気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

最終章第4話に登場したヨウコ車は予想通りのⅢ号突撃砲G型

2023年10月23日 | ガールズ&パンツァー

 去る10月13日より公開されている「『最終章』第4話 新PVノンストップアクション編」にて、ついにヨウコ車が外観を表したことは周知の通りです。したがって、ヨウコ車に関するネタバレ解禁は、10月13日より公式の許可が出ていることになりますが、劇場公開日の10月6日からたった一週間後ですから、ちょっと早すぎるのでは、と思ってしまいます。

 とりあえず、二回出てくるヨウコの搭乗車ですが、上図のように、予想通りのⅢ号突撃砲G型であることが判明しました。やっぱりな、というか、継続高校チームがこのフィンランド軍仕様の車輌を保有していないと不自然だろう、という基本認識がありましたから、出てきて当たり前、というのが正直な感想でした。

 ちなみに劇場で販売しているパンフレットにも、このヨウコ車の図面が出ています。バッとみたら、大部分の人はタミヤの有名なあのキットを連想し、プラモデルを作るならそれでイケる、と考えて模型店へ向かう方も居られることと思います。

 

 現存するフィンランド軍仕様のⅢ号突撃砲G型の実車の一輌です。フィンランドのパロラ軍事博物館には、第二次大戦期にフィンランドがドイツより購入したⅢ号突撃砲G型59輌のうちの30輌が保存されており、上図のPs.531-44はイギリスのボービントン戦車博物館に貸し出されています。

 そしてヨウコの搭乗車は、外観はほぼこのPs.531-44にそっくりです。両サイドにくくりつけた丸太の形状や雰囲気までが似て見えるので、ひょっとするとこの展示現存車輌が、ガルパン劇中車のモデルなのかもしれません。
 なにしろ、ヨウコ車は、車体にやや厚みがあるようで、ドイツのMIAG社の製造タイプの後期型の雰囲気に似ているように感じられますが、その姿がそのまま上図のPs.531-44に重なるように思います。

 ヨウコ車がⅢ号突撃砲G型の後期型に属することは、車輪をみれば分かります。Ps.531-44と同じく上部転輪が穴開きの鋼製タイプで、起動輪も工程短縮のためにカバーを省いたタイプです。また主砲の48口径75ミリStuK 40L/48も、ザウコップ防盾を装備した後期型となっています。
 また上図では丸太に隠れて見えませんが、キューポラに半周形の後付け跳弾板が付けられており、ヨウコ車でもそれが忠実に再現されています。

 

 10月20日より公式サイトのメカニックの継続高校Ⅲ号突撃砲G型のページも更新され、劇中車の四面および天面の公式設定図が公開されています。上図は天面図で、キューポラにつく半周形の後付け跳弾板の形状も分かります。上図では三角形に見えますが、側面からみると台状に見えますので、全体的には五角形に近い形状です。
 これはフィンランド軍による独自の改修部分なので、ドイツ軍車輌の後期型のオリジナルの跳弾板とは形が異なります。プラモデルで再現する場合は、プラ板などで自作することになるでしょう。

 

 したがって、上図のタミヤのキットでは、劇中車を忠実に再現出来ないことが分かります。このキットは前期型にあたるので、主砲の防盾も逆台形のタイプです。上部車輪も前期型のゴムタイヤ付きで、起動輪のカバーも完備しています。キューポラの跳弾版もまだありません。劇中車とは色々と異なる点が視認出来ます。

 第3話の公開直後の時期に「継続高校チームのヨウコの搭乗車輌はⅢ号突撃砲G型か」と題する記事を述べ、色々と予想案を並べましたが、結果的にはそのうちの一つ、「パロラ軍事博物館に所蔵される他の実車の仕様で出てくるのでしょうか」の通りになったわけです。
 そもそも、ガルパンの劇中車が、既存のプラモデル製品にズバリ、ピッタリであった事例は、ファインモールドの特例を除いて皆無でありますから、タミヤのキットのまんまの姿であると期待するほうがどうかしていると思います。

 

 いずれにせよ、ヨウコ車は後期型なので、再現製作も後期型のキットをベースにしたほう取り組みやすいかと思います。後期型のキットはドラゴンやミニアート等から幾つか出ていますが、上図のミニアートの後期型の1945年生産型のキットなどは、主砲や足回りが完全にガルパンのヨウコ車と同じです。これに、タミヤ製品にしか付いていないコンクリートアーマー、丸太、増設ボックス、増加装甲のパーツを移植すれば、ほぼ劇中車の姿に仕上げることが出来るでしょう。

 その場合、タミヤキットを1個、部品取り用に使うことになりますが、それでは勿体無いので、タミヤキットのEランナーだけをタミヤカスタマーに注文して取り寄せるほうが良いでしょう。そのEランナーに、コンクリートアーマー、丸太、増設ボックス、増加装甲の一部のパーツが揃っています。

 私自身は、ヨウコ車の再現製作そのものは、模型誌などでガルパン特集が組まれて、モデルグラフィックスにガルパンアハトゥンクの公式設定資料が掲載されてから行う予定です。
 というのは、現時点ではまだ、二、三の疑問点が残っているからです。公式サイトのメカニックのページが公開されてもなお、それらの疑問点は依然として解き明かされていないままです。もう少し詳しい情報、資料が欲しいところです。

 とりあえず、12月頃に出るであろう、模型誌などでのガルパン特集、およびモデルグラフイックのガルパンアハトゥンクの公式設定資料を楽しみに待ちたいと思います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする