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謎のヘルメット族と2人の女性イラストレーターで「Vomiting」Xserve

2004-07-05 | ぷらぷらアーカイブ
まだ夜の早い時間。場所は新宿の花園神社。その境内裏に、わらわらとたかるヘルメット族。……中核派? いや、それとも……革マル派? こないだ、計らずも元赤軍の人と飲むハメになったことを思い出す。

謎のヘルメット族を尻目に、今日も向かうはゴールデン街。今日も、きっと何かが起こりそうな気がするゼ――。

Vomit.JPGこの絵を見た瞬間、「クイズ百人に聞きました」のギャラリーばりに、「あるあるあるあるあるある...」
――と、思ってしまった。そのタイトルもズヴァリ、「Vomiting」。

思えば、俺もついこのあいだこういう状態になったんだった。そう、雛寿司で。「今後の人生で2度と繰り返したくない過ち」のひとつをここで告白するとするならば、ちょっと首を寝違えたからといって、温シップを貼って酒を飲んではいけない。必ず……吐く。間違いない。長井秀和なんか出番がないほど、間違いない。それはそれは、凄惨な状況になる。たとえそれが、寿司だとしても……だ。床一面にすっぱい香りが広がり、給仕のお姉さんは「お客さん、大丈夫ですか?」と心配するそぶりを見せる。しかし、同時に厨房からは「なんでこっち見るんだよ、○○ちゃん!」という声が聞こえる。ああ、そして俺に再び注がれるその視線が痛いよ、お姉さん……。涙と鼻水と、あふれ出る“ネタ”は、まるで決壊したダムを飲み込み尽くす濁流だ。ああ、時間よ、頼むから。頼むから、できるだけ早く過ぎ去ってくれ。お願いだから……。

この絵には、あのときの俺の想いがすべて詰まっている。俺に「思ひ出ぽろぽろ」させるために、この世に産み落とされたとしか思えなかったんだ。しかも、今日ここに一緒にいるメンバーは、あのとき雛寿司をいっしょに食った不愉快な仲間たちと、3人中2人もカブっている。これが、運命ってヤツですか。ディスティニーですか。気づくと俺は、吉川早苗女史に値段交渉をしていたんだ。

「これ、売ってください」
「1号3千円で、これ10号なんで3万円です」
「2割引でどうすか?」
「あ、いいですよ」

“2割引”は根拠レスだったと思う。こんな絵を欲しがるのは、日本で……いや、ゴールデン街で俺ただ一人だと思ったから。そんなやり取りを肴に、遠巻きに煙草をくゆらせていた東田理恵子女史の、俺を冷たく蔑んだ視線が忘れられない。彼女は、前回の個展主だったそうだ。次の木曜、取りに来る約束をして、ギャラリー&バー「nagune」をあとにした。

謎のヘルメット族。2人の女性イラストレーター。「Vomiting」を見て思い出したすっぱい思ひ出。有象無象の様々なセクトが、同時多発的に存在するゴールデン街の懐の深さを、あらためて確認できた。その後の俺たちも、そんなゴールデン街の一構成セクトとして、ものすごくある一定の方向に色のついた会話を朝までしていた。週明けには各方面に決起の檄文を飛ばさんがごとくな盛り上がりを見せた。ゴールデン街にあって、これだけほかの客や店のマスターと交わらないこともめずらしい。

こんなゴールデン街も、たまにはいいな。と、思った。

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1 コメント

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???? (???)
2007-07-08 14:31:16
Why is this page written totally in question marks?
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