未だ完全に解明されていません。研究では、筋ジストロフィーの原因となるたんぱく質「ジストロフィン」に注目し、筋肉に大きな負担がかかると、一酸化窒素を合成する酵素の働きが活発化するとともに、カルシウムイオン濃度が高くなって筋肉が肥大することを確認したそうです。そして、カルシウムイオン濃度はカプサイシンと結合する分子が調整役を担うことが判明したそうです。マウスに1日1〜2回、1週間にわたってカプサイシンを筋肉注射すると、未注射のマウスに比べ筋肉量が約15%増えたそうです。人工的に筋萎縮させたマウスの脚にも同様の頻度で注射すると、萎縮率が約20%軽減したとも。驚きです。
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