古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

をとめ歌(中務集(伝西行筆)の字体を模して)

2016-10-24 06:30:06 | 書道


前回は乙女の姿を描かさせていただきました。
今回は乙女の歌と書でまいりましょう。

歌は、「をとめ歌」として、文芸春秋デラックス(1974年12月号)に掲載されたものとのことです。
いろは歌、鳥なく歌などと同じく、48文字が異なる文字で出来たものです。
これまた、イヤハヤです。

をとめはなつむ   のへみえて    (乙女花摘む 野辺見えて)
われま(万)ちゐたる ゆふか(可)せよ (我待ち居たる   夕風よ)
うくひすきけ(介)ん おほそらに      (鴬来けん      大空に)
ねいろもやさし こゑあり(利)ぬ     (音色も優し   声ありぬ)

この歌を、今練習中の、西行の筆と伝えられている「中務(なかつかさ)集」の字体を模して書いてみました。
中務集にでてくる仮名文字から48文字を拾い集め、
この歌に合わせて綴り直したものです(小筆使用 50×35cm)。
中務集は練習を始めたばかり(9.19拙ブログ)で、アップするのは恥ずかしいのですが、
自分への励みということでご容赦いただきたく。
上の構図に決めてからも、なかなか納得出来るものが書けず、数十枚は練習したでしょうか・・・。
特に意識したのは一応伸びやかさです。

西行法師が、中務集という女性歌人の歌集の筆をとり、
その筆跡を模して、喜寿間近かの爺が乙女の歌を書いてみる・・・
なんだか変な気持ちではあります。



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2 コメント

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Unknown (mori)
2016-10-24 06:44:31
素人の私が感じたこととして、カナ文字で細くのびやかに書かれているからか、素直な女性の感じが出ていると思います。それにしても48文字違う文字で歌を作ると等昔の方は驚くほど色々工夫をしそれぞれの分野で楽しんでいらっしゃいますね。
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初めまして (roshi)
2016-11-28 15:57:46
初めまして。「鳥鳴歌」を検索しておりましたら、こちらに入らせていただくこととなりました。この「をとめ歌」も48文字で作られていると知り、なるほどと拝見させていただきました。当方も書を嗜んでおります。学ばせていただきました。また、拝見に伺わせていただきます。ありがとうございました。
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