トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

教師が学校休むって?

2014-04-16 | Weblog

今週は春休み。ひとりでゆっくりしております。

さっきメールを見たら、仕事仲間がせっかくの春休みにJury Duty(陪審員の義務)で裁判所にいますとありました。

他の仲間からは“学校休みだから心配しないで!”と突っ込まれていましたが、なんともお気の毒。

 

アメリカには学期中でもこういうオフィシャルな理由だけでなく、プライベートな理由でも学校を休む先生って普通にいます。

 

夏休みは高いからとわざわざ学期中に仕事休んで旅行する教師もいるし、子供の遠足の付き添いボランティアを引き受けて休む教師もいるし、、、、、

 

そうかと思えば、産休ギリギリまで働いて出産後も即復帰する教師もいます。

 

でも、私の職場はみんな好意的。

 

休んだ先生のフォローをみんなで協力しあうよ。

 

教師が自分の子供の入学式のために自分の学校休んだっていうのが日本でニュースになっていたけど、ここではそういうのがニュースになること事態ありえないなあ。

 

もともと日本のような入学式はアメリカにはないから、それがどんなにスペシャルなのかわからないけど、私はこの教師全然悪いと思わないけどねえ。

 

 

ちなみに私自身はどんなことがあっても仕事は休みません。

休むの嫌なの。それだけ。


ボランティア

2014-04-11 | Weblog

体育を落とした穴埋めに、他のクラスを取るはずだったのが、時すでに遅しでクラス変更の締め切りが過ぎてしまい、トニーのケースマネージャーからキャンパス外のボランティアを提案された。

 

老人クラブと病院での音楽ボランティア。

 

ボランティアといえども面接(といっても自己紹介みたいなことでしたが)があり、一応担当者の前で演奏を見せて、後日連絡という流れで、結果はカイザーという大きな病院と2つのシニアセンターのボランティアをすることになりました。

 

最初の何回かはジョブコーチと一緒に訪問して、現地までのバス路線や道順、着いてからの手順を教えてもらい、今はギター抱えてバスを乗り継いでひとりで行っています。

 

ジョブコーチからのNoteには、

 

1.着いたら館長さんに挨拶する。

2.係りの人に演奏ボランティアに来ましたと伝える。

3.マイクとアンプをセットする。

4.サウンドチェックをする。

5.自己紹介、曲紹介をしてから演奏する。

6.演奏が終わったら片付けをして係りの人に挨拶する。

7.館長さんに挨拶をして帰る。

 

みたいなことが書かれていました。

 

これちゃんとやってるんだあ。すごいねえ。

なんかちょっとのぞいてみたくなった。

 


体育のクラス

2014-04-06 | Weblog

トニーが今学期に学校でとるはずだった体育を落としました。

このクラス、Adapted PEで障害のある人やレギュラーの体育に参加できない学生のためのクラスでした。

カウンセラーがトニーにこのクラスを薦めたので、本人はそれに従ったわけです。

 

その体育のクラスは午後からで、トニーは午前中のクラスが終わると学生センターへ行き、予習復習をしてから(スケジュール上はそうなっているけど何やってたかは怪しい)ランチを食べて、携帯に設置してあるタイマーが鳴ったら、私物を全部持って(ギターを抱えて学校へ行っているので荷物が多いのです)ロッカー室へ行き、体操服に着替えて、ジムへ。

 

そのジムがまたキャンパスの隅っこにあって、遠い。

 

そのうえ、私物はロッカー室ではなく(盗まれる可能性があるので)、そこから離れた先生のオフィスに置かせていただくことになり(先生もトニーのことを思ってオフィスを貸して下さったのだと思います)、結局、ギターと着替えた私服と教科書の詰まったバックパックといつも持ち歩いているお水のボトルを持って大移動。

 

要領の悪い彼のこの移動姿を想像するだけでもため息がでます。

 

まあ何も無くさず、無事にクラスを終えて、帰宅してくれればいいわって思うようにしました。

 

クラス開始から数週間後、トニーの帰宅時間が早くなり、どうした?と聞くと、「I got kicked out of PE class(体育クビになった)」とトニー。

 

カレッジに親が出て行くのもなあ、、、と思って、まずは一番信頼しているトニーのケースマネージャーに連絡。

 

それからそのクラスを薦めたカウンセラー、そこから体育の先生へ問い合わせてもらった。

 

先生の話によると、トニーはジムに設置されているトレッドミルとかの器具のプログラミングを勝手に変えたり、他の学生が使う器具を速い設定にしたり、、、何回か注意されても辞めなかったらしい。これは身障者の人もいるしとても危険。

 

クビになって当然ですね。

カウンセラーから厳重に注意され、体育の先生からは来学期に出直しておいでと言われたそうだ。

 


ホテル丸ごと障害者雇用

2014-03-14 | Weblog

インディアナ州に障がい者の職業トレーニングおよび雇用を目的とするホテルができるそうだ。

 

トレーニングの対象者は高校卒業後のポストセカンダリープログラムにいる学生たちで、雇用については管理職も含め、ホテル内に設けられるお店などのビジネスのチャンスも障害者に与えられるらしい。

 

ARCという障害者サポートNPOがスタートするこの試みは、おそらく全米初だと思う。

 

ポストセカンダリープログラムは会社や病院など雇用サイドと学区または就労支援団体がパートナーシップを結んで学生を実際の職場に派遣し、職業訓練を受けるのが一般的だと思うので、ホテル丸ごと障害者雇用のために作られるなんてすごい。

 

オープンは2015年の夏だそう。

 


障害者就労と医療保険

2014-03-05 | Weblog

日本には障害者雇用法というのがあるそうですね。

その詳細はよく知りませんが、なんかすごくよさそう。

 

アメリカはADA(アメリカ障害者法)で障害者にも平等に雇用の扉があることは約束されていますが、日本のような障害者雇用法っていうのはないと思います。

 

とはいえ、実情はいわゆる障害者枠で職を探したほうがLiabilityの問題が雇用サイドにはクリアなので窓口がひろい。

 

ここは何をするにもLiability。

 

ボランティアでもいいから仕事させてと言ってもLiabilityがつきまといます。

Liability、つまりお金がかかるのである。何かあったときに保証する医療費を含めてすべての責任は誰が持つ?って具合に。

 

次いで莫大な医療保険。医療費がとにかく高い。

一定の所得以下に受給されるSSI(低所得者補助金)の受給資格者には医療保険がついてくる。

その保険を失いたくないが故に所得を一定以下にセーブしている障害者もいるくらい。

医療保険システムにコントロールされちゃってるのです。

 

親知らずをいっぺんに4本抜いちゃうのも、いくつもの予防接種を一回で受けちゃうのも、保険システムが絡んでいるんじゃないかなあ。

 

息子の就労の将来を考えるとアメリカの医療保険システムは障害者雇用にも大きく影響していると思わずにいられない。