願わくば 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月の頃
平安末期、北面武士(上皇の警護兵)から23歳で出家して、各地
を漂泊した歌人・西行が晩年に詠んだ歌。
桜の下で穏やかに逝きたい西行の切なさと願望が、1000年も経
た今も人々の胸を打つ。
一方、昭和になって桜が軍歌として歌われた。
♪・・・ 貴様と俺とは 同期の桜
同じ兵学校の 庭に咲く
咲いた花なら 散るのは覚悟
みごと散りましょ 国のため…♪
太平洋戦争末期には、特攻隊員を鼓舞した。
平和と戦争…桜は「光と影」を背負ってきた。
平和な時代になって「影」は消えて、爛漫と咲いて輝く桜は万人か
ら愛されている。
日本の桜こそ、平和にふさわしい花だろう。
時ならぬ寒波で、長く楽しませてくれた桜もようやく散り始めた。
心に染み入る西行の歌と、桜花に喩えられて戦場に散った兵士た
ちの心を偲びつつ、平成最後の桜を見送りたい。
桜のシーズンが来ると
めぐる春 あと何回の 花見かな
と駄句を口ずさむ。
西行のように「花の下にて 春死なむ」心境には程遠いが・・・
今年も健康に恵まれ桜の花を見ることができて、うれしい限りだ。
さて5月から始まる新しい「令和」の時代は…
2020年の東京オリンピック・パラリンピック。
2025年の大阪万博。
2027年のリニア新幹線開業。
…ぐらいまでは頑張って、眺めてみたいと願う。
その間は、巡りくる「あと何回の、花見かな」。
<今日のフォト>
今年も美しく咲いてくれました

いつまでも、お元気で!
