会社を卒業したのんちおじさん。

人生は知恵と工夫と思いやり!
優しさほど強いものはなく、本当の強さほど優しいものはない -ラルフ・W・ソックマン-

オーディオで言う「いい音」って?

2014-01-03 15:09:28 | オーディオとか・・
「WAVとMP3の音質」で色々書きましたけど良い音とそうでない音についてもう少し思うところがあるのでひとくさり。

その昔、まだ20代の頃でした、かなりオーディオというものに凝っていたのです、でも今にして思うにモノの本を見ていわゆるその道の評論家が書くことを鵜呑みにしていただけだったことにかなり後になって気が付きました。

評論家Aがこれがいいと言えばそれを買い評論家Bがこっちだと言えばそっちを買うという要するにミーハーみたいな感じだったのですね、でもそれぞれの機器の設置の仕方なんてのはかなり参考になって自分なりに色々試したりしたものです、だってそれだけなら金がかからないですから。

自分でアンプを作ることもありまし、それが巷で言ういい音かどうかは別にしてちゃんと普通に音が出れば思い入れがあるから「いい音」だと思ったりもしました。

でも一介のサラリーマンに出せる金なんて高が知れているのです、モノの本に出てくるようなものを買えるはずがないので、どうしても今持っているものをいじくってみるしかないのです。

レコード・カートリッジの針圧とか、角度とかを調整したり、木枠を作りスプレー缶のふたを4つ用意してひっくり返し、その上にテニスボールをそれぞれ置き、その上に木枠を置き、その上にターン・テーブルを載せ、水準器で完全にターン・テーブルの水平を出す・・・。

そして音の変化を聴く・・・、確かに変わるのです、ハウリングがほとんど起きなくなり音の汚れが無くなるからです、でもそんなことをずっとやっていたある日、ふと気が付きました。

それは「俺がやっていることって何なんだ?音を聞いているのか?」。

そんな疑問が湧いたのです、どういうことかと言うと納得いく音になるように違いが分かりそうな音源の、ある決まった部分を繰り返し聴くわけです、つまり「音は聞くのだが、音楽を聴いていない」ということに気が付いたのです。

ひょっとしてオーディオが趣味と言ってはばからない人の中にはこの辺りをはき違えている人も多いのではないかと思うんですね。

オーディオ機器は上を見たら青天井で際限がない、数百万では済まなくなるのです、あるいはもうひとつ「0」が増える代物まであるのです。

でもよーく考えてみよう、今こうしている間にも耳に入ってくる生活音等を含んだ自然に聞こえてくる音、これらの音を超える「いい音」は例え数億円かけて作ったオーディオ機器があったとしても絶対に超えられないという事実があるのです。

聴く人が心地よく感じる、いい音って本当はそんなものじゃないかって今では思っているのです、例えそれが小さなラジオであっても・・・、「原音」と比べて・・・なんて全くもってナンセンス、比べるものじゃないのです、素直に出てくる「音楽を聴け」ばいいのです、それが心地よければいい音なのですよ。


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