今考えると、あの頃は野球の本質を全く理解していなかったと思う。1番から8番迄をホームランバッターで固めれば、そう正に今季開幕戦でのジャイアンツの様なスタメンを組みさえすれば、最強のチームが出来上がると疑いも無く信じていた。”ファミスタ”等の野球ゲームでは、非力なバッターを排除してホームランバッターばかりでスタメン構成し、その破壊力で他チームを撃破して悦に入っていたものだった。今から20年近く前の話である。
1980年代のジャイアンツには、”青い稲妻”と呼ばれた俊足の外野手が居た。*1現在はジャイアンツのスカウト主任を務めている松本匡史氏の事だ。それ迄不動の一番バッターだった柴田勲選手に代わってレギュラーの座を射止めた彼は、柴田選手が赤い手袋をしていたのに対して青い手袋をしていた事と、その俊足ぶりから青い稲妻のニックネームが付いたのだった。
彼がレギュラーの座を掴み取る迄の道程は、決して楽なものではなかった。元々足の速さは認められていたものの、その線の細さからプロ選手として大成するとは誰も思っていなかったと言えるだろう。当時監督だった長嶋茂雄氏を除いては・・・。
「あの快足を活かして、長打の当たりを凡フライに変えて欲しい。」そう願った長嶋監督は、松本選手を一軍で通用する選手にすべく、過酷なトレーニングを彼に課した。世に言う”地獄の伊東キャンプ”で行なわれたトレーニングがそれだ。打ち込みに打ち込みを重ね、手出来た豆が数え切れない程潰れたという。又、数多くの捕球をする事で一人前になると考える長嶋監督は、自ら彼にノックの嵐を浴びせた。ノックは長時間に亘り、夕闇でボールが見え難くなると石灰を塗してノックは続けられた。
それ程迄のハードなトレーニングを受けてもなかなか上達しない己の不甲斐無さに、或る日、松本選手は捕球中に蹲って涙を浮かべた。ノッカーを務めていた長嶋監督がその姿に気付き、彼に声を掛けたという。
****************************
長嶋監督: 「マツ、どうした?」
松本選手: 「・・・。」
長嶋監督: 「マツ、御前泣いてるのか?」
松本選手: 「違います。これは汗です。」
長嶋監督: 「そうか、涙汗か・・・。美しいなあ。」
****************************
多分に後から”作られた”エピソードだとは思う。でも、このエピソードが自分は堪らなく好きだ。実際にこの過酷なトレーニングを経験し、松本選手はレギュラーの座を射止めた。
しかしだ。自分は現役時代の松本選手が好きではなかった。その理由は、如何せん彼が非力だったからだった。今でもセ・リーグ記録で在る「シーズン76盗塁」を樹立する等俊足ぶりを攻守で遺憾無く発揮していた彼だったが、通算本塁打数が29本という事でも判る様に長打を期待出来る選手ではなかった。長打=最高の戦力と信じていた自分だったので、例えばジャイアンツの2点差負けで9回最後の攻撃を迎え、2アウト走者1人を置いた状態で松本選手をバッターボックスに迎えた時等は、「こんな非力なバッター変えろよ!」とTVに向って怒鳴っていたものだった。彼が単打を打っても点が入らず、彼の次のバッター凡退で敗戦した時も、全て彼のせいで負けた様にさえ感じていた。
そして今、タイガースには赤星選手、ホークスには川崎選手と、セ・パを問わず強いチームには俊足&巧打の選手がでんと据わっている。俊足で在る事が、攻守に亘って多大な影響をチームに与えるというのは、最早常識に近いものが在る。俊足選手が相手チームに与えるダメージを嫌と言う程思い知らされているのが、ジャイアンツというチームで在り、又そのファンだろう。今になって、松本選手がどれだけチームを活性化させていたかを痛感させられている・・・。
長距離打者ばかりを無節操に掻き集めたが故に大不振に陥っているジャイアンツ。フロントの責任も大きいが、自分の様に嘗てホームランバッターが最高の存在と信じて疑わなかったファンも同罪かもしれない。
ジャイアンツにも鈴木尚広選手や矢野謙次選手等、俊足で将来性の在る若手選手は存在する。余所から選手を掻き集めるだけではなく、こういった自前の選手を地道に育成する事が”新生”ジャイアンツとなる為には必須ではないか?
