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被爆70年 長崎「原爆の日」 追悼

2015-08-10 16:34:08 | 日記
8月9日



長崎は9日、原爆が投下されてから70年の節目となる「原爆の日」を迎えま
した。長崎市の平和公園では、犠牲者を追悼し、核兵器の無い平和な世界の実
現を求める祈りが続いています。
長崎市の平和公園で行われた平和祈念式典には、被爆者や遺族などおよそ68
00人のほか、原爆を投下したアメリカから核軍縮を担当する政府高官が初め
て出席するなど、被爆70年の節目ということもあり、これまでで最も多い7
5か国の代表が出席しました。





式典では、はじめに、この1年間に亡くなった人や新たに死亡が確認された人、
合わせて3373人の名前が書き加えられた16万8767人の原爆死没者名
簿が奉安箱に納められました。そして、原爆が投下された午前11時2分に合
わせて平和の鐘が打ち鳴らされ、原爆で亡くなった人に黙とうをささげました。
続いて、長崎市の田上市長は被爆70年の平和宣言の中で、「70年を経た今、
私たちに必要なことは記憶を語り継いでいくことです」と述べ、被爆や戦争の
経験を語り継ぎ、核兵器廃絶に向けて若い世代が行動することの重要性を強調
しました。







さらに、今の国会で最大の焦点となっている安全保障関連法案に触れ、「日本
国憲法の平和の理念が、今揺らいでいるのではないかという不安と懸念が広が
っています」として被爆地・長崎の懸念を示し、慎重な審議を求めました。
被爆者の平均年齢は初めて80歳を超え、ことしの原爆の日は、被爆者がその
体験を語ることができる最後の節目になると言われています。
長崎市の平和公園では夕方になっても祈りをささげる人が絶えることはなく、
原爆で犠牲になった人を追悼し、核兵器の無い平和な世界の実現を求め続けて
います。





戦後70年間、被爆者が身をもって訴え続けてきた平和への願いを、これから
先どのように受け継いでいくのか、重い課題と向き合う1日となりました。
NHKニュース
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