もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

小西議員に対する自衛官の暴言は許容範囲

2018年04月20日 | 野党

 統幕勤務の3等空佐が、小西洋之参議院議員に暴言を浴びせたと報じられている。

 暴言とされるのは「国民の敵」との文言であるらしく、小西議員は3等空佐はもとより大臣・統幕議長の引責辞任まで求めているらしい。また、「5.15事件の再来」「クーデターの萌芽」とまで騒ぎ立てる議員もいるそうである。小西議員と言えば、安保法やテロ対策法が成立すれば亡命するとした人物で、「国民の敵」との言葉もあながち的外れではないだろうと思う。小西議員が1自衛官の身元を特定した経緯や、本人からの発言撤回を一旦受け入れた後に蒸し返した背景にも疑問が残るが、そのことは置いても政治家がこのような罵声を浴びることは珍しいことではないだろうと思う。自民党党首の街頭演説でも徒党を組んで同様な罵声を浴びせる集団や、辺野古移設工事警備の警官に暴言を吐く集団の姿は度々映像で目にするが、権力・権威に対する暴言は抗議の声・言論の自由として許容するが、反権力者に対する発言は暴言と圧殺するメディアの報道姿勢が反映しているように思われる。若い3等空佐には経験がないことと思うが、昭和30~40年代には、自衛官が「税金泥棒」と罵声を浴びるのは日常茶飯事で、自衛艦寄港反対のデモ隊から「自衛隊を辞めて正業に就け」とのシュプレヒコールを浴びたこともあり、沖縄では住民登録さえ拒否されたことすらある。災害派遣や海賊対処等の地道な活動により一応の認知を得たものの、隊員には日本を矯めにするとして妄言を繰り返す野党には抜き差しならない不信感が存在しているのは事実と思う。しかしながら安心して頂きたい、全ての隊員はシビリアンコントロールの概念を正しく理解しており、悪法であっても法は令順守すべきであることを自覚している。過激発言と断っての意見であるが、万が一にもクーデター・平成維新が断行される場面にあっても小西議員のような小物は断罪の対象にはならないだろうことは明白である。

 3等空佐の発言はヤヤ過激ではあっても許容範囲であると思うが、「まだ亡命しないの?」「亡命と売国の準備は大変でしょう?」程度の、皮肉に抑える自制心と、エスプリの会得に努めることを望むところである。

 


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