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「冬のソナタ」でXserve

2004-07-07 | ヌルヌルアーカイブ
「ユジナぁ」
「チュンサぁン」
「サンヒョクぅ」

キャツらが仲間同士でそう呼び合うたび、「こいつら100%伝説!」と、思ってしまう。しかし、観ずにはいられない。そして、ついにはすべて見終えてしまった――

「冬のソナタ」。

アマゾンのDVDランキングに、これがランクインしたのは一体いつのことだったろう。たしか、かれこれもう1年以上前なんじゃないか? と、思う。

「ケッ。こんなションベン臭いDVD、誰が買うンだYo!」と思っていた。しかし、それ以降のあのムーブメントは何だ。何なんだ。猫も杓子も「冬のソナタ」。しかも、さっきTVをつけたら、ペヨンジュンが上戸彩と「オロナミンC」を宣伝していたぞ。あり得ない。一体どうなってやがるンだ。この人間界は。ミナス・ティリスを守らなきゃ。指輪を……指輪を、葬らなきゃ! ――俺は、激昂し、逡巡し、狼狽した。気づくと――俺の手には「冬のソナタ」のDVDボックスが握られていたんだ。

今じゃ、親父が「愛してるっ!! 韓国ドラマ~「冬のソナタ」クライマックス~」なんていう浮わついたムックを買ってきて、トイレに持ち込む始末。しかし、そもそもが気に入らない点がある。韓国ドラマなのに、韓国っぽくないってのは、一体どういう了見だ。いいから、だまってキムチをかっ食らえ。いや、せめて焼肉を喰らってくれ。受験シーズンには、テンパって校門をブチ壊す学生の映像を流してくれ。何か、不安で、不安でたまらないんだ。かつての日本を、あなたたちに再現されると。

ポラリス(北極星)のように見失わないでいて――なんてくだりなんて、まんま柊あおいの「星の瞳のシルエット」じゃないか。いや、あれはシリウスだっけ?……とにかく、突き詰めて「これは何なんだ?」と考えていくと、「昼メロ」でもましてや「誰もが持っている初恋の思い出」でもなく、「かつての少女漫画」なのであった。そりゃ、少女漫画にはキムチも焼肉も出てこないよなぁ。出てきたらそれは、少年ジャンプの「燃えるお兄さん」だよなぁ。

「おまいらは、『カックラキン大放送』ですカ?」

こう思ったこともあった。最終巻に入っていた特典のひとつ、NG集がそれだ。お笑い芸人風の司会者と、にぎやかしのタレントと、観客と、はにかむ出演者。そしてとどめの、“カックラキン”な、ノリ。ここでも俺は、ただただ、不安になったんだ。

以前、ゴールデン街で出会った“レビューショー”の振り付け師が言っていたっけ。

「冬ソナは、今の女の子たちにとってはファンタジーだけど、一番大事なのは、今の男の子たちにとってはバイブルってことなのよ」

この一言に、特大の「スーパーひとし君」を捧げたい。早速実践に移そうと思うんですが。チュンサンかサンヒョクかで、悩み中。あんまり悩みすぎると、フォースの暗黒面が増大して、「闇のソナタ」になりはしないか。ならねーか。リンクはりたかっただけだし。

・追記
冬のソナタ占い」なんてなものを発見。俺は……キム次長かよ!

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