オバマも納得する沖縄米軍基地全面撤退案

2009-12-20 07:09:01 | Weblog

 
 ――答は簡単。沖縄の米軍基地が担っている軍事機能のすべてを自衛隊が一切合財引受け、武器を携行してアフガンでもイラクでも出兵し、敵と戦う。そうすることによって沖縄の米軍の任務を不必要とする。任務の必要がなくなれば、全面撤退の扉が自然と開く。対北朝鮮軍事機能も自衛隊がグアムの米軍と共に担う

 メデアタシ、メデタシ――


 勿論、社民党の福島党首は反対するだろう。米軍普天間飛行場のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)移設現行計画反対、米領グアムへの移設を主張している立場上、上記プロセスに反対せざるを得ない。

 だが、社民党の前身の社会党委員長だった村山富一は自民党と連立を組んだ自社さ政権で総理大臣となった1994年7月の第130回国会の所信表明演説でそれまでの社会党の党是だった自衛隊違憲論を投げ捨てて、「自衛隊合憲、日米安保堅持」打ち出し、翌日には日の丸・君が代の学校での指導を容認、さらに社会党の「非武装中立」政策は役目を終えたとする見事な変節を演じている。

 そして社会党自身も村山所信表明演説後の9月の臨時党大会で、「自衛隊違憲、安保廃棄」の方針を180度転換、村山首相が打ち出した「自衛隊合憲、日米安保堅持」を追認、軍国主義、国家主義のシンボルの役割を担った「日の丸・君が代」の強制に反対してきた歴史を抹消、国民の間に定着していることを理由に国民意識を尊重するとして「日の丸・君が代」を追認する村山富一に右へ倣う後付の変節を見せている。

1986年9月から1991年まで社会党の委員長だった土井たか子は細川護熙内閣時代から引き続いて村山政権時代も衆議院議長職(1993年8月6日~1996年9月27日)にあり、党籍を離れて無所属に属していたものの、身も心も社会党の人間として村山富一所信表明演説の「自衛隊合憲、日米安保堅持」に立ち会い、尚且つ「自衛隊合憲、日米安保堅持」追認の上に「日の丸・君が代」容認のおまけまで就いた1994年9月の党大会にも立ち会っていたはずである。

 だが、衆議院議長職を離れて、その翌日の1996年9月28日に社民党第2代党首に就くと、社民党が政策として掲げていた非武装中立、九条遵守・平和憲法堅持、自衛隊海外派兵反対、戦争反対の立場に身を置く変節を演じている。

 もし土井たか子が非武装中立、9条遵守・平和憲法堅持、自衛隊海外派兵反対、戦争反対を政治上の基本的信念としていたなら、村山富一が1994年7月総理大臣所信表明演説で「自衛隊合憲、日米安保堅持」打ち出したとき、衆議院議長席の高みから眺めているだけではなく、抗議の辞任をすべきだったが、多分、衆議院議長という役柄が居心地がよかったのだろう、当然議長の椅子も座り心地がよかったはずだが、政治的信念よりも居心地のよさ・座り心地のよさを選ぶ事勿れ主義、あるいは日和見主義に浸る変節を演じていたのである

 社民党の福島瑞穂党首は12月15日の習近平中国国家副主席と天皇との会見が天皇の政治利用なのかどうか問題になったとき、15日午前の閣議後の記者会見で、「私は1か月ルールというものがあるのを知らなかった。天皇との会見で中国との間に友好関係が進展すればいい」といった発言をしていて、それをテレビが伝えていたが、このとき問題になっていたのは天皇の政治利用に当たるのか当たらないのかの問題であって、「一カ月ルール」を知っていたか知っていなかったの問題ではない。

 新聞・テレビの情報、あるいは周辺の人間に聞き出すかして既に知った状況にあったはずである。その知識を基に政治利用に当たるか当たらないかを自身が備えている天皇に関わる既知の知識・情報を駆使して判断すべきを、公党の代表を務めている政治家である以上判断の責任を有しているはずだが、その責任を放棄、「天皇との会見で中国との間に友好関係が進展すればいい」などと事勿れを演じる変節を犯している。

 政治家でなくても、多くの人間が初めて知りながら、自分なりの判断を行ったのである。

 福島瑞穂が12月17日に宮崎市内で講演したとき、天皇と習近平国家副主席の特例会見を取り上げて「きっちり反省材料にして今後はルールを守り、尊重していくべきだ」と述べ、「1カ月ルール」に今後は配慮する必要があるとの考えを示したと12月17日付の「日経ネット」記事が伝えていたが、 「一カ月ルール」、あるいは天皇の政治利用かどうかの是非を最初に問わずに「天皇との会見で中国との間に友好関係が進展すればいい」と問題をすり替えて事勿れな態度に走った無責任を修正する発言ではなかったのか。

 修正すると言えば聞こえはいいが、実質的には最初の変節を誤魔化し、真っ当さを演じる新たな変節を犯したといったところだろう。

 福島瑞穂までが抱えているこのような変節の体質からしたら、憲法9条改正とまでいかなくても、自衛隊法の改正による武器を持たせて敵と戦う自衛隊の海外派兵まであと一歩の変節である。

 この変節はオバマも納得する沖縄米軍基地全面撤退への道を開くに違いない。

 また、鳩山首相が「総理という立場上、封印しないといけない」としているものの、日本の安全保障の基本的考えとしている 「常時駐留なき安保」に合致する。


 

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