嘗ての反省を込めて、バラエティーに富んだ選手、それも出来得る限り自前の選手でチームを構成して欲しいと切に望む。
*1 先日、ウッチャンナンチャンのナンチャンのコメントにて初めて知ったのだが、SMAPのヒット曲「青いイナズマ」(SMAPが5人になって初めてのシングルでも在るが。)は、作詞家の森浩美氏が現役時代の松本選手に強い思い入れが在った為、そのニックネームを曲のタイトルにしたのだとか。
1980年代のジャイアンツには、”青い稲妻”と呼ばれた俊足の外野手が居た。*1現在はジャイアンツのスカウト主任を務めている松本匡史氏の事だ。それ迄不動の一番バッターだった柴田勲選手に代わってレギュラーの座を射止めた彼は、柴田選手が赤い手袋をしていたのに対して青い手袋をしていた事と、その俊足ぶりから青い稲妻のニックネームが付いたのだった。
彼がレギュラーの座を掴み取る迄の道程は、決して楽なものではなかった。元々足の速さは認められていたものの、その線の細さからプロ選手として大成するとは誰も思っていなかったと言えるだろう。当時監督だった長嶋茂雄氏を除いては・・・。
「あの快足を活かして、長打の当たりを凡フライに変えて欲しい。」そう願った長嶋監督は、松本選手を一軍で通用する選手にすべく、過酷なトレーニングを彼に課した。世に言う”地獄の伊東キャンプ”で行なわれたトレーニングがそれだ。打ち込みに打ち込みを重ね、手出来た豆が数え切れない程潰れたという。又、数多くの捕球をする事で一人前になると考える長嶋監督は、自ら彼にノックの嵐を浴びせた。ノックは長時間に亘り、夕闇でボールが見え難くなると石灰を塗してノックは続けられた。
それ程迄のハードなトレーニングを受けてもなかなか上達しない己の不甲斐無さに、或る日、松本選手は捕球中に蹲って涙を浮かべた。ノッカーを務めていた長嶋監督がその姿に気付き、彼に声を掛けたという。
****************************
長嶋監督: 「マツ、どうした?」
松本選手: 「・・・。」
長嶋監督: 「マツ、御前泣いてるのか?」
松本選手: 「違います。これは汗です。」
長嶋監督: 「そうか、涙汗か・・・。美しいなあ。」
****************************
多分に後から”作られた”エピソードだとは思う。でも、このエピソードが自分は堪らなく好きだ。実際にこの過酷なトレーニングを経験し、松本選手はレギュラーの座を射止めた。
しかしだ。自分は現役時代の松本選手が好きではなかった。その理由は、如何せん彼が非力だったからだった。今でもセ・リーグ記録で在る「シーズン76盗塁」を樹立する等俊足ぶりを攻守で遺憾無く発揮していた彼だったが、通算本塁打数が29本という事でも判る様に長打を期待出来る選手ではなかった。長打=最高の戦力と信じていた自分だったので、例えばジャイアンツの2点差負けで9回最後の攻撃を迎え、2アウト走者1人を置いた状態で松本選手をバッターボックスに迎えた時等は、「こんな非力なバッター変えろよ!」とTVに向って怒鳴っていたものだった。彼が単打を打っても点が入らず、彼の次のバッター凡退で敗戦した時も、全て彼のせいで負けた様にさえ感じていた。
そして今、タイガースには赤星選手、ホークスには川崎選手と、セ・パを問わず強いチームには俊足&巧打の選手がでんと据わっている。俊足で在る事が、攻守に亘って多大な影響をチームに与えるというのは、最早常識に近いものが在る。俊足選手が相手チームに与えるダメージを嫌と言う程思い知らされているのが、ジャイアンツというチームで在り、又そのファンだろう。今になって、松本選手がどれだけチームを活性化させていたかを痛感させられている・・・。
長距離打者ばかりを無節操に掻き集めたが故に大不振に陥っているジャイアンツ。フロントの責任も大きいが、自分の様に嘗てホームランバッターが最高の存在と信じて疑わなかったファンも同罪かもしれない。
ジャイアンツにも鈴木尚広選手や矢野謙次選手等、俊足で将来性の在る若手選手は存在する。余所から選手を掻き集めるだけではなく、こういった自前の選手を地道に育成する事が”新生”ジャイアンツとなる為には必須ではないか?
