秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

モロッコの特異性

2006-03-21 | 旅はつれづれ
昨日の記事「デーツ」に草津の百姓さんがコメント書いてくださったので、それにお答えしようとしたらめちゃくちゃ長くなったので、あらたたに書くことにしました。

♪ここは地の果てアルジェリア~、なんて歌ご存知のかた、お年がわかります。
モロッコはすぐお隣の国ですから、この世の果てみたいなイメージありますよね。

この前サハラ砂漠の夜明けで、モロッコのベルベル人は男前だと書きました。
マラソンで走っているモロッコの選手をご覧になられたことあると思います。
色が浅黒くてもアフリカらしからぬ風貌の端正な顔してて、ちょっと違和感持ちませんでしたか。

中世からのイスラムの王国の歴史が綿々と残っているというよりも、まだその状態が続いているようでもあります。

地方へ行けば、ねずみ男の衣装のモデルとなった民族衣装を身にまとった人がほとんど。
田舎町のいたるところで、畑の真ん中でも、一人ぽつねんと、あるいは数人、または車座になって多数の人たちが、おしゃべりを楽しんでいました。

これもまた異国情緒を味わえる一つです。
風景に溶け込んで日がな一日、のどかながらも不思議な思いでした。

20世紀のテクノロジーでの先進国ではありません。
しかし古代文明アトランティスを髣髴させる何かを嗅ぎ取りました。

元フランス領ですから、洗練された所もあります。
第2次世界大戦の時、ユダヤ人はこのモロッコを経由して他の国へ亡命して行ったそうです。
こうした時期を背景に、かの有名な映画「カサブランカ」が撮られました。
なぜそういった土壌が形成されたのか興味深いところですね。

ところで、アフリカの右端エジプトは、イギリスの統治領でしたし観光国家として成立していますから、よく整備されています。

ピラミッドをはじめとする古代エジプトと、一般人の中世イスラムを思わせる世情と、観光国としての近代的設備、これらがそれぞれの塊で存在する感じです。
それに比べるとトルコはうまく混じっているようで、それぞれの時代のなごりの境界線を引きにくい。

エジプト観光は、まるでサファリ観光で放し飼いの動物を見るために、サファリカーに乗って客観的に距離を置いて見るような印象を持ちました。
それはそれでものすごいカルチャーショックを受けましたけど。

一方モロッコは、タイムマシーンで突然その世界に掘り込まれたようで、観光客だけが安穏としてれなくて、ドキドキ・ハラハラは最高でした。

ご一緒したツアー仲間は、世界中を旅しなれたがほとんどでしたが、皆口をそろえて言われたことは、こんなエキサイティングな国は初めてだと。

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