蓑毛の山で林業学ぶ
コラム建設が伐採体験
タウンニュース
チェーンソーで木を
切る参加者
秦野市蓑毛の秦野市森林組合作業所で5月
18日、伐採体験が行われた。これは(株)
コラム建設のイベントで、建材として秦野
産材を扱う同社が木に触れ、学ぶ機会を作
ることで、秦野の森林に興味を持ってもら
おうと実施している。
今回は親子や夫婦12人が参加。秦野市森林
組合職員の話を聞いたあと、人の手による
伐採や、伐倒造材機械「ハーベスタ」によ
る伐採を見学した。その後、スウェーデン
トーチの木を切り出すチェーンソー体験を
行った。参加者からは「切った瞬間、ヒノ
キの香りがした」という声も。
イベントに参加した本町小6年の武田浩
輝さんは「5年の社会で林業を勉強した
ときハーベスタの動画も見たが、実際に
見ると迫力が違って操縦技術もすごかっ
た」と話す。同社の樺島進一郎社長は
「体験を通じて山の整備の大切さや秦野
の木について知り、秦野への愛着を持っ
てもらえたら」と話していた。
秦野市
包括連携でにぎわい創造
ファミリーマートと協定
タウンニュース
協定書を交わす高橋市長(中央左)と
草間執行役員地域代表(中央右)
秦野市と(株)ファミリーマートが5月17日、
包括連携協定を締結した。締結式は秦野市役
所本庁舎で行われ、高橋昌和市長のほか、
(株)ファミリーマート執行役員地域代表
(首都圏)の草間浩昭氏ら関係者が出席した。
今回の協定は、昨年の5月に同社からの申
し入れがあり実現したもの。協定では、各
種証明書のコンビニ交付サービスやフード
ドライブなどに関する「地域の暮らしの安
全安心」、「災害時の支援協力」、ファミ
マこども食堂やこども店長などの実施に関
する「子ども・青少年育成」、シニアスタ
ッフ活用や電子地域通貨協力などの「地域
経済の活性化」、「秦野市の魅力等の情報
発信」、「市民サービスの向上及び地域の
にぎわい創造」の6項目が盛り込まれ、相互
の密接な連携及び協力を図るとしている。
締結式で草間氏は「ファミリーマートという
社名の通り、家族のように地域とつながるこ
とを望んでいる。一緒に、にぎわい創造を実
現したい」とあいさつ。高橋市長は「市役所
前の店舗では市の様々な事業に協力いただい
ている。この協定がファミリーマート、市、
市民にとって良いものになるよう、今度も工
夫を重ね、密接な連携をしていきたい」と話
した。
同社は、秦野市内で15店舗のコンビニエンス
ストアを展開。2007年度には、秦野市が
庁舎敷地内に市有建物を使用しないコンビニ
として全国で初めて誘致を行い、「秦野市役
所前店」がオープンしている。以来、秦野市
のボトルドウォーター「おいしい秦野の水
丹沢の雫」の販売や、店頭での住民票等の
受付・受け取り夜間サービス等の業務に協力
を行ってきた。
この協定に基づき、同社では現在、6月から
のフードドライブの取り組みに向けて準備を
行っているという。また、8月にはこども食
堂や夏休み職場体験「こども店長」の取り組
み、献血などの実施も計画している。
特殊詐欺防止に感謝状
セブン‐イレブン2店で
タウンニュース
左から感謝状を受けた
平野さん、鶴岡さん、古山署長
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、秦野
警察署は5月13日、セブン‐イレブン秦野
鶴巻南2丁目店の鶴岡愛子さん(30)と
セブン‐イレブン秦野寿町店の平野奈美
さん(35)に感謝状を贈呈した。
鶴岡さんは4月19日、パソコンの修理費用
として電子マネーの購入に訪れた女性高齢
者に声かけを行った。「一度店舗で購入し、
同じ日に2回目を買いに来たので、おかし
いと話を聞きました。パートさんから相談
を受けたのもあってすぐ通報した」と鶴岡
さん。「返金できたので被害もなく良かっ
た」と詐欺を未然に防いだ喜びを語った。
平野さんも4月27日、同じくパソコンの
修理費で電子マネーを購入しようとした
男性高齢者の被害を防いだ。「買い方が
わからないので教えてほしいと来られま
した。犯人と電話もしていて、代わった
ら切れたので詐欺だ、と。助けられて良
かった」と話した。
2人に感謝状を手渡した古山秀和署長は
「声掛けは勇気がいることだが、最後に
こうして被害をくい止めていただいている
のは皆さんの協力のおかげ」と感謝を述べ
た。5月12日時点での秦野署管内の被害額
は約490万円となっている。
米国学術発明最高の誉に
秦野市出身の山田亨さん
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秦野市出身でイリノイ大学准教授の山田亨
さん(48)がこのほど、2023年度全米
発明家アカデミー(National Academy of
Inventors略称NAI) フェローに選出
された。NAIフェローは、生活の質や経
済開発、社会福祉などに多大な実践的影響
を与えた学術発明家に与えられる最高の栄
誉とされている。山田さんは「ノーベル賞
受賞者も多く獲得しているNAIフェロー
