本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

戦後強くなったのは・・。

2007-02-16 23:55:23 | 社会
かつて「戦後強くなったのは女性と靴下だ」と言われた時代があった。現在の化繊と違って昔は絹の靴下が定番だった。ナイロンストッキングが考案される以前の話である。「人絹」という言葉など今や殆ど死語と化しているのかも知れないが、これは「人造の絹」という意味である。昔はマーガリンのことを「人造バター」と言う人もいた。で、か弱い絹の靴下の話である。無論木綿や麻の靴下もあったが、この言葉が念頭に置いているのは絹製品であって、昔から絹は高級品ではあったが、なにぶん蚕という蛾の幼虫が紡ぎ出すマユ殻が原材料の蛋白質であるからして、熱にも摩擦にも弱かったし、防虫剤がないとすぐ虫に食われてしまうものだったのである。お蚕さんの主食は桑の葉で農家は葉を取るために桑畑を営み、黒澤明監督映画では名を問われた浪人(三船敏郎)が障子の外の風景を見て即興で「桑畑三十郎」を名乗った有名なシーンもあった。昔は農家の屋根裏の空間はしばしば「蚕棚」として利用され、絹布は輸出の主力だった。見事なスローライフの時代でもあったわけである。w・・というわけで今日は痴漢の話を少し。w . . . 本文を読む