本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

飛田東映上映中。

2010-03-28 19:18:40 | 
今回の飛田はヤクザ映画が2本かかっていた。私は最近全日500円の「サービスデー」を避けて(割高ではあるが)平日の午後に行くよう心掛けている。その方が客が少ない分だけ館内喫煙者も上映中のべつまくなしに大声でしゃべりまくる脳軟化症みたいな老人男女も少ないからである。まあ、客席はボロボロだし、凄い映画館であるが(笑)昔オールナイトに行ったときは満員盛況だったのに、最近は二人いる玄関の受付のうち一人が居眠り出来る程平日深夜はガラガラである。さて、今でこそ私はヤクザ映画一般に対して(食傷気味なのか)あまり良い印象は抱いていないが、昔はそれなりに足繁く通ったものである。まず20代前半は高倉健だろう。あちこちの大学の学園祭でも健さんの映画は必ず上映されて、スクリーンに健さんが登場しようものなら「健さん!」「待ってました!」「異議なし!(はあ?)」の大声援が飛び交ったものである。ヤクザ映画も最盛期には爛熟して、いろいろな監督が実に多種多様な作品を作っている。中には時代考証や作画に凝っているものもあってなかなかどうして捨てたものではない。封切り館でない映画館(いわゆる名画座)にも行った。池袋文芸座、文芸地下、銀座並木座、テアトル新宿、新宿武蔵野館・・歌舞伎町にもメジャーの映画館が何軒かあった。私は東京では中野~高円寺あたりを徘徊していたので、新宿に行くことが多かったのである。ATGの映画なんかもよく見た。今思い出すのは「あらかじめ失われし恋人たちよ」とか「龍馬暗殺」とかである。20代後半で覚えているのは京都一乗寺・京一会館のオールナイトでカンフー映画を見たことである。それで、飛田はずっと時代が下がって、初めて行ったのは確か30代後半だったと思う。「『動物園前』だけは行くな。ガラが悪いから」と某知人に常々脅かされていたのを振り切って、いわゆる「ディープな場所」へ一歩足を踏み入れたわけである。確かに一種「場末感」みたいなものはあったが、だからと言って別段どうということも無かった。笑。通天閣のある「新世界」も怖い所だと思い込んでいる人が今でもいるらしいから、大阪も奇妙な変なところである。w . . . 本文を読む