健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

毛包の再生へ

2013-01-25 08:30:12 | 研究
人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用い、毛髪を作り出す組織「毛包」を部分的に再生させることに成功したと発表がありました(時事通信)。ヒトのiPS細胞を、皮膚になる手前の細胞に変化させ、皮膚細胞に毛包を作るよう働き掛ける「毛乳頭」の代わりに、同様の力を持つ若いマウスの皮膚細胞を皮膚になる前の細胞に混合して、マウスに移植したところ、マウスとヒトの細胞が混ざった毛包の組織と毛髪ができたというのです。ヒトの毛乳頭には大量採取が難しいなどの問題があるそうです。そのため、今回は採取が容易な若いマウスの細胞を用いたそうです。ヒトiPS細胞から毛乳頭を作ることができれば、今回の方法を応用して完全なヒトの毛包を再生させることが可能になると期待できるそうです。脱毛症の治療や、育毛剤開発につながる成果ですね。
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