フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

ベネチア・リキュールグラスと貴腐ワイン

2016-01-05 00:14:00 | グラス

ベネチアリキュールグラスとフランスの貴腐ワイン

 暮に、年が明けたら飲もうと思って上野駅中の紀伊國屋さんでフランスの貴腐ワインを買いました。新しい、と言っても40年以上前ですが、ベネチアのリキュールグラスを使ってみました。

 
 フランスの貴腐ワイン、”Chateau Doisy Vedrines SAUTERNES”2012年( シャトー・ドワジ・ヴェドリーヌ ・ソーテルヌ)です。
 貴腐ワインはハンガリーの”トカイ”が有名ですが、紀伊國屋さんには置いてなくて、その代わりにこのワインを勧められました。

 

 

 グラスはステムが太く、不規則でやわらかな凹凸があります。ボウルには繊細な模様が彫られていて、クラシックなデザインです。

 

 これもステムが短いベネチアのリキュールグラスです。ステムの部分に少し黄色いガラスが使われていて、ワインの色とマッチしてとてもキレイです。色のついたグラスは、お酒の色がわからなくなるのでほとんど使わないのですが、このグラスはステムは黄色でも、ボウル(カップの部分)は透明です。まるで、このワインを飲むためのグラスのようです。

 貴腐ワインは、ブドウの粒はその皮にセルロースが含まれていて果肉の水分が蒸発しないようになっています。ブドウの房に付く貴腐菌はカビの一種で、この皮のセルロース質を分解するので粒の中の水分が蒸発してしまいます。その結果、果肉に含まれる糖分が濃縮され、まるで干しブドウのようになります。このブドウを使って作ったワインが貴腐ワインです。アルコールは果糖が分解醗酵して作られるので、貴腐ワインはアルコール度数が高目になり甘みも強くて、しかも貴腐菌の香り高い大変上品なワインとなります。貴腐とは、高貴な腐敗という意味です。
 貴腐ワインに使われるブドウは、貴腐菌をつけて繁殖させるため、どうしても遅摘みとなります。そうすると貴腐菌以外の雑菌がついてしまうこともあり、その場合はブドウが腐ってしまって、まったく収穫できません。貴腐ワイン用のブドウの栽培は、とてもリスキーなのです。その収穫量も少なく、したがって貴腐ワインもたくさんは作れません。年によっては、まったくブドウが収穫できなくて、ワインを作ることができないこともあります。
 このように収穫量が少なく貴重なブドウで作られる貴腐ワインは、とても人気があります。非常にスッキリとした甘い味わいは、食前酒や食後のデザートワインとして大変好まれています。

 このソーテルヌも2012年と若いですが、熟成した果実と爽やかな貴腐菌の香りがして、しかも非常にスッキリとした甘味です。アルコール度数は13.5%と低めですがシルクのような舌触りで、わずかに発泡性の微炭酸の刺激があり、貴腐菌の香りと相まって甘いだけでなくやかな酸味を際立たせています。美味い!です。
 濃厚なチーズケーキなどとも合うかもしれません。今度、試してみようと思います。

 栓を抜いてしまったのですが、あと3年程瓶内で熟成させたら、今の爽やかな味わいにさらに深みを増した違った味に変化するかもしれません。ヴィンテージワインは、少なくとも5~8年位は熟成させた方が良いと言われています。
 ただし、家庭の冷蔵庫では温度も低すぎ(3~5度程なので)るし、湿度も保てません。瓶内熟成が確保できる、温度(10~15度)、湿度(70%前後)が管理できる専用のワインセラーが必要です。

 まあ、飲むしかないか・・・レアチーズケーキをアテにして。 

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セルロイド万年筆のインクサック取り付け

2016-01-03 08:53:34 | 万年筆

セルロイド万年筆のインクサック取り付け

 キャップのないセルロイド万年筆、胴軸がベッコウ模様できれいなので、それとは全く違うけれど、他のジャンクのセルロイドキャップを取り付けて使うことにしました。

インクサックが無かったので、ゴム製のものを取り付けることにしました。

 

 ペン先が食い違っていて書けない状態でしたので、これも交換しました。ペン芯を抜いてペン先を交換しようとしましたが、インクが固まっていて抜けません。結局ペン芯が折れてしまいました。円筒のプラスチック軸で自作しようとしたのですが(写真の下、途中までヤスリで削って作りました。)、溝を彫ったり面倒なので、部品取りする万年筆のペン芯とペン先を一緒に交換することにしました。

 

 

 首軸も欠かしてしまったので、インクを入れた時に漏れ出すかもしれません。
 一応ゼリー状の瞬間接着剤でシーリングしたのですが、見栄えはよくないです。瞬間接着剤は、乾くと曇りが出るので注意が必要です。
 改めてクリアータイプのエポキシ樹脂充填剤で補修しようと思います。このままでは、見栄えが良くないので。

 

 

  つぎはぎだらけの、古くてショボい万年筆になりました。でも、インク漏れもなさそうだし、キャップと胴軸の色と模様の違いも、デザイン的にそれなりにマッチしていると思うのですが。いかがでしょう。
 ペン先は昔のサイズで極細で、
書き味もカリカリして浸けペンのようですが、それほど悪くありません。ちゃんと字が書けます。チープで高級感は全くないですが、まあまあの仕上がりです。

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新年、明けましておめでとうございます。

2016-01-01 07:36:33 | 日記

2016年、新年明けましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願いいたします。

 昨年から、勝手ながら自分の趣味を皆様にご覧いただいてきました。今年も、引き続きよろしくお願いいたします。ブログをご覧いただいて、ご感想などあればコメントにてお聞かせ下さい。

 水彩の先生にいただいた孫悟空の色紙を添えて、左の招き猫は人形町の陶器市で手に入れた恵比寿様の招き猫です、新年のお祝い申し上げます。

 自分でもブログにアップすることで、今まで何をしてきたのかを改めて認識している次第です。そのことを通じて、皆様に何かをお伝えできればと思っております。

 

       本年も、よろしくお願いいたします。

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