嘗ての反省を込めて、バラエティーに富んだ選手、それも出来得る限り自前の選手でチームを構成して欲しいと切に望む。
*1 先日、ウッチャンナンチャンのナンチャンのコメントにて初めて知ったのだが、SMAPのヒット曲「青いイナズマ」(SMAPが5人になって初めてのシングルでも在るが。)は、作詞家の森浩美氏が現役時代の松本選手に強い思い入れが在った為、そのニックネームを曲のタイトルにしたのだとか。
中野美奈子アナなら、もう少し「擁護論」が出たでしょうが......。
さて、中畑さんですが。
ゲームのCMに出ていました。
ゲームで監督して、うさばらししてもらうしかないでしょ?
例えば、サッカーだと、ゴールの数、アシストの数、ぐらいしか思い浮かばないでしょ?野球だと、例えば、打率の低い選手でも、得点圏打率とか犠打の数とか。
投手でも、勝ち数、セーブの他に、ホールドとか防御率とか。 ただ、野球場の広さがまちまちなのが、他のスポーツと違う点ではないでしょうか?
そういえば、新庄選手も打率は低いけど、何かやってくれそうなムードがありますよね?
さて、ゲームといえば、監督になるゲームをしてみてください。
いかに、作戦を立てられないか!
私、清原選手はトレードに出しましたからぁ~!!
松本選手については名前しか知らないのですが、昔は足を武器にした選手も重視していた事は存じておりました。
今ならウエストされても盗塁を決める鈴木選手、全力疾走が印象的な矢野選手は、過渡期の真っ只中にいる巨人の中にあって有難い存在ですね。
今は巨人にとっても変わるためのチャンスだと思うので、今年の低迷を機会にスタンスを変えるべきでしょう。
色々在りましたが、元々は自分が誤った内容を書いてしまった事が発端。多くの皆様方に御不快の念を与えてしまい、申し訳なく思っております。
松本選手の満塁ホームランの記事御教示戴きまして有難うございました。相手投手が髭の斉藤投手(ホエールズ)だったんですね。この記事を読んで、うっすらとそんな事も在った様な・・・という記憶が蘇って来ました。
それと、仁志選手を「黒い弾丸」として育成しようとしていた話は知りませんでした。余り俊足というイメージが彼にはなかったので(^o^;;;。
アイケルバーガー様はホークス・ファンなんですね。何度か此処でも書いていますが、昔から王さんのファンなので、その流れでパ・リーグではホークスを陰ながら応援しています。昨年はプレーオフで涙を呑んだホークス。今年は雪辱を果たして欲しい所です。
今調べたら、綴りはEichelbergerなので濁りますね。ご指摘多謝です。
代走満塁弾について、文章がありましたのでご参考までに。
http://www.giants.jp/G/museum/play/play-018.html
こんな私はホークスファン。
日曜日のスポーツニュースを見ていました所、「城島選手がメジャーに移籍した場合、リード面で大丈夫なのだろうか?」という話をしておりました。言葉の面での意思疎通が上手く行かないと、リード面で支障を来たすのではないかという観点から、その話は進んで行ったのですが、結論から言えば全く問題無いだろうという事でした。と言うのも、不勉強で知らなかったのですが、メジャーの場合、配球の組み立てを含めてリード面は、殆どベンチの監督から出されるというのです。それも、1本指ならストレート、2本指ならカープといった極めてシンプルなサインで行なわれ、捕手は(全くという事はないのでしょうが。)リード面で悩まされる事は無いのだとか。実際問題、”非”英語圏出身の捕手がメジャーではかなり居るものの、その”システム”の為に特に問題無いのだとか。
