MATTのひとりごと

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運転免許を取る

2010年11月24日 | 身の周り・暮らし

ハワイで自動車の運転をする場合、旅行者であれば日本の免許証でレンタカーが借りられますが、住人となればやはりハワイ州の運転免許を取得する必要があります。厳密には日本の免許証を切り替えることで構わないのですが、前回ニューヨーク州でそれを行ったときに貴重な「自動二輪免許」がどこかに消えてしまうという事件?があったので、まったく新規に取得することといたしました。
こちらには日本のような「実地試験免除の公認自動車学校」がないので、筆記試験はともかく実地試験を受けるのが大変です。「運転免許試験場」はありますが路上試験は各受験者が持ち込まなくてはいけないのです。

今回はmacさんと奥様に全面的なサポートをいただいたおかげで無事に(・・・・というよりも「どうにかこうにか」)免許が取得できました。というのは思いもよらず3回も落第(!)して4回目でやっと合格したからなのです。
いずれにしてもこの期間中路上試験や練習のために何度も車を使わせていただいたmacさんと奥様には感謝以外の言葉が見つからないほど感謝しております。

試験場はディリンガム・ブールバードのシティー・スクエア(トップの写真)の中にあり、この写真の右端に入口があります。

内部には色分けをしたサインが出ており、その色に従っていけば各種の手続きができるように考えられています。

まずは申請書への記入をいたします。
申請書には住所・氏名・誕生日・SSN(社会保障番号)・身長・体重・髪の色・目の色・性別等をすらすらと記入したのですが、質問欄でちょっと考え込みました。1972年にニューヨークで取得した免許があったのですがそれの番号と期限など覚えている筈もありません。近くの人に相談したら「いずれにしても昔の話なので大丈夫!」と太鼓判?を押してくれたのでそのままにいたしました。

申請窓口(右の青い看板の場所。左側の緑看板は会計窓口です)に申請書を提出すると、そこで視力テストが実施されました。顕微鏡のような器械を覗き込むと桁数の多い数字が見えるのでそれを読み上げればよいのですが、文字があまり馴染みのないスタイルだったのであせりました。読み上げながら「8・・・かな?・・・それとも6かな?・・・」などとおたおたしながら読んだのですが「もう一度、これを読んでみて」と仕切り直し後まあどうにか合格。

次は筆記試験です。日本と違って問題としては全171題の固定問題の中から選んで出題されるので、それだけを勉強すればよいのです。幸い日本語のイエローページという無料の本の中にそのすべてが収録されているのでそれを勉強しました。自分で4択の解答用紙を作成して2回ほど繰り返しているうちに試験日が来てしまいました。

筆記試験には「制限時間」がありません。当初はいつ「はい、それまで!」と言われるかハラハラしながら全部の問題を走り回ってできるものから回答して行ったのですが、いつまでたっても「時間です」コールがないので自分で切り上げて回答を提出しました。どうやら合格点である80点をクリヤーしたようで、一発で合格、仮免許証が発行されました。

いよいよ路上試験の申し込み(アポイントメント)です。ここでちょっと予定が狂ってしまいました。申し込みはインターネットでできるので自宅から行ったのですが、インターネットの場合、費用の支払いはクレジットカードでなければならず、それも米国の銀行が発行したものに限るという問題点がありました。当時は日本でのクレジットカードしか持っていなかったので、やむを得ず翌日ふたたび試験場へ出向いて現金払いで手続きをいたしました。
余談ですが米国でのクレジットカードを取得するためには「クレジット・ヒストリー」と称するクレジットカード使用実績が必要なのですが、そのためには米国の銀行が発行したクレジットカードを持っていなければいけない、という大きな矛盾があるので大変困りました!!
先輩に教えてもらった「セキュアド・ビザ・カード」というシステムによって発行されるカードがこの問題を解決してくれました。すなわち一定額を銀行に担保として預金するかわりに発行してくれるクレジットカードで、その担保金額以内の買い物をそのカードでできるとともにクレジットヒストリーも積み上げていけるというシステムです。
それまではいわゆる「デビット・カード」すなわち現金と同等の扱いが受けられるカードしかもっておらず、デビット・カードではいくら多額の買い物をしてもクレジット・ヒストリーに寄与しなかったのです。
面白いもので、セキュアド・ビザ・カードを使い始め、ある程度の使用実績ができたのでしょう、あちこちから「無料でクレジット・カードを開設できます」という案内が舞い込むようになりました。
セキュアド・ビザ・カードでは限度額を超える買い物、たとえば二人での日本往復航空券等ができないので、ある程度ヒストリーができたら普通のクレジットカードにしたいと思っていますが、その場合は日本でも持っていた「買い物すればマイレージがたまるカード」にするつもりです。

アポイントメントを申し込もうとすると、なんと1ヶ月も先でないと空きがないのです。急ぎの人はウォーク・インという「キャンセル待ち」のようなシステムを利用するようですが、キャンセルが出るかどうかは不明ですし、だいいちお仕事を持っているmacさんご家族を連日早朝からお願いすることなどできませんから最も近い一ヶ月先の空いた日に予約をいたしました。これが予約書類(右)と注意書きです。

