今回の特捜の動きはその発端からして動機が不純で恣意的である。この際前政権の「小沢（当時民主党代表）潰し」の意向を受けて動きを始めた最高検以下などは指揮権を発動して更迭するかしょっぴくかしてしまった方が話が早いのである。かつて指揮権発動で造船疑獄から逃れた故佐藤栄作などはその後総理の座に上り詰めて長期政権を敷き、日米密約で国民を騙した挙句はノーベル平和賞まで分捕った極悪非道の宰相であるが、国益に反するこの悪辣な指揮権発動と比べたら、国士＝小沢を愚にもつかない不当な言いがかりから防衛する指揮権はこの国の現在と未来を救済するという大義がある。「小沢潰し」などは言わば「倒幕された旧政権＝自民」の意を汲んだ検察による「龍馬暗殺」にも匹敵する一大陰謀＝フレームアップである。＊石破は現内閣の首相でもなければ外相でもないが、何様のつもりか訪米までして米高官（と言っても一枚格下）らと会談して「既定方針通り」を再確認するお墨付き（言質？）を取り付けた。ともあれこれで諸事情の関係はむしろすっきりした。「既定通り」で押し切る芽は皮肉にもこの石破の動きが摘んでしまったのである。仮に新政権が「既定方針通り」などを踏襲したら「現内閣は石破内閣だ」ということになってしまうからである。この「用意周到」の度が過ぎる「大暴走」「大逸走」によって自民党はいよいよ自らの首を絞め苦境に立ったと私は見るのであるが・・。 . . . 本文を読む