富士川クラフトパーク内の「道の駅みのぶ」 富士川観光センターは、2023年3月に事業を終了し、5月より隣接の上図の建物群とともに「アートスクエア」としてリニューアルオープンしているそうですが、詳細を知りません。その隣に「切り絵の森美術館」がありますので、同じようなアート関連の施設になるのかもしれません。
富士川観光センターを出て南側には上図の「イベント広場」があります。右奥に白く見える三つの丸い盛り上がりは「ふわふわドーム」と呼ばれる大型遊具です。子供たちがその上に乗ってピョンピョンと飛び跳ねて遊んでいましたから、トランポリンの一種であるようです。
この「ふわふわドーム」を含む「イベント広場」も、原作コミック第13巻81ページ1コマ目に出ています。斉藤恵那とチクワがその横を通って東側の芝生エリアへ向かったようです。
そこで私も、斉藤恵那とチクワが通っていったであろうルートを推定してたどることにし、上図のゾーンの横から東側への園路に進みました。上図には写っていませんが、もう少し奥へ進んだところに桜並木がありますので、原作コミック第13巻81ページ3コマ目の桜並木の下のチクワの画は、そのあたりだろうと思います。
園路の左手、東側は谷間となっていて、園内マップでは「アプリコット・ファーム」と呼ばれるエリアになっていました。上図奥の円形広場から東へと下る散策路があり、梅、杏、レンギョウ、雪柳、ツツジなどの花木が集められています。帰りにそのエリアの東側を通る予定なので、その方向を見たら、かなりの谷地形であるのが分かりました。
それから右手には上図の見事なメタセコイアの並木が見えました。「フラワーメイズ」と呼ばれるエリアの入り口にあたっていて、奥には滝と大噴水とカスケード(流れ)があって水遊びの場ともなっているそうですが、時間が無いのでそこまでは行きませんでした。
「フラワーメイズ」の東の「大花壇」の北側園路を東へと進みましたが、既視感を覚えて立ち止まり、チェックしました。原作コミック第13巻89ページ4コマ目で瑞浪絵真が「今日は芝生広場にしよっと」と駈けていく道がここでした。作中のアングルは、上図の位置から10メートルほど進んで右側を向いたあたりになります。
同じ位置から北を見ると、「アプリコット・ファーム」の東側にある移築古民家が見えました。こういった文化財は興味がありますので、後で見に行こうと考えました。ちょうど、レンタカーを停めた大駐車場がその向こう側に見えたので、移築古民家を見た後はそのまま大駐車場へ戻れるのだな、と察しました。
「大花壇」から東の広いゾーンに移りました。あー、ここか、と既視感たっぷりの景色を端から端まで見て、間違いないな、これが作中での芝生広場だ、と考えました。上図中央奥にある二つの建物は、原作コミック第13巻83ページ1コマ目に出てきます。
この芝生ゾーンは、実際の園内では特に名前が無いようで、富士川クラフトパークの案内マップにも名称がありませんでした。広い芝生地域にベンチと東屋とお手洗いがある、というゾーンですが、ここが斉藤恵那と瑞浪絵真が初めて出会った場所、次いで瑞浪絵真が斉藤恵那と別れた後に中津川メイと合流する場所です。
芝生広場の中央東寄りにある二つの建物に近寄ってみました。左がお手洗い、右が東屋でした。作中の描写からみて、この二つの建物の南側または南西側にある二つのベンチが、斉藤恵那がチクワと一緒に座って、居眠りをし、その直後に瑞浪絵真と初めて出会った場所になります。
見回すと、それっぽい二つのベンチが、南西方向に見えました。他にそれらしいベンチが見当たらなかったので、たぶんあれが聖地スポットの二つのベンチだろう、と判断してそちらへ行きました。
園路に面して二つのベンチが並びます。作中の描写とほぼ一致します。他にも二つ並ぶベンチは幾つか見えたのですが、芝生の真ん中や桜並木の下にあったりして、状況がいずれも異なりました。園路に面して設置されているベンチが他にも無いかと少し歩き回って探したものの、見つかりませんでした。
なので、原作コミック第13巻82ページの第73話表紙にて斉藤恵那が座り、90ページ2コマ目では眠りこけていたベンチは、上図の手前のコレしか候補がありませんでした。 (続く)