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古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

ブドウの“下塗り”の練習

2010-09-23 06:26:37 | 静物(全体)
今回はブドウの“下塗り”段階の練習です。

今回も柴崎春通先生の「透明水彩 色・いろ」(グラフィック社)という教本からの勉強です。
該当するページを開くと、まず“三つの色”を使った“下塗り”段階の絵が目にとまりました。
正直、こんな透明感の出し方ってあるんだ!、という衝撃を受けました。

ブドウが透明、これっておかしいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
あくまで下塗り段階のものです。ブドウの中身(果肉)を透かしてみれば、というところです。

今回の、ブドウ本来の、表面の皮の基本色は、クレムソン・レーキ(赤系)という色。
絵の一番下の真ん中あたりの、ちょっと濃い色のブドウの色です。
下塗りの色は、この色のほかに、パーマネント・グリーンno.1(緑系)、
コンポーズ・ブルー(青系)の、三つの色が使われていました。

この下塗りの鮮やかさは、三色を、パレット上で混色するのではなく、
それぞれ塗った色に、ほかの色を重ねて塗る“重ね塗り”しているところがミソのようです。
混色すれば濁りますが、重ね塗りだと、それぞれの色の鮮やかさが活きるのでしょう。

この下塗りのあとは、そのブドウ本来の色を、今度は混色した色をも加えながら、
一粒一粒、立体感を出しながら仕上げていくことになります。

その教本にも、もちろん絵として仕上げられたブドウも描かれています。

ただ、今回の、私の絵は最後まで仕上げませんでした。
教本にある下塗り段階の鮮やかさに圧倒されたというか、
手を加えるのが勿体ないというか、
ここ“下塗り段階”にて仕上げとします。

こういう透明感の出し方は、ガラス類やビー玉、シャボン玉あるいは清流の色合いなどなど、
いろいろなところで応用できるのではないかと感じたことでした。

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2 コメント

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なるほど (mori )
2010-09-23 12:01:31
コメントを見て成程と思いましたが、なかなか専門的で、そうなんだろうなと言うのが正直なところです。下塗り段階とのことですが、色合いは綺麗で、みずみずしい感じが良く出ていると思います。
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Unknown (キンジ)
2010-09-23 15:33:34
やっと芸術の「秋」が来てくれました。早速頑張っていますね。 下塗り? ブドウでなくて
言われる如く「風鈴のガラス・シャボン玉・・・ぱちんと壊れてしまいそうな 幼児の肌の如く柔らかな感じに見えますが・・・。 さーて次回にはどんなに熟れたブドウができますか。楽しみにしていますよ。
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