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モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

「GREE Night 1.0」でXserve

2004-04-26 | ぷらぷらアーカイブ
【ソーシャルネットワークというシャレた横文字を隠れ蓑に六本木の巨大バーでIT業界人が集う深夜のハレンチイベントと、昇り竜ホリーポッターの「ウケる技術」とは?】<本誌特別取材班>

GREE Night 1.0」――。

まるで三文エロゲーのタイトルみたいだが、そうではない。今IT業界でにわかに注目を集めている「ソーシャルネットワーク」と呼ばれる「友だちの友だちは皆友だちだ」という一種の合コンデリバティブ的幻想を基盤として真夏のピーカン入道雲のごとく膨張を続けるサービスの最右翼「GREE.jp」が主催する、メンバー間の親交を深めるべく企画・実施されたイベントである。もちろん、表向きには、だ。

今回、我々取材班は、このイベントに奇跡的に潜入することができた。
以下に赤裸々なるその一部始終をレポートしたい。

■18:30~開場
入り口での入場チェックがとてもゆるく、なんなく侵入成功。受付をやっているおねぃさんたちがキレイどころぞろいだったので、男としての期待に胸を弾ませるが、しかしこれがまず第一のトラップだった。入ると、うらぶれたおっさん@若作りしかいない。おっさんおっさんおっさんおっさん……。頭の中では嘉門達夫の「WE ARE THE 魚屋のおっさん」がいやがおうにもヘビーローテーションしだす。

■19:00~イベント開幕
いろいろな面白企画が目白押し。ちなみに、出掛けに見たTV番組によると、目白押しの「目白」とは鳥のメジロがたくさん並んでいる様子が語源らしい。そんなことを思い出しているうちに、特別ゲストホリーポッターことライブドア堀江貴文社長が大登場。

・GREE.jpの買収宣言をブチ上げる
・「orkut(オーカット)」を「オルクト」とわざと読み間違える

など、期待に違わず我々パンピーには及びもつかない高度な芸をおしげもなく披露する太っ腹(@トータルワークアウトで引き締まり中)ぶりだった。我々取材班が「ネタゲッツ!」と心のなかで快哉の叫びをあげたことは、言うまでもない。

そのあと、あのスーパーベストセラー「ウケる技術」の著者の方がお目見えし、楽しさが炸裂する。炸裂って言葉って普段使わないが、あえてここで使っときたいにゃ~(←若干自暴自棄気味に)。

■20:00~フリータイム
「さぁ~、こっからは自分たちの力で楽しんでくださ~い」という司会者@元ビズシーク社長の掛け声とともに、フリータイムが始まる。そんななか、大多数のおっさんたちの中に会場を元気に駆け巡る若いパゥアー@SFCを発見。その生命力と知性みなぎる姿に、なんつーか我々取材班は目をほそめ、そして在りし日の自分達を思い出し、しみじみと絶望するのだった――。

【「GREE」.jpの本当の狙いと、生き急「ぐ」「R」市場(略して「ぐりとぐら」)】

さて、冒頭で私は「表向きにはメンバー間の親交イベント」である、と書いた。では、その裏には一体どんな意図が隠れているのだろうか?

実はGREE.jpの産みの親であり、このイベントを企画した張本人の宗主・ヨッシー師は、某R市場の社員であるのだが、それ自体には何も問題はない。しかし、である。事情通は語る。

「実は、彼は「GREE市場」を作るつもりなんですよ」

一体どういうことだ。にわかには信じがたい。先の事情通が続ける。

「今のGREEを今後より発展させていくために絶対的に必要なもの、それはeコマースです。メンバーにおすすめアイテムを登録させ、そのアフィリエイトを試験的に行っているのは、その前フリ。本当の狙いは、友だちのおすすめというシークエンスを最大限に活用することで、R市場を超えるeコマースを創造することなんです」

これが本当だとすれば、なんという壮大なヴィジネスプランなんだろう。M木谷社長もクリビーだ。

途中、宗主・ヨッシ―師が宣(のたま)っていた「いわゆる出会い系に見られる、友だちの友だちと出会いたいという欲望を叶えるサービスではなく、疎遠になりがちな友達や、連絡が途絶えた友達を見つけ、旧交を温めてほしい。そう思って作った」という言葉が場内の感動を集めていたが、この狙いを聞けば、なるほど、である。

まだ始まったばかりの「GREE.jp」。

現在参加者は1万5千人とのことだが、今後一体どこまで利用者がふえ、そしてR市場を越えるeコマースが出現するのはいつになるのか? 本ブログでは引き続き情報が入り次第、追ってXserveしていきたい。