新型コロナウイルス感染拡大で、こんな問題も発生

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。此のウイルスの存在が明らかになった当初は、「インフルエンザの方が致死率は高いし、そんなに恐れる事は無い。」という雰囲気が在った。でも、感染者数＆死者数共に爆発的に増加し、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の纏めによると、「日本時間の６月２９日午前６時の時点で、全世界の感染者数は１，００６万３，３１９人、又、死者数は５０万１０８人。」との事。

「新型コロナウイルスに罹患し、一度は“治った”ものの、再び罹患したという人が存在する。」、「徹底的な“締め付け”を行った結果、約２ヶ月間感染者が確認されていなかった中国だが、再び感染者が増加している。」等、“従来のウイルスとは異なる不気味さ”を感じている。新型コロナウイルスとの闘いは、思っていた以上に長期戦になりそうだ。

感染拡大により、世界中で様々な問題を引き起こしている新型コロナウイルス。ニュース番組で報じていたのだが、フランスで発生している２つの問題が取り上げられていた。

１つは、窃盗団の暗躍。同国では２０１１年から「公共の場で顔を隠す事が法律で禁じられている。」が、新型コロナ対策のマスクは例外となっている。そういう状況を逆手に取った連中がマスクで顔を隠し、窃盗団として暗躍していると言う。新型コロナウイルスが感染拡大して行く中、我が国でもマスクをしていない人の方が珍しくなった。「顔を隠している事で、悪さをする連中が増えそうだなあ。」と懸念していたが、フランスでは現実の話となっているのだ。

もう１つの問題は、捨てられたマスクによる海洋汚染。感染拡大以前、海底でマスクを目にする事は殆ど無かったが、最近はゴム手袋と共に、多くのマスクを目にすると言う。「海外、特に欧米ではマスクをする習慣が無かった。」のだけれど、感染拡大によって多くの人達がマスクを着用する様に。で、ニュース番組内でフランス市民が証言していたのだが、「フランス国民はマナーが悪い人が少なく無く、汚れたマスクを道端等に良くポイ捨てしている。」そうだ。「多くがマスクを着用する様になった。→汚れたマスクが、次々に道端等にポイ捨て。→汚れたマスクは流れ流れて、大量に海底に。」という図式。

で、今回のニュースで初めて知ったのだけれど、「一般に広く使用され、“紙マスク”と呼ばれるサージカル・マスクだが、主な材質はポリプロピレンというプラスチック。」なのだと。そんなマスクが海底に多く沈んでいる・・・そう、“マイクロプラスチックによる海洋汚染問題”と同じ事態が起きているのだ。

「マスクが分解される迄、３００～５００年掛かる。長期間の海洋汚染のみならず、分解されても食物連鎖の過程に入る事で、最終的に人間が食べてしまい、大きな健康被害を生み出す。」という指摘も。早めに手を打たないと、大変な事になる。