毎年開催が危ぶまれているガラ・パーティーですが、今年もロイ夫妻が飛び回ってスポンサーをあつめ、さらにサイレント・オークションに出品する品物の提供を数多く受けてそれと会費を運営資金の足しにすることでなんとか7月15日に開催できました。
(今回のカメラはVGA設定(640X480ピクセル)にした上に、ストロボの届かない距離で手ブレが多かったためいつものようなトリミングはせずにそのままアップいたします。)
開場が午後5時半なのでNUAの友人たちとは会場で5時に会う約束をし、自宅から会場までバスで10分程度なので余裕を見て4時20分のバスに乗ったのですが、なんと会場までの道路が工事による大渋滞、5時はおろか5時半にも間に合わないことになったため、手前の停留場で降りて会場に駆け込んだのが5時45分ごろ。でもさすがハワイです(?)まだまだ時間の余裕がありました。
会場に入ると早くもオータサンとナンドがいつものように「ウェルカム・ミュージックの演奏中。
オータサンのような「大物」による「前座演奏」はかわいそう、という声もあるのですが、もともと派手なことが嫌いなオータサンで、その昔のコロニー・ステーキハウス(ハイアット・リージェンシー2階)のバーでは明かりがほとんどない場所でひっそりと弾いていたくらいですから、聴く人がいない状態で自分たちの好きな音楽が弾けるのはハッピーなのかもしれません。
いつものMCダニー・カレイキニが登場して歌とお祈りをしました。
ハワイ州のシャッツ副知事からロイ夫妻への感謝状の贈呈のあと
ダニーがオータサンたちをバックに歌いました。
会場にはたくさんのゲストが見受けられ、日本から来たフラリ・パッドのお二人がトゥモローハウスの野口社長と纐纈さんとともに参加されました。
いつも一緒に演奏される五十嵐さんが欠席のためお一人で演奏される今村さんがジュニアとジュニマネのちひろさんと談笑していました。
しかし、なんと言っても本日最大のゲストはNUAの名誉会員でもあり、ウクレレを世界で最初に製作したマニュエル・ヌネスの孫でもあるレスリー・ヌネスが出席したことで、私にとっても10年ぶりにお目にかかりました(・・・が、もちろん記憶にはなかったようです・・・涙)。
そこで二人の名誉会員の間に割り込みパチリ。撮影はもう一人の名誉会員であるロイ・サクマ夫人キャシーという豪華版でした。
ステージはネリ・トヤマとダニエル・バドゥリアの夫婦ユニットに代わりました。
ネリは8歳でソング・コンテストに優勝した天才少女で、その後ロイの教室のインストラクターを務めるかたわら少女ユニット「ジョイ」のメンバーとして活躍しました。
NUAが初めてウクレレ・フェスティバルに参加した第25回(1995年)のステージでは私からネリに頼んで飛び入りで歌って貰い、大成功をした経緯があります。
その彼女も有名なウクレレ奏者ドン・バドゥリアの息子ダニエルと結婚してデュオ活動を続けています。
先に登場したダニー・カレイキニが「ここに幸あり」を正しく歌ったのと同様ネリの「涙そうそう」もハワイ人たちが歌うような間違いをせずに歌ったのは良く勉強している、と感心いたしました。
続いてはホオケナの登場です。ベースのクリス・カマカはウクレレメーカーからの参加者として毎年参加していますが、ホオケナとしての参加は初めてです。
そしてホオケナは今年のフェスティバルとしてメダマのグループで、たっぷりとレパートリーを聴かせてもらえました。
(あまり聞きほれて写真を撮り忘れたのでビデオからキャプチャーしました)
予定していたゲスト演奏の最後はここ3年出演している右腕のないニック少年で、余裕をもっての演奏をいたしました。
ここからは世界各地からフェスティバルにやってきた出演者たちが代わる代わる演奏しました。トップバッターはメリーランド州から来たヴィクトリアでトランペットの口真似を含めての歌で大きな拍手を受けていました。
次はイタリアでウクレレ演奏活動と指導者として活躍しているジョントムの登場。
イタリアでのウクレレの認知度は極めて低く、バンジョーやマンドリンと間違われるとのこと。私が10年前に始めてナイルガットをウクレレ用に採用してからアキーラ社がウクレレ用セットを販売するようになった経緯を話したところ「ナイルガットは好きじゃない」とのこと。まぁどの弦も好き好きですから・・・・
韓国のトリオ「ウクレレ・ピクニック」は息の合った演奏と女性ボーカルの澄んだ声で拍手を貰っていました。
同じくアジアのタイからはシングトの弾き語りでしたが、彼の歌をyoutubeで見てすぐに出演を依頼したとの事。yutubeの威力を今更ながら実感いたしました。
最近は韓国、タイ、台湾、フィリピンなどアジア各国でのウクレレ熱がかなり上昇しているようで、従来は大半をハワイと日本で買っていた中国製のウクレレが東南アジアに出回るようになり、ハワイと日本では品不足を起こしているようです。
日本からのフラリ・パッドの元気の良い演奏も喝采を浴びていました。
グアムから参加した少年はまだ16歳とのことですが、ジェイク張りの演奏に加えてジャズウクレレのレパートリーを披露して本日のトリにふさわしい演奏をしてくれました。
もしあの日、ホオケナとマウナルアの演奏を見なければ、ハワイミュージックに興味のない人生を送っていた気がします。
ウクレレ・フェスティバルではなんと40名以上のフラも付いて壮観でした。