飲み残しではありません。
最初からこれだけしか入ってないのでした。
本堂の華展示で百事如意について説明してくださる和尚さん。
大つつじで有名な妙楽寺さんの『煎茶と瓶花の展』にお招きいただきました。
昔の嫁入り修行で抹茶・裏千家の茶道を習ってましたが、
煎茶の茶会は初体験でした。
一番最初の画像、小さめ茶碗に注がれた煎茶は数滴でおそらく5ccもないのにはびっくりでした。
口にふくんでお茶の甘さと奥ゆきの深い渋み、
かつてお茶が薬だったのはさもありなんと納得できました。
PCから画像追加します
小ぶりの湯飲みは清水焼、黒い筋が珍しい茶たくは柿の木だそうです。
またまた文人華です。
「不老長春」
松と薔薇の 組み合わせものを画題で「不老長春」
青々とした常緑樹の松は不老を意味し、薔薇が長い春だと聞きました。
伝説上では永遠に枯れることなく咲き続ける赤い花のようです。
実際に、中国原産の薔薇によく似たはながあり、その名が「長春花」
和名 庚申薔薇(こうしんばら)
中国名 長春花、月季花
英名 China Rose
「百事如意」
百合・柿・霊芝の盛り物
百事、意の如し、全てのことが思いのままになるという意味
正心調息法を実践すれば何事も思いのまま、全て実現しますよ、ということ。
私は煎茶の東阿部流の師範免許を持っています。
煎茶は抹茶と違って知る人が少なく、ちょっと地味ですが、美味しいお茶が飲めます。
久しぶりに風炉などのお道具を見て、懐かしく思いました。
カッコイイですね~
初めての煎茶茶会体験でしたが、花嫁修業の抹茶よりも玄人好みみたいな感じ。
江戸時代の文人達が好んだというだけのことありますね。
大正時代に数多くの流派ができて云々という説明を伺いましたが流派名は聞き漏らしました。
こちら妙楽寺さんからいただいた案内状には
通仙流家元 霊山堂 河野松雲
大正13年に先代が創始され、亡くなられる数日前に書かれた書が床の間に飾られてました。
剣山を使わず花を投げ入れる技法は他に類を見ないそうです。
もし和尚さん、このブログご覧いただけまして、
間違ってたら訂正願えたらうれしいです。
やはり、お茶は葉がいいと美味しいですネ。
テレビドラマの大岡越前は、いつも煎茶を飲んでいました。
小さなお茶碗が可愛いので、お手軽です。
友人は「お菓子」が美味しくなると喜んでいました。
今回初めての煎茶会で、こんなに凝縮したお茶があるんだと驚きでした。
やっぱり葉っぱ次第でしょうし、じっくり抽出するのを待つのも大事ですね。
おおぶり茶碗でがぶ飲みの人生から、小さなお茶碗でじっくり味わう人生へ。
舵切れるかな…?