この事が試合時間の短縮に直結していると断言は出来ないものの、少なからず影響を及ぼしている様に思います。就任以来、「試合時間の短縮」を掲げている堀内監督。しかし、その実現は道遠しという感じです。
”頭脳野球”や”対決の間を楽しむ”(古くから日本人が親しんで来た将棋や碁の世界に通じるものが在るのではないでしょうか。)事は否定しませんし、結構好きだったりします。でも、それも程度次第ですね。タイガースの試合を見ていて楽しく思うのは、赤星選手に代表されるスピード感がチーム全体に満ち溢れているからではないかと自分は感じています。俊足って表面的な部分だけではなく、有形無形に大きな影響力をチームに与えているんですよね・・・。
ジャイアンツの北海道遠征というと、スタルヒン球場と共に書かれておられる養護学校への選手の訪問が思い浮かびます。確かあれは、王さんが選手時代に始まった事ではなかったでしょうか。あの学校の病院に付属看護学生という形で居られたのでしたら、又深い思い入れが在る事でしょうね。
これ又不確かな記憶で申し訳無いのですが、確か今でもジャイアンツ選手の訪問は続いていると思います。高橋(由)選手だったと思いますが、「今年もジャイアンツ選手が訪問」といった記事を昨年だかに見た記憶が在ります。
多くのファンの支え在ってのプロ野球。こういう良い伝統は続けて行って欲しいです。
これからも宜しく御願い致します。
「そのモノを失って初めて、その掛け替えの無さ&大きさを知る。」と言いますが、自分にとって松本選手は正にそういった存在です。赤星選手や川崎選手の活躍を見るに付け、自分の野球観が如何に方向違いなものだったかを思い知らされています。
御指摘のデッドボールのシーンは、これ又完全に記憶から抜け落ちています。それだけ、彼の存在を軽視していたという事なのかもしれません。反省しきりです(^o^;;;。でも、何で試合中に奥さんがグラウンド迄出て来れたのか、それが不思議ですね。
赤星選手には、ジャイアンツ・ファンとして兎に角やられっ放しのイメージしかないので、ホームランももっと打っている様な印象を持っていました。2年に1本ペースとはかなり意外ですね。
アイケルバーガー(確かバーカーではなく、バーガーだったと思いますが。)とは懐かしい名前ですね。以前、デシンセイ選手の事を記事で書きましたが、それに匹敵する程の懐かしさ(笑)。うろ覚えですが、サヨナラ暴投で解雇されたスワローズの選手でしたよね?エディー・マーフィーみたいな顔だった様に記憶しています。
松本選手が満塁ホームランを打ったんですか!?幼き頃よりジャイアンツ・ファンの自分ですが、恥ずかしながらその記憶は全く在りません。恐らく、松本選手=非力という思い込みと、ホームランバッター=優れた選手という誤った認識が、彼の満塁ホームランを記憶から排除してしまったのかも(笑)。
今考えると(と言うよりも、あの当時その事を認識していなかった自分が浅はかだったのですが。)、松本選手の存在って有形無形に物凄く大きかったんですよね。ああいう選手を自前で育て、バラエティー溢れた戦力構成を心掛けていかないと、ジャイアンツの不振は長く続く気がしてならないです。
これからも宜しく御願い致します。
長嶋監督と言うと「大砲でドカーン」の大味な野球とのイメージでしたが最初からそうではなかったのですね。
松本選手の重要さが分かっていた長嶋監督がなぜ第二次政権では大砲主義に走ったのでしょうか。
プロ野球視聴率の低迷。色々言われていますが私は試合が長過ぎることも大きいと考えます。甲子園の地区大会を見て痛切に感じるのですがアマチュアの野球は1時間半~2時間。長くても3時間でだいたい決着がつきます。対してプロ野球。3時間を切るのが短い試合とは少々おかしくありませんか。
