本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

女子マラソンこそオリンピックの華・・。

2008-08-12 20:46:16 | 世界
 *田中宇の国際ニュース解説 2008年8月11日では、日本では殆ど報道されない米中関係の蜜月が的確に分析暴露されている。
 以下はその中から私の任意の抜粋だけど・・ ↓ :

1.北京に、新しいアメリカ大使館が建設された。オリンピック開催の半日前8月8日の午前8時8分、五輪参加のために訪中したブッシュ大統領が出席し、新大使館の開設式が行われた。北京の新しい米大使館は、世界の米大使館の中で2番目に大きな規模を持っている。北京での米大使館員の数は、2001年の500人から、現在の1000人へと倍増しており、米政府は大使館の移転拡大を決めた。

2.世界最大の米大使館は、イラクのバグダッドにあり、5000人が働いている。・・バグダッドの米大使館はフセイン元大統領の宮殿跡に作られたもので、この土地はイラク政府から返還を請求されており、いつまで米大使館として使えるかも怪しい。バグダッドの米大使館は、イラク戦争の産物という、例外・変則的な存在である。事実上、北京の米大使館が、世界最大の米大使館であると考えることもできる。

3.中国側も今年7月に、米ワシントンDCで新しい中国大使館を建設した。新中国大使館は、ワシントンにあるあらゆる諸国の大使館の中で最も大きい規模となっている。

4.北京での新米大使館の完成にあたり、ランド駐中国米大使(Clark T. Randt Jr.
)は「米中関係は、21世紀の世界で最も重要な2国間関係である」と表明した。

5.・・アメリカの大統領が米国外で開かれたオリンピックの開会式に出席したのは、今回が初めてである。

6.欧米や日本では、軍産複合体による冷戦復活のプロパガンダに乗せられて「五輪反対・チベット独立支援」の市民運動が展開されているが、当のチベット指導者ダライラマは、中国政府との交渉妥結を急ぎたいと思っている。

7.米ブッシュ政権は最近、北朝鮮を「テロ支援国家リスト」から外さない姿勢を表明し始めたが、これも、北朝鮮問題・朝鮮半島和平問題を中国に任せ、米自身は大きな関与をしないという戦略の裏返しであると考えられる。

8.米政府は03年6者協議が始まって以来、北の核兵器開発を阻止することを最優先するため、協議の場で、北の人権侵害問題など、核以外の問題を議題にすることを避けてきた。そして、いよいよ核問題が解決しそうな時になって、米は新たな協議事項として人権問題を持ち出してきた。

 一つの問題が解決しかけたところで、別の問題を持ち出して強硬姿勢を維持するのは、ブッシュ政権が侵攻前のイラクや、その後のイランに対して行った戦略である。イラクは侵攻され、100万人以上の市民が殺された。イランは、米側から求められているウラン濃縮の停止を強く拒否している。譲歩しても、他の問題を持ち出され、潰されるまで米に許されず、譲歩は無駄だと考えているからである。

9.・・イランの場合と同様、世界の他の国々は、しだいに米の強硬姿勢につき合わなくなる。数年前なら、米がイランや北を軍事攻撃する懸念があったが、イラクとアフガンで疲弊する米軍は、北やイランを攻撃できる状況にない。もはや世界にとって、米は怖くない存在なので、今さら米が強硬姿勢を続けても、世界は真剣につき合わない。

10.現在、北朝鮮にとって最重要の国は、北が消費するエネルギーの9割を供給する中国である。そして中国は、米から最重要の国と見なされる傾向を強めている。中国政府は、北が核兵器の原料を持っていることを、大した問題と考えていない。

11.日本に対してもブッシュ政権は、竹島問題で日本側を怒らせるようなことをやっている。

12.こうしたブッシュ政権の動きは、日本ではあまり大きく報じられなかった。大々的に報じられると日本人の反米感情が煽られ、日本人を反米にしてアジアの方に押しやりたいブッシュ政権の思う壺だからだろう。対米従属を続けたい日本政府は、日本人の反米感情が強まるのは困る。日本では、米中が世界最重要の2国間関係に向かう準備として、互いに大規模な大使館を建設したことも、まともに報じられていない。日本人が「見ないふり」をしている間に、米は中国をアジアの地域覇権国に仕立てる動きを進め、日本の対米従属は空洞化させられている。

