適度な運動による健康維持効果には遺伝子の働きの変化が関わっているということが発表されました(毎信web)。また、糖尿病やがんなどの原因にもなる臓器の炎症を促進する遺伝子の働きが運動後に抑制されることを確認したそうです。生命活動を担う情報が記録されている遺伝子の働きは運動という人の意思で変えられることを実証した形で、「遺伝子イコール運命」といった固定観念をあらためて突き崩す成果ととも考えられます。この研究は、遺伝子の「メチル化」と呼ばれる現象に着目したものだそうです。臓器の炎症は体が有害なストレスや刺激を受けた時に生じると考えられますが、この時に炎症を抑える働きをする遺伝子は多くのメチル基が付いて働きが抑えられ、炎症を促進する遺伝子はメチル基が剥がれて働きが活発化していると考えられています。働きが強くなり過ぎると炎症を起こす原因になるタンパク質「ASC」の遺伝子を調べたところ、インターバル速歩を始める前はメチル化の割合が加齢とともに減り、働きが強まって炎症を起こしやすい状態だったそうです。ですが、速歩を始めて半年後にはメチル化の割合が高くなり、健康な若者のレベルに近づいたというのです。年齢に換算すると25~30年の若返り効果があったと考えられるそうです。炎症を促進する働きがある別の遺伝子でも同様の変化が確認できたそうで、運動による効果が多面的に現れることも判明とのこと。半年後にメチル化の割合に変化が見られた遺伝子は約30個に上るとも。肥満やがん、うつに関係する遺伝子も含まれていることから、今後は個々の遺伝子を一つ一つ調査し、遺伝子の働きの変化がどんな効果をもたらしているのかなどを解き明かしていくとも。
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