どうなる安倍グッズ 麻生氏著書には注文殺到『産経新聞』.
安倍首相の関連グッズは辞任表明で影響があるのだろうか。自民党が販売する「安倍グッズ」は携帯ストラップやマグカップ、地元・山口の老舗和菓子店「小川蜜カス本舗」の、粒あん入りまんじゅう「晋ちゃん応援菓」などがある。自民党は「次の首相が決まるまでは販売継続」、山口県の菓子店も「販売中止は考えていない」とする。
もともと、マグカップなどの関連グッズは安倍首相就任当初は党本部に連日70~80人が訪れて買い求めるなどの人気商品だった。小泉純一郎前首相グッズには人気は及ばないが、党広報局は「最近も後援会を中心に売れていた」。「晋ちゃん応援菓」は当初は1日2000個だった製造ペースを最近は半分程度に落としているという。
安倍首相の著書「美しい国へ」(文芸春秋)はどうか。すでに51万部が売れ、ベストセラーとなっているが、支持率が低調になった最近は「売れ行きも落ち着いていた」(同社担当者)という。
対照的なのが麻生太郎幹事長。今年6月に著書「とてつもない日本」(新潮社)がすでに16万部以上が売れ、安倍首相が辞任表明したこの日は、書店からの注文が殺到したという。編集担当者は「発売当初の勢いが再びやってきたようだ。安倍さんの辞任には驚いたが、麻生さんの勢いはこのまま続いてほしい」と話した。
(2007/09/13 00:59)
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*『御用新聞=産経』は何を思ったか、早くも「おちゃらかし」にかかっている。今回の『政局』もこの新聞にかかると、饅頭や本の売れ行きの問題にあっさりすり替えられてしまうのだ。尤もこの記事が図らずも描出してしまったのは、これから始まる自民『総裁選』の大騒ぎなど所詮が『自作自演の猿芝居(コップの中の嵐)』に過ぎないということなのだ。
1.中川前幹事長と小池=マダム回転寿司、これにチルドレンの一部十数名が加わって小泉に再登板を促したという。(昨日の段階で片山ら31名の署名が集まったが、小泉の腹心・飯島は50名~100名を要求したと言う。)ポチは目下一応『固辞』のポーズだが、自分の推した安倍ポンの後始末ということでもあり、推薦人の数が麻生を圧倒するほど膨張すれば、解散のための『選挙管理内閣』という短期リリーフ等条件を付けての再登板なら充分に可能性がある。「(チルドレンならずとも)小泉以外では小沢民主に対抗出来ない」という大義名分があるからである。「私は騙されましたよ」と閣僚の一人に語ったという安倍ポンも、骨を拾ってくれるのが小泉なら異存はないだろう。が、小泉劇場再演はまずあり得ない。
2.「騙された」とは穏やかではないが、麻生と与謝野だけで事実上閣僚更迭を決定したこと、および「特措法の間をおかない延長」の筈が自分の知らぬうちに「新法」へ切り替えられてしまったことを言っているのだ。これでは事実上の「麻生・与謝野政権」ではないか。やけくそを起こした安倍ポンが突如政権を投げ出した要因の一つは、この両人への私的怨念があるのではないか。「よいしょ」されていざ屋根に上がってみたらいつの間にか梯子を外されてしまっていたのだから、安倍ポンにしてみれば恨み骨髄である。また与謝野が会見でひたすら「健康辞任説」を強調したのも、話をこの「クーデター説」から逸らす目的だったのかも知れない。そうであるなら麻生が「辞任は前から知っていた」などと曖昧なことを言って言葉を濁すのも頷ける。
「代表質問に立つ長妻議員の79項目に及ぶ質問趣意書に恐怖を覚えた」「インドで実は激しい下痢を起こした」結果「お粥と点滴の日々だった」「『週刊現代』に消えた3億円=政治と金の関係をとうとう追求されてしまった」等々(「もう嫌!」の)「安倍辞任」は様々な憶測(?)を呼んでいるが、いずれにせよ自民党にしてみれば、もはや安倍ポンは『過去の人』であって、この際『夢よもう一度!』とばかりに臨時国会そっちのけで『総裁選』一色に我が日本列島を染め抜きたいところだろうが、世論がそれを許すかどうか。
自民の大勢は総裁選を9/25まで目一杯延期したいのか(9/19投票の短期決戦を企てた麻生ら執行部の提案には総務会で異論続出)これを「広く地方の意見を聞く(!)」ためなどと言っているが、ものは言いようで、これでは国民全体よりも国民の一部分に過ぎない党員の都合と意向を最優先することになってしまう。
3.他にも古賀派・町村派(旧森派=最大派閥)が福田さんに決起を促し、先の総裁選で麻生と残り1/3の票を分けあった谷垣も、更には山拓も出馬、第二派閥たる津島派からは額賀が出馬・・と、加えてここへ来て平沼らの復党を無条件に認めたことでチルドレンらの猛反発を買うなど、先行していた麻生にとっては何とも都合の悪い、不測の事態が続出している。これも安倍を後ろから斬った報いと言うべきだろうか。
