医学教育への献体が２０年で倍増

医学教育のための献体が２０年で倍増したという報道がありました（ASAHI.DOM）。

献体とは・・・・・
大学の医学部や歯学部で行われる人体解剖の実習用教材などとして、自分の遺体を無条件、無報酬で提供すること。解剖は人体の仕組み、構造を調べるもので、死因などを調べる病理解剖とは違う。登録には配偶者、親や子ら肉親の同意が必要。遺体は大学が火葬し、遺骨は遺族に返還される。ただし、防腐処理のほか、一般的に解剖の実習期間は数カ月に及ぶため、遺骨の返還には２～３年かかる。遺族がいない場合、大学などの納骨堂に収蔵される。（ASAHI.COM）

毎年、３５００人前後が解剖されているというのです。篤志解剖全国連合会によると、登録者数は累計で、１９８８年度は計約１０万人だったそうですが、２００８年度は計約２３万３千人に増加したといいます。そして、その登録者の大半が高齢者だそうです。
また、１９８８年度に解剖された３６５３人のうち、献体の割合は５６％だったそうですが、２００８年度は３４０７人のうち献体の割合は９５％にまで増えたそうです。ちなみに献体以外は、行き倒れなどの死者です。
献体を希望する者が多くて、登録を制限したり、一時停止したりする大学も出てきているというのです。その背景には映画や小説で取り上げられ、認知度が高まったほか、自分や家族の体にメスが入ることに抵抗感が薄れるなど、死生観や家族関係の変化があるとのことです。なんか複雑な心境です。

沖縄をはじめ国民の理解が得られないものに決めるわけがない

鳩山総理大臣が普天間基地移設に関して「沖縄をはじめ国民の理解が得られないものに決めるわけがない」と述べたそうです（時事通信）。本気で思っているのでしょうか。それとも、ついつい思いつきでの発言でしょうか。本気で思っているのなら、案を提示してほしいと思います。この調子だと、提示が遅くなればなるほど、多くの場所が候補地から除外されていきます。それとも、普天間基地は日本からなくなると考えてよいのでしょうか。でも、この案の場合は米国が納得しないでしょう。だとすると、関係者が皆納得できる案というのはそれぞれが少しずつ妥協するという案と考えられます。「妥協」＝「理解」という図式なのでしょうか。でも、今となっては沖縄県内はどこへでも妥協すらできない状況かと思いますが・・・・・。
できないことを口に出して退路を断つという手法もあるとは思います。でも、退路を周囲の人が作っているのを、自ら埋めてどうするのでしょうか。鳩山総理大臣の場合、日本の運命を担っているのです。反面教師ではだめで、模範とならなければいけないと思いますが・・・・・。