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リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

アサギマダラ、今年も来てくれるかな?

2019-04-21 09:14:37 | 日記
アサギマダラ、今年もどうぞいらっしゃい!
 
海を越えて1000キロも飛ぶという「旅蝶」アサギマダラ。
今頃はまだ暖かい南の楽園で蜜を吸って、北へ旅するエネルギー
を蓄えているのかな?
 
昨年秋に我が家の庭に初めてアサギマダラがやって来て、優雅な
舞い姿を見たとき、飛び上がるほどうれしかった。
 
「ほんまに、来てくれたんやねえ」
 
     
 
5年かかってフジバカマを増やし「招致作戦」を立てたけど、まさか、
尼崎の街中の小さな庭に来てくれるとは!
君たちの情報収集能力はすごいよ。
 
その時の感動を今年も味わいたくて、冬の間からせっせとフジバカ
マを手入れしてきた。
寒風に水洟を垂らしながら、プランターいっぱいに根を張ったフジバ
カマを掘り出し、からんだ根っこをほぐして小株に分けて新しい土に
植え替えた。
 
  
  
プランターの数も増やした。
根が整理されてすっきりしたフジバカマは、そのたくましい生命力で
暖かい春の陽射しを浴びてグングン成長している。
若々しい青葉が育ち、春風に身を任せて揺れている。
猛暑の季節を過ぎれば、やがて蕾が顔を出すだろう。
秋口には薄いピンクの小花をびっしり咲かせ、甘い香りでアサギマ
ダラたちを誘うのだ。
 
昨年初めて来てくれた時に作ったデジブック
『 アサギマダラに恋して 』
 
昨年は先遣隊に続いて仲間もたくさん来てくれたから、この小さな庭
のことは覚えてくれているとうれしいな。
 
 また君に恋してる…♪
アサギマダラ君、今はそんな気分だよ。
 
 

無粋な街の電柱

2019-04-19 12:13:40 | 日記
   ♪…踊り疲れたディズコの帰り 
      電信柱にしみついた夜…♪
BOROの名曲「大阪で生まれた女」の一節です。
ここでは電信柱が情緒豊に歌われているけど、日本の電柱はそんな
粋なものじゃなく、きわめて無粋である。
 
ヨーロッパ旅行でいつも感心するのは、街の景観がすっきりしていて
美しいということ。
 
  
  (アイルランド・ダブリン)
 
都市景観を保つためにいろいろ工夫しているようだが、電柱や電線
が姿を消していることが最大の理由のように思える。
   
翻って日本では、電柱と張り巡らされた電線がいたるところに目につく。
東京や大阪など大都会の都心の表通りでは、さすがに電柱の姿は見
えないが、ちょっと横町に入ると狭い路地の両側に電柱が立ち並んで
頭上には電線がクモの糸のように縦横に走っている。
景観上まことに見苦しく、どうしてこんな乱雑な街になったのだろうか。
繊細な日本人の美意識はどうなってるんだろう、と首をかしげたくなる。
きれいに整備された住宅街も例外ではなく、電柱電線がなかったら、
すっきりした町になるのに、と残念でならない。
「電線が張り巡らされるのを見ると、街の活気を感じる」と肯定的にみる
人もいるが、私にはよく分からない。
 
   
  
  (わが町尼崎の電柱、電線)
 
防災上も大きな問題になる。
阪神大震災の時、電柱が倒れ絡まった電線が道路をふさぎ危険で通行
できず、避難や救急活動に大きな障害になったことは記憶に新しい。
 
明治維新以来、欧米先進国に見習って数々の都市計画を進めたが、近
代化を急ぐあまり都市景観にまで考える余裕がなかったのだろうか。
 
そんな日本風土の中で、先進的に電柱撤去に取り組んでいる地方都市が
ある。芦屋市の無電柱化だ。
 ・災害時の安全性向上、
 ・安全な歩行空間の確保、
 ・景観の向上
3項目を掲げて「無電柱化の推進に関する法律」を作り、具体的に動き成果
を挙げている。
高級住宅地六麓荘町は、住民が率先して無電柱化に取り組んで実現した
という。
 
  
  (芦屋市六麓荘町 芦屋市HPから)
 
国土交通省によると、全国に3600万本の電柱があり、毎年7万本増え続
けているという。
電線、電話線に近年ケーブルテレビの引き込み線まで加わり、ますます「ク
モの巣」はにぎやかになっている。
無電柱化には巨額の資金が必要だが、やがて来るとされる南海大地震な
どの巨大災害に備えるためにも、「百年の大計」を立てるときだと思うが…

海、空、ネモフィラの青

2019-04-17 11:12:43 | 日記
大阪舞洲(まいしま)にネモフィラの花園がオープンした、と聞
いたので早速カメラを携え訪れた。
ここはこれまで「百合園」として有名だったけど、昨年の台風の
影響で全滅したとかで、今人気急上昇中のネモフィラ園に衣替
えしたと言う。
   
百合園も見たかったけど、ネモフィラは毎年育てているほどで、
大のファン。
でもこのネモフィラ、私の育て方が悪いのか、いつも徒長して花期
には倒れて見苦しくなるのが悩みの種だった。
これを機会に、よく観察して来よう。
     
ネモフィラの花園は茨城県のひたちなか海浜公園が有名で、その
スケールの大きさが毎年デジブックなどで紹介されている。
大のファンとして以前から行きたいなあ、と思っていたが、遠い。
そんな時、近くの大阪で出現したのだ。
スキップ気分で飛んで行った。
規模はひたちなか海浜公園には及ばないと思うが、舞洲は大阪湾
や神戸が見渡せる広い絶景の斜面に、満開のネモフィラ!
   
