
それではまずは本命のウクレレ・フェスティバルからご紹介しましょう。
例年の事ですがホテルが会場に近いという地の利を生かしてポールポジション確保に動きました。前日のうちに朝食と水、そして新聞紙を用意して4時起床、会場には5時に入りました。もちろん夜明け前でしたがすでに3時ごろから来ている家族連れたちが仮眠を取っていました。早く来る事で駐車場の確保ができ、仮眠用の椅子やシートもクルマで運ぶのは簡単なのでうまい考えでしょうが、旅行者にはちょっとムリですね。
でも6時にはロイとキャシーが登場したことで一気に準備に拍車がかかり、ステージのシャッターを開け、バナーを張ったり、椅子を並べたり、花を飾ったりしているうちにPA業者も活動を開始しました。観客たちは8時半ごろから続々と現れ、椅子席だけでなく少し離れたところに青色のテントを張ってフェスティバルを楽しもうという態勢になりました。
会場にはたくさんの樹木があり、鳥たちが数多くとまっているので、その下の座席は彼らの落し物で真っ白になっています。早く行った利点を生かし汚れていない座席を確保したのですが、なんと安心して座っている膝のうえ2箇所に落としものが突然到来してしまいました。出演前の白ズボンが見事に汚れてしまったので、あわてて持参の水とティッシュペーパーで応急措置をし、ホテルに戻ってからブラシ洗いをした次第です。でも考えようによっては膝だから助かったので、もしもこれが頭だったら一大悲劇となるところでした。
以下、時間経過に従ってご紹介していきましょう。 まず開幕まえのスタッフ一同による祈りと注意事項伝達です。
ダニー・カレイキニによる開会の辞と祈り、そしてカナカ・ヴァイヴァイの歌です。
トップバッターは昨年も出演したカリフォルニアから参加のサンセット・ストラマーズです。
次は前回のジ・ウクレレ・コンテスト審査員特別賞受賞のgensblue。ジャズギター風の演奏でした。
三番手は藤沢から参加したLealea Ukulele Gardenの皆さん。オリジナル曲にフラも交えて喝采を浴びました。
そして恒例(変換ミスではありません)の五十嵐有爾さんと今村讃さんの登場。私はここにベースの加瀬詩帆ちゃんと一緒にギターでサポートさせて頂きました。
スエーデンから参加した「4レイディーズ」はスエーデン語での歌を交えた演奏で楽しませてくれました。
そしてプロ一番手のシンガーソングライター/プロデューサーのケニス・マクアカーネがメイランドの友人たちとトリオで参加。コンテンポラリー曲を演奏しました。
久しぶりに登場したラングレー・ウクレレ・アンサンブルは若さを全面に押し出した演奏。卒業したジェームス・ヒルに代わって指揮者ピーターの息子がソロをとりました。
次はロイの秘蔵っ子のひとりで元ジョイのソロ担当だったキャンディス・ナリマツがお得意の曲を弾きました。
モロカイ島の青年に1000ドルの奨学金を贈呈したあとに、ステージに張り付いている「ウクレレ・フェスティバル・バンド2009」の子供たちの演奏にうつりましたが、ここで初めての試みとして演奏中に客席からでは自分の子供たちを写すことのできない親御さんたちに、ステージに上がって写して構わない、という企画が行われ、好評だったようです。
次はあのパロロが再結成しての登場です。トロイ、チノ、ネイザンの息のあった演奏は以前にもまして素晴らしい演奏で会場も熱狂していました。最後に「レコーディングしていない曲」との紹介でかれらのテーマ曲「パロロ」を三人のソロの繰り返しとともに演奏しました。
次は話題の101歳ビル・タピアの登場。年齢を感じさせない語り口と歌そしてウクレレソロで会場を唸らせました。ビルのおかげで86歳の五十嵐さんもちょっと霞んでしまった?
昨年も出演した「右手の肘から先のない少年」ニック・アコスタはさらに難しい曲を見事に演奏しましたが、指導するネリ・トヤマの苦労も大変なものだったことと想像します。
ホノルル郡・市長のムーフィ・ハネマンから5000ドルがフェスティバルの寄付され、ついでに彼により「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」が歌われました。
ナー・ホークー受賞者が続いて登場しました。まずはグループ賞とベスト・ハワイアン・アルバム賞のホルナペです。
そして今年のメイン・ゲストともいえる女性歌手賞を受賞したナタリー・アイ・カマウウがお得意のナンバーをたくさんご披露しました。
最後にオータサンが気心の知れたナンド・スアンと演奏して幕、というところでしたが、
なんとタイマネ・ガードナーが登場し、ジェイク直伝のハイテクニックと舞台狭しと跳ね回る演奏で、会場を熱狂させて本当の幕となりました。
時間が押したせいでしょうか、今年は「ハワイ・アロハ」なしでした。 会場のウクレレ・メーカーのブースの中では、コアロハが出品した「ジュークボックス・ウクレレ」が大変な人気でした。我々はそうでもないのですが、アメリカ人にとってはノスタルジックなスタイルなのでしょうね。
最後にカメラマンとして活躍した男性の写真です。さぞや暑かったことと同情してしまいました。
バンドスタンドが懐かしいです。
タイマネ、偶然にyou-tubeの映像で見ました。
早弾きの大変なテクの持ち主のようですね。
macさんからお土産を預かってきていますのでNUAでお渡ししますね。