安倍晋三の歴史認識に素っ裸で添い寝する右翼稲田朋美の占領政策と日本国憲法党内独自検証とは

2015-06-19 07:50:09 | 政治



 題名を《安倍晋三の歴史認識に素っ裸で添い寝する右翼稲田朋美の占領政策と日本国憲法党内独自検証の意向》から、《安倍晋三の歴史認識に素っ裸で添い寝する右翼稲田朋美の占領政策と日本国憲法党内独自検証とは》に変更しました。(2015年6月20日15:19)

 自民党政調会長稲田朋美が6月18日の記者会見でGHQ(連合国軍総司令部)による戦後日本の占領政策や今の憲法が作られた過程などについて、党内で独自に検証を行う考えを示したと翌日付「テレビ朝日」ニュースが伝えている。

 稲田朋美「東京裁判の結果を受け入れて私たちは主権を回復したので、否定するつもりは全くない。判断のなかに書かれた歴史認識は、あまりにもずさんだ」

 後段の発言は「日経電子版」では次のようになっている。

 稲田朋美「(東京裁判の)結果を否定するつもりは全くないが、判決理由の中に書かれた歴史認識はあまりにもずさんなもので検証は必要だ」――

 連合国軍総司令部(GHQ)の占領政策等に対する検証新組織を今夏にも党内に設ける考えを明らかにしたという。

 結構毛だらけ、猫灰だらけ・・・・・・。

 東京裁判に関しては「判断のなかに書かれた歴史認識は、あまりにもずさん」、あるいは「判決理由の中に書かれた歴史認識はあまりにもずさん」。

 つまり稲田朋美は1937年(昭和12年)7月7日の盧溝橋事件に端を発した日中戦争から太平洋戦争を経て敗戦に至る日本の戦争に関わる歴史を東京裁判は正しく認識しないまま判決に反映させた、あまりにも杜撰(ずさん)な歴史認識だと見ていることになる。

 だとしたら、東京裁判の歴史認識の杜撰さを証明するためには、東京裁判は戦前の日本の戦争が導き出した一つの結果でもあるのだから、日本の戦争に関わる歴史を正しく検証・総括し、検証・総括したその歴史認識と東京裁判の歴史認識を比較対照、これこれこのとおり杜撰だと指摘しなければならない。

 だが、日本の戦争の歴史は今までも一度も検証・総括しないまま、尚且つ比較対照上必要不可欠で、順番から言ったら先に行わなければならないにも関わらず、検証・総括する意思も見せずに東京裁判の歴史認識だけを検証しようとしている。

 ある特異な凶悪犯罪者のその犯罪に至る心理を知るためにどういった親子関係・人間関係のもと、どういった家庭環境・地域環境に育ったのかの検証もせずに、犯罪を行った一時期の行動を把えて、その人間性を検証し、答を出すようなものである。

 右翼稲田朋美が歴史認識に対して不当・不公平なこのような検証態度をなぜ取ったかと言うと、戦前の日本の戦争を誤った戦争だとも侵略戦争だとも歴史認識していないからに他ならない。

 戦前の日本国家とその戦争をそのように歴史認識していないことによって、そのように歴史認識している東京裁判の判決が歴史認識的に「あまりにもずさんなもの」ということになって、それを正したい衝動が働いて検証が必要となる。

 右翼稲田朋美がGHQによる戦後日本の占領政策や日本国憲法の作成過程をも検証する意思を見せていることも、同じ構造の歴史認識からであろう。

 言ってみれば、「戦前日本国家と戦争性善説・戦後占領政策性悪説」を歴史観としている。

 この歴史観は安倍晋三の歴史観と素っ裸で添い寝していると形容してもいい程に高い密着度を示している。

 安倍晋三が2012年4月28日の自民党主催の「主権回復の日」に寄せたビデオメッセージ。

 安倍晋三「皆さんこんにちは。安倍晋三です。主権回復の日とは何か。これは50年前の今日、7年に亘る長い占領期間を終えて、日本が主権を回復した日です。

 しかし同時の日本はこの日を独立の日として国民と共にお祝いすることはしませんでした。本来であれば、この日を以って日本は独立を回復した日でありますから、占領時代に占領軍によって行われたこと、日本はどのように改造されたのか、日本人の精神にどのような影響を及ぼしたのか、もう一度検証し、そしてきっちりと区切りをつけて、日本は新しいスタートを切るべきでした。

 それをやっていなかったことは今日、おーきな禍根を残しています。戦後体制の脱却、戦後レジームからの脱却とは、占領期間に作られた、占領軍によって作られた憲法やあるいは教育基本法、様々な仕組みをもう一度見直しをして、その上に培われてきた精神を見直して、そして真の独立を、真の独立の精神を(右手を拳を握りしめて、胸のところで一振りする)取り戻すことであります」――

 占領政策が日本と日本人の精神を改造し、悪影響を与えた。「戦前日本国家と戦争性善説」に立っているからこその「戦後占領政策性悪説」という歴史認識でり、この歴史認識と物の見事に相互対応した右翼稲田朋美の占領政策と日本国憲法党内独自検証の意向と言うことであり、まさに素っ裸での添い寝状態となっている。
  
 素っ裸の添い寝を通した両者の精神性は歴史認識に関しては融け合っているようにさえ見える。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする