健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

iPS細胞から免疫細胞

2013-01-10 08:30:27 | 研究
先日、がん細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃する免疫細胞からiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製し、元の免疫細胞を大量に作ったり若返らせたりすることに成功したと発表がありました(YOMIURI ONLINE)。具体的には、悪性黒色腫というがんを攻撃するリンパ球「キラーT細胞」から、iPS細胞を作ったというもの。このiPS細胞からキラーT細胞を大量に作ると、元のT細胞と同様、悪性黒色腫を狙って攻撃することが確認できたそうです。また、エイズ患者のキラーT細胞をiPS細胞にしてから再生したところ、エイズウイルスに感染した細胞を攻撃する能力を保ったまま増殖力が回復するなど、T細胞が若返ったことが確認されたとも。iPS細胞を使った新しい治療法がどんどん開発されていきますね。
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