表通りの裏通り

~珈琲とロックと道楽の日々~
ブルース・スプリングスティーンとスティーブ・マックィーンと渥美清さんが人生の師匠です。

Artists for Grenfell - Bridge Over Troubled Water (Official Video)

2017-11-11 14:29:40 | 音楽
来日中のアート・ガーファンクル。昨日は仙台公演ということで行ってきました。




ステージは至ってシンプル極まりないもの。キーボード(&ピアノ)とアコースティック・ギターのみ。
センターのピアノの前に置かれた小さな椅子がアーティの定位置。



久し振りに会ったアーティはすっかりおじいちゃん。背中も丸まってちっちゃくなったように見えましたが、数年前に発症した声帯麻痺から復活し(前回2014年は未見)まずまず元気そうで一安心。

観客の大半も僕らよりずっと年上の先輩諸氏。会場内の色彩がグレーや茶系で、何だか地味な感じです。原色のお召し物の方は殆どいらっしゃいませんでした。比べてみると、去年のドンさんラスト・ツアーだったベンチャーズよりも平均年齢は高かったですね。この中に入れば僕なんてまだまだひよっこ。年季が違い過ぎです。
みなさんきっと若かりし頃にサイモン&ガーファンクルの音楽に魅了された方々なんでしょうね。

予定時刻を少し過ぎた辺りコンサートは静かに始まりました。ホントにとっても静かに。
途中なが~いお喋り(4割しか分かりませんでした)を挟みながら40分ほどで一旦休憩。
先日76歳になられ、病み上がり?なご本人も長い時間は辛いでしょうし、お客さんも結構なお年。この休憩は致し方ないですね。

約15分の休憩を挟んで後半のステージ。後半はアーティも気力を振り絞ってのステージを見せてくれました。
アンコールまで含めても20時30分には終了、休憩を抜くと実質70~80分程度のコンパクトな中身でした。

今回はアーティの歌から入る結構大胆なアレンジだったので、まあそれはそれでも良かったけど、個人的にはピアノのイントロから入る"普通の"「明日に架ける橋」が聴きたかったな。
逆に「サウンド・オブ・サイレンス」はオリジナルよりも力の入ったコブシの効いたバージョンでした。

一番感じたのはアーティの声に張りがなかったこと。残念ながら高音がかすれて伸びがありませんでした。もちろんこれは往年のものと比べての話。76という年齢と例の病気を考えれば驚異的な歌声です。
でもちょっとだけ年下のポール(マッカートニーの方。ステージでもアーティは盛んにサイモンとの違いを話していたけど)やミック・ジャガーの体力って凄まじいってことが良く分かりました。

もしかするとこれがアーティと会える最後の機会になるかも知れません。今回のステージをいつまでも記憶に留めておきたいと思います。

あ、そう言えば「スカボロウ・フェア」って僕と同い年なんですね。


Artists for Grenfell - Bridge Over Troubled Water (Official Video)