健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

寝不足でも寝過ぎでも肥満に

2010-03-19 08:29:17 | 研究
寝不足の人も寝過ぎの人も、肥満になったり、内臓脂肪が蓄積したりする傾向が、報告されたそうです(ASAHI.COM)。生活習慣病につながる内臓脂肪の蓄積は、食生活と活動量の影響が大きいと考えられていますが、睡眠の影響もあるという非常に興味深い報告です。
この報告は、「スリープ」3月号に掲載されたそうで、18~81歳のアフリカ系アメリカ人とヒスパニックの男女計1107人に睡眠時間を尋ね、脂肪の蓄積をCT(コンピューター断層撮影)で調べたそうです。その結果、夜の睡眠時間が5時間より短い人は、肥満がちで内臓脂肪の蓄積も明らかに多かった。8時間以上の人も、程度は低いものの同様の傾向があったそうです。ちなみにこうした傾向は、40歳未満の人に見られたというのです。そのメカニズムについては、「寝不足だと食欲を高めつつ代謝を減らすホルモンが増え、寝過ぎると体を動かす時間が少なくなっている可能性」を指摘しているそうです。ただ今回の研究は、肥満や生活習慣病が比較的多いアフリカ系アメリカ人とヒスパニックが対象ですので、日本人に同じことがいえるかどうかは、まだはっきりしていないそうです(ASAHI.COM)。
論文を読んでいないので確かなことは言えませんが、おそらく食事量や栄養状態、活動量そしてホルモン動態などはチェックしていないと思いますのですぐに断定できるものではないと思います。睡眠がホルモン動態に及ぼす影響についてはよく知らないのですが、個人差が非常に大きいのではないかと思います。この論文では、毎晩6~8時間の睡眠を取るべきだとしているそうですが、そういう意見もあると受け取っていた方がよいと考えます。
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クロマグロは・・・・・

2010-03-19 08:10:45 | 日記
ドーハで開催されている野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約の締約国会議で、、大西洋・地中海クロマグロの国際取引を禁止する提案を反対多数で否決したそうです。マグロ愛好家いや日本人としてほっとした気持ちでしょうか。
ASAHI.COMによれば、今回の大西洋クロマグロを含めて国際取引を禁じる案はモナコが提案したもので、それを受けて各国が賛否の立場を表明したそうです。さらにEUは禁輸実施時期を来年5月まで先送りすることを条件にした修正案を提案し、日本は反対の立場から意見を述べ、アジア、アフリカの途上国の多くが賛同、リビアが意見表明のなかで審議の打ち切りと即時採決を求め、アイスランドが無記名投票による採決を求め、規定の10カ国以上が賛同し、無記名投票になったという流れのようです(ASAHI.COM)。
その後、採決するかどうかの投票が行われ、過半数が賛成し、EU修正案、モナコ提案の順で本採決が行われ、EU修正案は賛成43、反対72(棄権14)で、モナコ提案は賛成20、反対68(同30)でともに否決されたそうです(ASAHI.COM)。
今回の規制案の対象となったクロマグロは、最高級のトロがとれ日本で人気が高く、輸入と自国漁獲分を合わせ世界の約8割が日本に供給されているそうです。いわゆる、日本がほぼ独占しているということでしょうか。取引が禁止されれば、本当に大変なことになっていたかもしれません。でも、いつまた提案がなされるかもしれません。どのようにしてクロマグロを含めた資源を維持していくか、早急に対策が必要と考えられます。
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