に選出され、私がこれまで行ってきた研究
を評価して頂き大変光栄に思います」と話す。
今回、評価されたのは、『細菌タンパク質
に由来する腫瘍標的治療薬』に関する研究。
山田さんは共同研究者とともに、ある種の
細菌がヒトの腫瘍の成長を止める物質を作
る能力があることを発見した。この発見は
米国での臨床試験につながり、腫瘍学の分
野に大きな影響を与えたという。
現在、この細菌由来の物質が抗がん剤として
活用できるか調査するため、臨床試験を行っ
ている。「小さな疑問や常識外にも、思い切
って調査することが大切です」と語る。
探究心は幼少期から
山田さんは、本町小学校、本町中学校出身。
幼少期は昆虫採集や魚釣りを楽しんだそう。
「昔から関心を持ったものになんで?どう
して?を連発し、その答えを探すタイプで
今も本質的に変わっていない」と振り返る。
2003年から米国に拠点を移し、大学で
の研究員を経て、現在イリノイ大学医学部
外科、及び工学部生体医工学科の准教授に
就任。ベンチャー企業でも活躍している。
今後は、微生物による抗がんタンパク質の
能力の幅広く詳細な調査を研究目標に掲げ
る山田さん。「科学的興味を保ちながら、
人々の生活に役立つことにつながっていけ
ば」と意気込む。
ひばり合唱団
発祥の山北で記念公演
6月23日 生誕80周年で
タウンニュース
1947年川村小学校での春和会・ひばり
児童合唱団の第1回おさらい会
(山北町提供)
山北町が発祥の地で、吉永小百合さんや
由紀さおりさんなどを輩出した「ひばり
児童合唱団」。合唱団生誕80周年を迎え
たことを記念し6月23日(日)、町主催
のイベントの中で、OGで結成されてい
る「ひばりオトナ合唱団」の特別コンサ
ート『ひばりのさえずりは「やまきた」
から始まりました』が行われる。
同合唱団は、創設者の音楽家・故皆川和子
さんが本土空襲が本格化してきた1944
年、知人のいる山北町に疎開してきたのが
始まり。川村小学校や山北中学校、山北高
等女学校で講師として音楽を教えた皆川さ
んは同年、合唱団の前身である「春和会」
を創設。戦後、子どもたちの美しい歌声が
評判になる。ラジオなどに出演するように。
46年からは「ひばり児童合唱団」に改名。
レコードなども出すようになり、拠点を
東京に移し、名前は全国区になっていった。
町の担当者によると、当時はラジオ番組へ
の出演は生放送しかなく、山北から東京へ
行く一番列車の中で最終調整を行ない、そ
の明るい歌声は乗客の心を掴んだという。
その後、吉永小百合さんや安田祥子・由紀
さおり姉妹など多くの著名人を輩出。現在
は団員45人、定期演奏会やレコーディング
なども行っている。
山北町は生誕80周年を記念して、発祥の地
である山北町でのコンサートを打診。同団
も快諾し、ひばり合唱団のOG組織で、20
代から60代の団員23人による「ひばりオト
ナ合唱団」が生涯学習センターで特別コン
サート(6月23日(日)午後1時10分から
の山北町青少年健全育成大会内)を行うこ
とになった。
和子さんの姪であり、同団の皆川礼子さん
は「合唱団が誕生した山北で、ひばりのさ
えずりをお聞かせしたい。特に団歌は山北
の景色が歌われている。そんな情景をみな
がら歌えるのを楽しみにしています」と
コメント。また、町の担当者は「ひばり児
童合唱団の歴史や、故皆川和子さんの当時
の山北の子どもたちに対する温かな思いに
触れ、山北町を誇りに思ってほしい」と話
した。
故皆川和子さん(2002年時)
「5年たっても忘れることできない」
川崎・登戸児童殺傷事件、現場では
早朝から献花
5/28(火) カナロコ
事件現場に花を供え、手を合わせ
る男性=川崎市多摩区、28日
午前8時ごろ
川崎市多摩区のJR南武線登戸駅近くの
路上で、スクールバスを待っていた私立
カリタス小学校(同区)の児童ら20人
が殺傷された事件は28日に5年を迎え
た。事件発生現場では早朝から、犠牲者
を悼む人々が花や飲み物を手向け、静か
に手を合わせた。
【写真】事件から5年がたった
カリタス小学校
同区に住む会社員岩崎由紀子さん(53)
は、事件発生時刻に近い午前7時40分ご
ろに現場を訪れ、「5年がたったが忘れる
ことができない。二度と同じような事件が
繰り返されないことを願っている」と沈痛
な面持ちで話した。
事件の発生から毎年献花に訪れているとい
う元学習塾塾長の丸茂豊さん(33)=東京
都北区=は「教育に携わっていたので、多く
の子どもが犠牲になったことを知り、当時は
すごく悲しかった。一日泣いていたのを思い
出す」と振り返り、事件の再発防止を願った。
時折、現場に足を運んでいるという60代の
自営業の男性=横浜市=は「社会全体で子ど
もを守っていかないといけない」と話し、近
くに住む会社員の鈴木良政さん(51)は
「現場付近を通ると、いつも事件を思い出す。
私には手を合わせることしかできないけれど、
事件を風化させてはいけない」と訴えた。
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