神戸こども将棋教室ブログ

岐阜県神戸町(ごうどちょう)の子供将棋教室です。
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3歩進んで…

2019年11月16日 | 教室
今日の教室は
神戸町立図書館での開催です。

秋は公民館行事多数のため
部屋の利用ができない日が多く、
そのような日には神戸町立図書館を
利用させていただいておりますが、
そんな今秋の図書館開催シリーズも
今日が最終日です。



今日は3名の昇級者が出ました。
いずれも低学年の子たちです。

低学年の子の成長は日進月歩なので
ほんの数か月の間に
ライバル関係や勢力図が
ガラリと変わることが多々あります(^^)

そのことに関連して(?)、
教室でこども達が上達する過程を見ていて
気付かされることがあります。

将棋の上達というものは、
「3歩進んで2歩下がる」
そういったことを繰り返しながら
ステップアップしていくのではないか
ということです。

たとえば、初級者の子が
攻めのテクニックを覚えたことにより、
だんだん勝てるようになり
一段階強くなったかと思えば、
あるころからまた勝てなくなる。

今まで勝てていた子にも
負け越したりするようになっていたりして、
あのころの勢いはたまたまだったのかな…と
思いながらまた月日が流れると
また一皮むけたように強くなる時が来る。

そういうことを繰り返して
年月を経てある時、気付くと、
大会で優勝したり、上級位まで昇級していたり…
そんな感じです。

そもそも、
”2歩下がる”(ように見える)現象は
特定の子に限らず
意外と一般によくあることなのですが、
なぜそのようなことが起こるのか
私なりに考えてみて
1つの仮説にたどり着きました(^^)

覚えたテクニックを武器に
初級者の子を相手に
攻め勝てていたころは良かったのですが、
ちょっと強い相手と当たった時に
その攻めが通用しなかったり、
終盤の大逆転負けなどを経験して行くうちに
「将棋の怖さ」を覚える…。

これまでのアクセル全開の攻めから
受けに回ることを覚えたり、
相手に駒を渡さない攻めを覚えたり…と
ブレーキを踏むようになります。

そのことにより、
勝てる将棋も勝てなくなってしまう
のではないかと思います…。

勝てない中で自分で試行錯誤しながら
もがきながら、もがきながら
鍛えの入った強さを身に付けて行く…。

”2歩下がる”プロセスも
将棋が強くなって行くためには
必要なことだと思います。

遠回りをしているように見えることも
成長のためには、実は、
遠回りではないのかもしれません。

次回の教室は、11月20日(水)です。
神戸町中央公民館にて行ないます。

なお、明日(11月17日)の日曜教室は
お休みとなりますのでご注意ください。
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