さて、いよいよ路上試験の日になりました。これが採点表で、減点が15点を超えると不合格です。

事前にしっかりと練習をさせてもらい、試験に臨んだため試験の途中でちょっとだけ「マズイ!」という場面もあったことはあったのですが、一回りして試験場に戻ったときに「またいらっしゃい!」と言われるまでは何とかパスしたのではと思っていました。

そしてそれから一ヵ月後ごとに二度も「またおいで!」が繰り返されたので、こうなればmacさんの奥様には多大なご迷惑をおかけすることになるのですが、仮免の期限である来年7月までに取れれば良いし、その間に「間違って」合格することもあろうかと開き直ったところ、4回目に間違って?合格いたしました。

右が発行された免許証で、「8年間有効」ということなのですが、もたもたしているうちに誕生日を一ヶ月過ぎてしまったことが幸いし(!)「8年経過後の誕生日まで」すなわち8年と11ヶ月もの有効期間があることになってしまいました。・・・・でもそれまで生きているかどうか、という大きな問題点があります。
以前はこの有効期間が6年でしたが、手続きの簡素化のためでしょうか8年となり、一年当たり3ドルという費用は変わりません。すなわち今回は24ドルで8年11ヶ月の免許証を入手した次第です。(これ以外に4度にわたる!路上試験費用が合計32ドル、筆記試験の費用2ドルの合計58ドルで免許証が取得できた計算になりますが、路上を一回でパスすれば全費用は34ドルで済みます。)
なお、年齢が72歳以上では有効期間が2年で手数料が6ドルと、単価?は変わりませんが「平衡感覚のテスト」などが加わって更新手続きがめんどーなので、もしもこの年齢に近い方が居られましたら早めに挑戦されることをお勧めします。
我が家の三男はUHH在学中に取得した免許証の更新手続きのため、たまにヒロの近郊ラウパホエホエまで行っていますが、私の場合は「更新期限」まで生き延びられる確実な見込みはありません。

左がこの日までお世話になった仮免でパンチで穴あけをして返してくれました。
そして中央がいままで免許証がないために唯一の「ID(身分証明)」として活躍してくれた「ハワイ州IDカード」で、今後も免許証とともにIDとして活用するつもりです。
(またまた余談ですが、免許証がIDとして使えるために、不正な手段で発行させる犯罪があるそうで、それの防止策として「出生証明」を申請時に提出させる、という動きがあるようです。そうなるとオバマさんが本当にハワイ生まれかどうかもあばかれる?・・・)



日本語の情報誌に「24時間で免許取得可能、最短では4時間のことも」といった広告がありますが、あくまでも「可能」であってウソは書いてないのですが、実際に受験してみて結構難しいことを実感しました。(トシのせいもあるでしょうけど・・・汗)
インターネット上にも「最短1日半で免許取得」という広告がありました。これも不可能ではない方法です。まずSSN(社会保障番号」が問題なく取得できることが前提ですが、これはいろいろの対策があるようですので何とかなるかもしれません。それから路上試験の申し込みは普通の方法では上に書いたように一ヶ月程度先のことになりますが、もう一つ「walk in」という救済策が設けられていて、当日に「キャンセル待ち」の受付があるのです。この広告によると担当者が前夜から順番取りのため並ぶようなので多分試験が受けられると思います。
最後の問題点であるハワイの規則にのっとった運転方法の会得には前日に半日以上掛けて叩き込むようですので本人の運転技能にもよりますがかなりの確率で合格するでしょう。(合格率90%というのは裏づけが公表されていないので真偽のほどはわかりませんが・・・)
いずれにしろハワイでの免許証取得を考えている方はこういう会社に相談して見られるのも一法でしょう。



最後に路上試験の典型的なコースを辿ってみます。試験官の気分?でこれとは異なるコースの場合もありますので鵜呑みにしないでくださいね。以下の注意事項は練習時にmacさんから言われた項目です。

まずシティー・スクエア(□印)の試験場(と言ってもただの駐車場)を出て右折します。
するとすぐにX印の「曲がり角時速10マイル制限」の標識が出るのでちょっとあせりながら減速します。

広い道を右折し、ディリンガムを横切ると右側にバイクレーン(自転車専用レーン)が書かれています(A)ので破線の部分を慎重に横切りながら右折します。この際、体ごと右に向いて自転車が走ってこないことを確認します。なんでも最近この場所で死亡事故があったそうです。

ここからはちょっと下り坂なので制限時速(25マイル)を超えないように気をつけます。(B)・・・でも気がつくと超えていたりすることも・・・・

コホウ通りにぶつかります。(C)一旦停止しても目の前の交通が良く見えないのでさらに前進してからまた停止して左右を確認して左折に移ります。

川沿いに走っているとコアロハの工房前付近を通過します。(D)ここでも速度キープが大切。

キング通りを左折したら中央側の車線をキープします。(E) 第一回目にはここが制限時速25マイルにもかかわらず35マイルと思い込み時速35マイルで走行してしまったため5点以上の大幅減点となったのでしょう。(大汗)