それは「間」が長いことが大きいでしょう。投手や打者の「間」。アマチュアはサインの交換も短くテンポも良いです。対してプロと呼ばれる人たちの「間」のなんと長いことでしょうか。
「間」を愉しむのもプロ野球の醍醐味でしょうけど、いかんせん今の試合時間は長過ぎだと思います。
バレーボールはルールを変えてまでテレビ向けにし高視聴率を稼ぐようになりました。そこまでするのはどうかと思いますけれど、今のままでは視聴者。特にコアでない野球ファンはプロ野球を見てくれないでしょう。
「野球はつまらない」との声を最近耳にします。「ルールが難しい」のもその一つですがもっとスピード感のあるゲームをやらないと。“玄人さん”だけを相手にしていては例え巨人が復活してもかつての数字は望めないではないでしょうか。
全ての人々がスポーツを「考えて」見ているわけではないのですから。
ミーハー調のファンとしては、松本選手はスリムでかっこよく見えてました。成績などはちっとも記憶にはありませんが…。山倉が好きでしたし♪
ちょっと余談^^;
松本がいたころかどうかはわかりませんが、王監督が慰問していた養護学校がありました。病院の養護学校で、当時わたしはその病院付属の看護学生でした。その地方での試合があると必ず来てくれて、長期入院の子どもたちを見舞ってくれてたんです。原や他の人たちも来てたのではないかとも思うのですが。
王さんのあとは、吉村が来てました。大怪我した球場のある土地でしたからね。
今は続いているのかわかりませんが、大好きだった頃のジャイアンツの思い出です。
松本選手でなぜか思い出すのは、彼が頭部に死球をうけて倒れていた際、奥さんらしき奇麗な女性がグランドまで出てきて心配そうに見ていたシーン。子供ながらに「愛」というものを感じてしまいました。(幼少時の記憶なので間違ってたらすいません)
ところで、通算本塁打数29本? 2年に1本ペースの赤星より全然上じゃないですか!
松本選手、右打ちのみだった入団当初はなかなかのパワーを見せてましたよ。印象深いのは、代走で途中出場したイニングが打者一巡の猛攻となり、回ってきた打席で満塁アーチをぶち込んだことです。肩の脱臼癖をカバーするためと俊足を生かすためにスイッチに切り替えなければ、かつての真弓や、現在の二岡や緒方(カープ)のようなタイプになっていたように思います。
バラエティのあるオーダーの必要性についてはまったく同感です。川相の後継者を育てておくべきでしたね!
SMAPの青いイナズマもそうだったんですか!!!これはへぇ~へぇ~モノですw
先日友達と次期巨人監督の話をしていたとき、彼の口から松本匡氏の名前がでました。二軍監督経験に加え、当記事にもなっているひたむきさが魅力かもしれません。
それにしても、最近は視聴率や観客動員増を「監督で」考えるあたり本末転倒ですよね。スリリングな野球を期待したいものです。ちなみに、当時の選手では、淡口選手が好きでした。
その頃は松本、篠塚、中畑、原、駒田みたいな感じなのでしょうか。ああ、河埜、山倉・・・
あの頃の映像は今G+で見ると輝いてますネ。
特に客席。
恐らく当時プラチナチケットを手に入れたお客さんが、折角の巨人戦なのだから一瞬も見逃すまい!と試合に集中していたからなのかもな、と思ったりしました。
イチローが篠塚のバッティングを真似たという話もありますが、あの頃が実は一番チームとして整っていたのかもと思ったりします。
彼らがムキになって盗塁の数を増やし、捕手がそれを阻止しようとする…あのスリルが野球の醍醐味ではないかと思ってました。
ホームランとかよりもですね。
松本は好きな選手でした。
彼が出塁すると投手と1塁ベース上を映すカメラが登場して…盗塁するかしないかという攻防を堪能できてましたし。
松本、河野。この1.2番は非常にすばらしかったと思ってます。