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リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

無粋な街の電柱

2019-04-19 12:13:40 | 日記
   ♪…踊り疲れたディズコの帰り 
      電信柱にしみついた夜…♪
BOROの名曲「大阪で生まれた女」の一節です。
ここでは電信柱が情緒豊に歌われているけど、日本の電柱はそんな
粋なものじゃなく、きわめて無粋である。
 
ヨーロッパ旅行でいつも感心するのは、街の景観がすっきりしていて
美しいということ。
 
  
  (アイルランド・ダブリン)
 
都市景観を保つためにいろいろ工夫しているようだが、電柱や電線
が姿を消していることが最大の理由のように思える。
   
翻って日本では、電柱と張り巡らされた電線がいたるところに目につく。
東京や大阪など大都会の都心の表通りでは、さすがに電柱の姿は見
えないが、ちょっと横町に入ると狭い路地の両側に電柱が立ち並んで
頭上には電線がクモの糸のように縦横に走っている。
景観上まことに見苦しく、どうしてこんな乱雑な街になったのだろうか。
繊細な日本人の美意識はどうなってるんだろう、と首をかしげたくなる。
きれいに整備された住宅街も例外ではなく、電柱電線がなかったら、
すっきりした町になるのに、と残念でならない。
「電線が張り巡らされるのを見ると、街の活気を感じる」と肯定的にみる
人もいるが、私にはよく分からない。
 
   
  
  (わが町尼崎の電柱、電線)
 
防災上も大きな問題になる。
阪神大震災の時、電柱が倒れ絡まった電線が道路をふさぎ危険で通行
できず、避難や救急活動に大きな障害になったことは記憶に新しい。
 
明治維新以来、欧米先進国に見習って数々の都市計画を進めたが、近
代化を急ぐあまり都市景観にまで考える余裕がなかったのだろうか。
 
そんな日本風土の中で、先進的に電柱撤去に取り組んでいる地方都市が
ある。芦屋市の無電柱化だ。
 ・災害時の安全性向上、
 ・安全な歩行空間の確保、
 ・景観の向上
3項目を掲げて「無電柱化の推進に関する法律」を作り、具体的に動き成果
を挙げている。
高級住宅地六麓荘町は、住民が率先して無電柱化に取り組んで実現した
という。
 
  
  (芦屋市六麓荘町 芦屋市HPから)
 
国土交通省によると、全国に3600万本の電柱があり、毎年7万本増え続
けているという。
電線、電話線に近年ケーブルテレビの引き込み線まで加わり、ますます「ク
モの巣」はにぎやかになっている。
無電柱化には巨額の資金が必要だが、やがて来るとされる南海大地震な
どの巨大災害に備えるためにも、「百年の大計」を立てるときだと思うが…