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安倍首相の関連グッズは辞任表明で影響があるのだろうか。自民党が販売する「安倍グッズ」は携帯ストラップやマグカップ、地元・山口の老舗和菓子店「小川蜜カス本舗」の、粒あん入りまんじゅう「晋ちゃん応援菓」などがある。自民党は「次の首相が決まるまでは販売継続」、山口県の菓子店も「販売中止は考えていない」とする。
もともと、マグカップなどの関連グッズは安倍首相就任当初は党本部に連日70~80人が訪れて買い求めるなどの人気商品だった。小泉純一郎前首相グッズには人気は及ばないが、党広報局は「最近も後援会を中心に売れていた」。「晋ちゃん応援菓」は当初は1日2000個だった製造ペースを最近は半分程度に落としているという。
安倍首相の著書「美しい国へ」(文芸春秋)はどうか。すでに51万部が売れ、ベストセラーとなっているが、支持率が低調になった最近は「売れ行きも落ち着いていた」(同社担当者)という。
対照的なのが麻生太郎幹事長。今年6月に著書「とてつもない日本」(新潮社)がすでに16万部以上が売れ、安倍首相が辞任表明したこの日は、書店からの注文が殺到したという。編集担当者は「発売当初の勢いが再びやってきたようだ。安倍さんの辞任には驚いたが、麻生さんの勢いはこのまま続いてほしい」と話した。
(2007/09/13 00:59)
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*『御用新聞=産経』は何を思ったか、早くも「おちゃらかし」にかかっている。今回の『政局』もこの新聞にかかると、饅頭や本の売れ行きの問題にあっさりすり替えられてしまうのだ。尤もこの記事が図らずも描出してしまったのは、これから始まる自民『総裁選』の大騒ぎなど所詮が『自作自演の猿芝居(コップの中の嵐)』に過ぎないということなのだ。
1.中川前幹事長と小池=マダム回転寿司、これにチルドレンの一部十数名が加わって小泉に再登板を促したという。(昨日の段階で片山ら31名の署名が集まったが、小泉の腹心・飯島は50名~100名を要求したと言う。)ポチは目下一応『固辞』のポーズだが、自分の推した安倍ポンの後始末ということでもあり、推薦人の数が麻生を圧倒するほど膨張すれば、解散のための『選挙管理内閣』という短期リリーフ等条件を付けての再登板なら充分に可能性がある。「(チルドレンならずとも)小泉以外では小沢民主に対抗出来ない」という大義名分があるからである。「私は騙されましたよ」と閣僚の一人に語ったという安倍ポンも、骨を拾ってくれるのが小泉なら異存はないだろう。が、小泉劇場再演はまずあり得ない。
2.「騙された」とは穏やかではないが、麻生と与謝野だけで事実上閣僚更迭を決定したこと、および「特措法の間をおかない延長」の筈が自分の知らぬうちに「新法」へ切り替えられてしまったことを言っているのだ。これでは事実上の「麻生・与謝野政権」ではないか。やけくそを起こした安倍ポンが突如政権を投げ出した要因の一つは、この両人への私的怨念があるのではないか。「よいしょ」されていざ屋根に上がってみたらいつの間にか梯子を外されてしまっていたのだから、安倍ポンにしてみれば恨み骨髄である。また与謝野が会見でひたすら「健康辞任説」を強調したのも、話をこの「クーデター説」から逸らす目的だったのかも知れない。そうであるなら麻生が「辞任は前から知っていた」などと曖昧なことを言って言葉を濁すのも頷ける。
「代表質問に立つ長妻議員の79項目に及ぶ質問趣意書に恐怖を覚えた」「インドで実は激しい下痢を起こした」結果「お粥と点滴の日々だった」「『週刊現代』に消えた3億円=政治と金の関係をとうとう追求されてしまった」等々(「もう嫌!」の)「安倍辞任」は様々な憶測(?)を呼んでいるが、いずれにせよ自民党にしてみれば、もはや安倍ポンは『過去の人』であって、この際『夢よもう一度!』とばかりに臨時国会そっちのけで『総裁選』一色に我が日本列島を染め抜きたいところだろうが、世論がそれを許すかどうか。
自民の大勢は総裁選を9/25まで目一杯延期したいのか(9/19投票の短期決戦を企てた麻生ら執行部の提案には総務会で異論続出)これを「広く地方の意見を聞く(!)」ためなどと言っているが、ものは言いようで、これでは国民全体よりも国民の一部分に過ぎない党員の都合と意向を最優先することになってしまう。
3.他にも古賀派・町村派(旧森派=最大派閥)が福田さんに決起を促し、先の総裁選で麻生と残り1/3の票を分けあった谷垣も、更には山拓も出馬、第二派閥たる津島派からは額賀が出馬・・と、加えてここへ来て平沼らの復党を無条件に認めたことでチルドレンらの猛反発を買うなど、先行していた麻生にとっては何とも都合の悪い、不測の事態が続出している。これも安倍を後ろから斬った報いと言うべきだろうか。
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