 今回、ブッシュは北京五輪出席のため、中国、韓国、タイを訪問したが、日本には来なかった。98年にクリントン前大統領が日本に寄らずに訪中した際は「ジャパン・パッシング」と呼んで日米ともに大騒ぎしたが、今回は大統領が訪中の際に日本に寄らないことが問題にすらならなかった。

 日本政府はここ数年、マスコミを使って日本人の反中国感情を煽り、米が中国包囲網を作る際の一助になることで、対米従属を強化しようとしたが、米自身が中国重視を強める中、日本の戦略は破綻している。日本にとって「お上」である米が、中国をアジアの覇権国にしたい以上、日本はその事態を受容するしかない。妥協がいやで「反中国」を思い切りやりたい人は「反米」になる必要がある。

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*以上なるべく簡単に引用しようとしたが、この人の論文の場合省略する部分があまりない。あちゃ。
 まあなんというか、『飛田東映』で毎週やっているヤクザ映画みたいなもので、国際社会の両巨頭が「ナシをつける」(←ボス交で手打ちするということ)という段階に入ってしまったのでは、それまでオヤビンの顔色を窺うことのみを国是として来た我が国など打つべき手段がなくなろうというものである。ブッシュ自身が用済みとなりつつある今、ましてその飼い犬ポチのそのまた亜流の政権などは早いとこ片付けた方が賢い。自公は使用期限が切れた危険食品だ。食べたらいけない。
 いやしかし中国政府が「(餃子事件の)真相公開はちょっと待ってくれ」というのは当然として(!)今や国民の知る権利や生存権よりも中国の顔色を窺うことの方を優先し始めたということは、彼らなりの「方向転換」だということになるのだろうか、それともこれが政府~外務省の本来の姿か。
「混入は日本ルートだ」と臆面もなく言い張っていた中国を庇う無能有害の福田は一刻も早く降ろせ。

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中国の中毒、先月7日に連絡=ギョーザ事件
jiji.com

 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、日本政府が中国国内でも中毒が起きていた事実の連絡を同国から受けたのは7月7日だったことが12日、分かった。同日開かれた民主党対策本部の会合で、外務省の小原雅博アジア大洋州局参事官が明らかにした。
 小原氏によると、中国外務省は7月7日に北京の日本大使館に伝達。翌8日未明には同大使館が外務省本省に電報を打ち、首相秘書官を通じて同日中に福田康夫首相に伝えられた。(2008/08/12-13:40)

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野口、五輪を欠場=JOC、日本陸連の辞退届を受理-女子マラソン

 【北京12日時事】北京五輪女子マラソン代表で五輪連覇を目指していた野口みずき(30)=シスメックス=が左太もも裏の肉離れなどのため、大会を欠場することが12日、決まった。この日、陸上の高野進監督が日本オリンピック委員会(JOC)に出場辞退届を提出、受理された。また、補欠に予定していた森本友(天満屋)もけがの療養中のため、日本は女子マラソンには土佐礼子(三井住友海上)と中村友梨香(天満屋)の2人で臨むことになった。 
 JOCによると、野口本人とシスメックスの藤田信之監督らが話し合い、たとえ出場しても好成績が望めないことから欠場を決めた、という。
 野口はスイス・サンモリッツで最終調整の合宿をしていた7月25日の練習後に左臀部(でんぶ)に痛みを訴え、同30日に局部注射で治療。予定より早く合宿を切り上げ、8月4日に緊急帰国した。その日に京都市の病院で磁気共鳴画像診断装置(MRI)による検査を受け、翌日は患部に局部注射を受けた。9日に再検査を実施し、左大腿(だいたい)二頭筋などに損傷が残っていると診断された。症状は回復に向かっており、出場できるかどうか探っていた。
 女子マラソンの日本記録を持つ野口は北京五輪の有力な金メダル候補。北京では、自身の連覇とともに、シドニー五輪を制した高橋尚子からの日本勢3大会連続金メダルも懸かっていた。(了) (8月12日 19時23分 更新) 時事通信

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