ネモフィラ、空、海・・・青、青、青がそろい踏みの、贅沢な世界。
海から渡ってくる柔らかい風も青く感じ、さわやかなこと。
心行くまで青の世界に一日身を浸し、命の洗濯をした。
    
ところで、育てているネモフィラはなぜ倒れて見苦しくなるのか。
よく観察した結果、舞洲のネモフィラは背が低くがっしり根を張っている。
同じ種類の「インシングブルー」なのに…
広大なのであまり手入れしないから、かえって丈夫に育つのか?
我が家はかまい過ぎて、ひ弱に育つのかな?
   
デジブック「青の世界 ネモフィラ」作成しました。
 
 

不快語または差別語

2019-04-15 10:51:27 | 日記
 
言葉は時代に従って、使い方が変わっていきます。
 
最近「県下」と言う言葉が、新聞でもTVでも使われていないことに
お気づきでしょうか。
同じように「外人(ガイジン)」も、マスコミ用語として「死語」になっ
ています。
 
県下は支配・被支配の上下関係のイメージが強いとして「県内」に
言い換えているようで、都下、府下も「都内」「府内」となります。
特に人権感覚の深化とともに、人権人格や職業に絡む言葉の使用
には神経を遣うようになっています。
 
マスコミ界で「不快・差別語」として使用を禁止・自粛している用語
の、ごく一例をご紹介します。(共同通信「記者ハンドブック」から)
<不快・差別語>    <言い換え例>
 床屋 →            理髪業
 産婆 →            助産師
 百姓 →            農家・農民
 土方 →            土木作業員
 飯場 →            作業員宿舎
 あんま→            マッサージ師
 女中 →            お手伝い
 外人 →            外国人
 町医者→           開業医
 坊主 →           僧侶、お坊さん
 ヨイヨイ →                中風、半身不随者
この中で床屋、百姓、町医者がどうしてアウトなのか、理解できません。
 
差別、蔑視につながる恐れがある言葉の使用はもちろん禁止しなけ
ればなりませんが、行き過ぎると「言葉狩り」の危険も伴い、表現の自
由にも抵触しそう。
言葉の規制・自粛は「両刃の剣」と心すべきでしょう。
 
言葉の規制に困る人もいます。
落語家、時代小説家、歌舞伎俳優たち。
時代小説、古典落語では「百姓」「産婆」「女中」「床屋」「土方」「町医
者」「あんま」「坊主」など、しょっちゅう出てきます。
ある落語家は、「不快語」をいちいち気にしていたら落語は語れない、
と嘆いたものだ。
梶よう子さんの小説に「ヨイ豊」(講談社)があります。
ヨイヨイに罹った浮世絵師の物語で、直木賞候補にもなった名作だけ
ど、上記の例によればタイトルはいわゆる「差別語」に当たります。
 
美輪明宏さんの名曲「ヨイトマケの唄」
   ♪・・・働く土方のあの唄が
       貧しい土方のあの唄が・・・♪
歌詞の「土方」は大事なキーワードになっています。
民放連はかつて差別用語があると放送禁止にしたが、NHKは紅白歌
合戦などでフルコーラスで放送しました。
勇断だと思う。
 
さて「ガイジン」について。
「外国人」と言い換えているが、「ガイジン」は不快・差別語なのでしょうか。
侮辱的に日本人を「ジャップ」と呼ぶのと同じ意図で「ガイジン!」と蔑称す
るのは論外として、親しみ込めた「ガイジンさん」はOKではないでしょうか。
「外国人さん」では、よそよそしく聞こえ親善にはならない、と思うのだが。
 
差別かどうかはシチュエーション(その時の境遇、立場、環境)によって許
容範囲が決まるといいます。
外人墓地、外人部隊・・・歴史的に定着している言葉も、言い換えると共同記
者ハンドブックで述べていますが・・・一律禁止は行き過ぎでしょう。
 
<旅の1枚>
  バリ島にて
 
  

桜に寄せて

2019-04-13 11:17:33 | 日記
 願わくば 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月の頃
                                      
平安末期、北面武士(上皇の警護兵)から23歳で出家して、各地
を漂泊した歌人・西行が晩年に詠んだ歌。
桜の下で穏やかに逝きたい西行の切なさと願望が、1000年も経
た今も人々の胸を打つ。
 
一方、昭和になって桜が軍歌として歌われた。
♪・・・ 貴様と俺とは  同期の桜
    同じ兵学校の 庭に咲く
    咲いた花なら 散るのは覚悟
     みごと散りましょ 国のため…♪
太平洋戦争末期には、特攻隊員を鼓舞した。
 
平和と戦争…桜は「光と影」を背負ってきた。
平和な時代になって「影」は消えて、爛漫と咲いて輝く桜は万人か
ら愛されている。
日本の桜こそ、平和にふさわしい花だろう。
 
時ならぬ寒波で、長く楽しませてくれた桜もようやく散り始めた。
心に染み入る西行の歌と、桜花に喩えられて戦場に散った兵士た
ちの心を偲びつつ、平成最後の桜を見送りたい。
 
桜のシーズンが来ると
    めぐる春 あと何回の 花見かな 
と駄句を口ずさむ。
 
西行のように「花の下にて 春死なむ」心境には程遠いが・・・
今年も健康に恵まれ桜の花を見ることができて、うれしい限りだ。
 
さて5月から始まる新しい「令和」の時代は…
2020年の東京オリンピック・パラリンピック。
2025年の大阪万博。
2027年のリニア新幹線開業。
…ぐらいまでは頑張って、眺めてみたいと願う。
 
その間は、巡りくる「あと何回の、花見かな」。
 
<今日のフォト>
 
  今年も美しく咲いてくれました
 
  
 
  
  いつまでも、お元気で!