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惜しい護る「イノセンス」でXserve

2004-03-25 | シネシネアーカイブ
押井守の「イノセンス」を観た。

び、微妙、、、。一体、何考えてるんでしょうか、あのモジャ公は。少なくとも、ジブリの鈴木プロデューサーが宣伝していた「大衆的な作品に仕上がった」ってのは大ウソ。上映途中で席を立つ人もいたし、帰り際に「始まって10分でヤバイと思った」とか「意味わかんな~ゐ」という声も聞こえた。

印象に残ったシーンといえば、セクサロイド(エロボット)が襲ってくるときの気持ち悪い動きと、中国語(?)で展開されるファイアーウォールがカッコイイと思えたことくらい。

あとは、難解なことわざや、聖書や神話からの引用、哲学的モノローグといった、最近の押井映画のダメな部分(涸れた作家のエクスキューズ)が延々とつづく。そこへさらに、日本古来のリミテッドアニメーションと欧米のフルアニメーションの間のような、いかにもプロダクションIG的な快感と縁遠いセル動画と、存在意義の希薄なCGが追い討ちをかける。美しさと、閉塞感に。

「甲殻機動隊」で世界を魅了したテクノオリエンタリズムもなければ、劇場版「うる星やつら2」の革新的アイデアもない。「御先祖様万々歳!」の職人的掛け合いもなければ、エロ同人のネタになるような萌えキャラもいない。ないないづくしのオンパレード。俺のあくび涙とがまん汁もオンパレード(が、がまん汁?)。

帰りの電車のなかで、この映画は一体誰をターゲットに作ったんだろう、という疑問符で頭がいっぱいになった。たぶん、

・哲学好きな人
・デジハリの勘違い学生
・「押井さんといっしょに成長してきました」とか言っちゃえる中年小金持ちオタ
・ウォシャウスキー兄弟
・「ムー」読者

あたりの総勢2万とんで3人くらいがコアターゲットだったに違いない、と勝手に納得。

セクサロイド(エロボット)といえば、ジャンプで先週から始まった新連載「無敵鉄姫スピンちゃん」の方が要チェックだ。これは、自分の男としての欲望を叶えるために、セクサロイド(エロボット)の研究にすべてを
賭ける科学者を装った変態じじいの物語。ジャンプの厳しい自主規制基準に果敢に挑みつつ、「中学生の妄想」という大衆性をとても大事にした、感動的な意欲作だ。

押井守には、まずこの「無敵鉄姫スピンちゃん」を読んで、己のあるべき姿を見つめなおすべし、と本ブログからXserveしておこう。

・追記
おもろかったイノセンスブログ。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040402
http://www.ne.jp/asahi/hp/mastervision/archive2004b.html#innocence

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アップルシードは?? ()
2004-03-25 12:17:00
評判よくないっすねぇ。



一方アップルシードは、すごいいいとの評判。

こちらにきたいっすね。



みたら感想きかせてねん。



ぼくは「花とアリス」に夢中です。
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あれも (ゴー)
2004-03-25 17:17:31
TVでやってたトレーラーを見る限り、変な外人しか喜ばなさそうな気が。まー見てみないとなんともいえねーなー。

花とアリスは見に行く予定。
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こういうときにつかうの?? ()
2004-03-26 16:10:35


「花とアリス」に萌え~

蒼井優に萌え萌え~



こういうときに使うの、「萌え~」って??

きもいね、おれ。。
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大正解! (ゴー)
2004-03-26 21:57:42
スジがいいね~。もっと己を鍛錬して、キモヲタ街道を突っ走るべし。
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