もう一度左折してから車線を右側に変更。この際も体全体で後方確認や左右確認をすることが必要。・・・どうも私はこの「全身で・・・」というのが不得手のようで、合格した4回目にもそれを指摘されました。
続いて細い道へと右折します。(F) このあたりから次の交差点の手前までの間で駐車の余地がありそうな場合はそこで縦列駐車を指示されます。私の場合、4回目だけその指示がありちょっとあせりました。

そして全方向一時停止の交差点(G)を通過して

ディリンガムを左折します(H)。試験の際に、ここで対向車がたくさん左折するようだったら交差点に進入せず待機するように、との指摘がありました。

前方の信号を右折すれば試験場に戻ります。(I)

あとは「またおいで」と言われないことを祈りながら駐車して15分間の路上試験は終了です。

全般の指摘としては上記の「全身での安全確認不十分」と「ブレーキとアクセルの使用が急激過ぎる」というのが多かったです。本人としては一度指摘されたことを次回では対応したつもりだったのですが、合格した4回目までそれが続きました。それ以外にも気が弱い(ホント!)ために緊張したのか、普段ではまったく行わない運転をしたことも3回の落第につながったようです。

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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
合格おめでとうございます!! (waka-chan)
2010-11-24 21:00:20
MATTさん。自分が免許取ったときみたいにレポート読んでいてドキドキしました。
バスでも行けないことろのレポート・・楽しみにしています
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おめでとうございます。 (モリパパ)
2010-11-24 21:55:53
免許をとると、いろいろ特典があるようですね。いよいよハワイ人ですね。
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waka-chan (MATT)
2010-11-25 01:19:24
まさか3回も落ちるとは思ってもいませんでした。
でもいずれも一周できただけマシなようで、駐車場から出る前に「またおいで」と言われたひともいるそうですので。なんでもバックで駐車場所からクルマを出す際ヒトが横切ろうとしたのでストップしたところ、「行け」という合図をしてくれたのでじゃあ、と発進したらそこでアウト。歩行者優先を絶対に守らなければいけないとのこと。
そういや(またモリパパの言い方)どこの横断歩道でもかならずクルマは停まってくれます。
日本のように「ゴメンナサイ」とクルマをかきわけながら横断することはないようです。
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モリパパ (MATT)
2010-11-25 02:15:20
免許証はID用として使われるのですが、既にハワイ州IDを貰っているので余裕があります。
ブルースは飲酒運転で免許証を取り上げられ、もともとハワイ州IDを持っていなかった上にパスポートの期限切れで何の身分証明もなくなってしまった、と泣いていました。
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WAO! (NYA☆MI)
2010-11-25 18:42:47
免許取得おめでとうございます。ハワイでのドライブは気持ちよさそうですねぇ☆以前世田谷の道路で詰まっちゃったことがあったんですが(汗)この広さならバッチリです。
PTBありがとうございました。
ハワイのニオイがしましたYO!

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おめでとうございますー! (もりぞー)
2010-11-26 00:45:04
MATTさん、免許取得 おめでとうございます。
これで大きな(重たい)お買い物には車、日常の足はバスと使い分けが出来ますね。

以前、妹が仕事でロスに数年居たんですが、
必要に迫られて免許を取得し車を買ったは良いけれど
「保険料が高くてマイッタ」と言っていました。
毎日乗らないならレンタカーが便利ですね。
クレジットカードのポイントや提携している航空会社のマイルも貯まるし。

大丈夫とは思っていますが、お気を付けて。
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ニャゴちゃん (MATT)
2010-11-26 01:07:27
ハワイはもちろんアメリカ各地での運転歴は結構長いのです。なにしろトシがトシですから。(トシ伝説?)
とくにハワイではスイスイと運転していたのでまさか3回も落ちるとは思ってもいませんでした。
でもおかげでハワイでの運転法をしっかりとカラダに叩き込みましたよ。

PTBではSG独特のスライド音がうまくでないのでテキストの曲をナマ演奏で録音したいとおもっていたのですが、右手が不自由になったので(言い訳)どうなりますやら・・・・
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もりぞーさん (MATT)
2010-11-26 01:12:34
もともとクルマを維持できるだけの資金がなかったのでどこにでもバスで行きやすいワイキキに住むことにしたのです。

さすがに重たい買い物はムリですがふたりで出かけてバスの運転手に断られる寸前の大荷物で帰る買出しをよくいたします。

ホームデポあたりの大型店には「レント・ミー」と書かれた中型バンのレンタカーが待っています。4時間?で20ドルらしいので、皆さんそれを借りて大物を買って帰るようです。
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あぁ、それで・・・ (rot-N)
2010-11-26 10:57:41
あの、ビール大好きのブルースが酒を止めるというから、おかしいなぁと思っていたんです。
健康の問題じゃなくて良かった。

・・・って、例の(子持ちの)ヤンチャな弟クンのコトですよね?
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rot-Nさん (MATT)
2010-11-26 11:37:46
そうです、そのブルース君です。

彼はぷあぷあも辞めました。何か計画があるのかも。
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