一平のペンとギター

僕らしい小説を書き、僕らしい歌をうたう、ぞ♪、ペンとギターの一平です。ギター弾き語りと小説書きの二刀流。

都(みやこ)の西北、早稲田の杜。

2011-02-04 15:39:30 | Weblog

 

 枯木の梢越しの、時計台。

 

 僕が、高校2年生になったとき、赴任してこられた、ピカピカの、新人の先生。

 最初の、英語の授業で、大好きになった先生。

僕は、東京都立雪谷高校を受けた。落ちた。

で、何処もだめで、ある私立高校に、やっと合格。

劣等感の塊。

ピカピカの先生は、僕の劣等感を吹き飛ばしてくれた。

 バス旅行で、先生が、

「俺の母校の歌を歌う。みんなの校歌を聞かせてくれや」

と言って、

 みやこのせいほーーく 

 わせだ のもりに、そびゆる いらかわー

 われらが ぼこお♪

と歌った。

僕たちも、僕たちの校歌を大声張り上げて歌った。

 僕は、大学の名前は、恥ずかしいけれど、知らなかった。大学にゆけるかどうか、わからなかった。

 で、わせだ、という大学があるんだ、と、その時知った。

 で、先生の大学に行きたいと思った。

 僕の高校は、おちこぼれの高校。

 僕の高校から、わせだ、入った人は、開校以来、一人か二人だ、と、いう噂。

 

 で、先生に、聴いた。

 先生の大学に行きたいんです、と。

 先生曰く、

 「がんばれ」

  の一言。

 

 で、僕は、開校以来、3人目の、わせだ、に入った。

 

 S先生。

 当時は、偏差値とか何とかがなかった。

 今だったら、お前、何言ってるんだ、偏差値、見ろ

 よ! と一笑に付されたかも知れない。

 

  偏差値、なんか、関係ない、オッパッピー。

 英語と国語と社会。3科目。必死で勉強した。

 何で僕が、入れたんだろう。

 今でも、不思議だ。

  憧れ、だ。きっと。憧れ。

 先生は、僕に、「憧れ」を感じさせてくれた。

   先生は、今、75才。

 佐渡で、現役。今も教壇にたっておられる。

  一生涯一教師、を貫いておられる。

   在野精神。大隈重信候の精神。

      せんせーい!!

 

   妻と、都の西北に出かけた。

   大隈庭園を散歩した。

   庭園から、枯木の梢越しに、時計台が・・・。

 

         

 

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