秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

世界最古のダイヤ コイ・ヌール(光の山)

2010-07-14 | シチの目
インドつながりで、ダイヤモンドがかつてインド石という別名で呼ばれた話です。

紀元前に「どんなに叩いても割れない石」がインドの川原で発見され、それが最初に発見されたダイヤモンドだというのが定説です。

diamondダイヤモンドの語源の「adamas(征服されがたいもの)」
この征服されがたい硬い石ダイヤモンドは、病気や天災から身を守る護身符や魔よけとして人々の間で広まりました。

コイ・ヌールKoh-i-Nur(ペルシャ語で光の山)

   

イギリスのエリザベス皇太后が101歳で亡くなった2002/3/30
世界の英連邦植民地を支配した“一つの時代”が終わったといわれました。

エリザベス皇太后の死去に伴い、ロンドン塔から女王冠が運び出されました。
1937年夫ジョージ六世との戴冠式以来、全くこの冠をかぶる事はなかったので実に65年ぶりに公式儀式に使われたのでした。

エリザベス皇太后の王冠、前の十字中央に飾られているのが
世界最古のダイヤモンドといわれる「コイヌール」です。

ペルシア語で「光の山」を意味する(クーへ・ヌール)に由来し
男性を破滅させる石と言われています。

そんな伝説から、英国に渡ってからは代々女性の王冠に使われました。

このコイヌールが歴史上初めて記録されたのは、1304年にマルク王の所有物としてでした。
石の起源は伝説のベールに包まれていますが、一説に紀元前にビサプール鉱山で発見され重さは600カラット以上あったと。

いろんな支配者の手を転々とし、16世紀にはムガール帝国の王様の貴重な宝物となっていました。

1739年ペルシャのナディール王がインドを制圧したときに、
ムガール帝国のムハンマド王のターバンをほどいて、
この大粒のダイヤモンドが手に落ちたとき、ナディール王は思わず、
「コイ・ヌール!」(光の山)と叫んだといわれています。

ペルシャからコイ・ヌールを取り返したのはパンジャブの虎といわれたラジット・シンでした。

英国がインドを統治した最盛期は、19世紀後半のヴィクトリア女王の時代です。
1849年パンジャブ州が英領に併合されたとき、東インド会社が賠償の一部として没収しヴィクトリア女王に献上したのが「コイヌール」

このとき186カラットあったが、インドのカットはダサいということで女王はアムステルダムの腕きき職人に再研磨させ、108.93ct(21.6g)にサイズダウンしました。

    

現在はエリザベス皇太后の王冠に装着され、ロンドン塔のJewel Houseに飾られています。
いつかロンドンへ行って生で見たいです。

何年か前にタリバンがこれはイスラムの宝だから返せと言った、と書かれてあったサイトもありました。

もう一つ「光の海」というダイヤモンドは次回に。

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