現在日本ではどの業界でも人手不足が深刻ですね。介護業界でもご多聞にもれず深刻さは増すばかりの様です。ニュースなどで人手不足の原因に挙げられているのが下記の4つの点です。
人出不足の原因は
1.少子高齢化
介護が必要な高齢者人口の増加に対して介護職として活躍する可能性がある若者の数も少子化により減少している。その結果2025年度には、約55万人の介護人材が不足すると言われています。
2.介護職に対するイメージ
介護職に対してネガティブなイメージを抱いている人が多く、未経験者が介護業界に進出する上でのハードルは高いです。介護の仕事には、3K(きつい・きたない・きけん)というイメージがあり、新規参入者がためらってしまうのが現状といえます。世間によるネガティブなイメージを払拭することが必要ですが、現状ではとても難しいことと思います。
3.介護職の評価や待遇が悪い
介護職の給与や待遇、社会的評価は、ほかの職業と比較すると低い傾向にあります。資本金2,000万円未満の株式会社における平均年収は425万円で、介護職員の平均年収は約380万円です。業務への頑張りに対して受け取れる給与が少ないと感じる介護職員も多いと思われます。
4.人間関係が良くない介護現場
まあこれはどこの職場でもあることですからこれを人手不足の理由に挙げるのは違うと思いますが。
そしてこの人手不足を解決するための方策ですが、これも色々上がっています。その中でも
「外国人の人材を積極的に受け入れる」と言うのがあって現在では多くの介護施設の現場で外国人のスタッフさん方を目にすることが増えています。
で今日の本題ですが、私の両親が通っているデイサービスでもこの外国人スタッフさんが何人か働いています。介護業界でも様々な問題点があるとは思いますが、今日はこの外国人スタッフさんに絞って私見を述べたいと思います。
父が通うデイサービスの施設ではかなり以前から外国人スタッフさんがおられます。そして理由は分かりませんがそのスタッフさんは度々別の外国人スタッフさんへと変わっているのです。半年周期ぐらいでしょうか。
そしてこの夏ごろから新規に来られた外国人スタッフさんに最初にお目にかかった時に衝撃を受けたのでした。40代かと思われるガタイの良い男性で、夏でしたから短パンにTシャツ姿でした。そして彼のその露出した腕や脚、さらに首元はびっしりと刺青で覆われていたのです。身体の大きさとも相まってとても威圧感を覚えてしまいました。そして体臭も強烈なものがあったんです。
人を差別するつもりは毛頭ありませんが、一瞬で恐怖感と拒絶反応が私の全身を支配していました。私はもうずい分と以前から介護業界でも人出不足だと言うことは認識していましたから外国人スタッフさんが働いてくれて日本人スタッフだけでは賄いきれない分を彼らが補ってくれているので大変に有難いことだと感じていました。そして彼らは彼らなりの文化、環境で育ってきているのでその行動や習慣にも少なからず違いがあることも認識しています。外国人の労働力を受け入れるという事は彼らの文化や習慣なども一緒に受け入れなければならないことは十分に理解していたつもりでした。
しかしこの時は本能的に身体が反応してしまったんです。
この件について父が彼の事をどう思っているのか聞いてはいません。また他の利用者さんがどう感じているのかも知りません。でも万一私が数年後に介護が必要になり施設を利用する様になって、その現場に彼と同じ様な姿かたちをした外国人のスタッフさんがいたとしたら、いない時と同じ様に楽しく時間を過ごせるのかどうかとても疑問ですし不安です。
日本人のスタッフさんが彼と同じ様な刺青を体中に入れていたらどうなんでしょうか?あるいは彼を見ていた日本人スタッフさんが「恰好良いな!俺も入れよう。」と言って入れたらどうなるのでしょうか?
なんぞと考えた時に現状はどうなんだろう?と思ってネットで検索してみました。すると驚いたことにこんな記事がありました。
介護職(ヘルパー)はタトゥーや刺青が入っていても問題ないのか?
介護(ヘルパー)の仕事はタトゥーが入っている人が多いと言われている業界のひとつです。
以前に放送された元SMAPの草彅剛が主演の「任侠ヘルパー」は刺青が入っている設定でした。
現実世界でもヤクザの転職ランキング1位が介護職とも言われています。(←本当か?)
介護職は未経験から働くことができ、無料で資格取得支援なども行っています。
そして、待遇も以前に比べて良くなっています。
私がタトゥーが入っている人にオススメしている仕事が二つあり、ひとつが"派遣"、もうひとつが今回紹介する"介護の仕事"です。
働き手を広く募集しており、介護職を選択する人はこの数年で急増しています。
この後にも記事は続いていますが後は省略しました。
はぁ、そうなんだ。世の中どんどん変わっていってるんですね。雇用する側もOK出してるんですね。という事は私が今後施設を利用するころにはもっともっと刺青しているやくざ上がりの人などが沢山いるということを覚悟しておかなければならないのでしょう。
あくまでも私見ですが、「ひぇ~、勘弁してくれ~。」です。
この刺青以外にも前出の外国人スタッフさんから彼らとの文化や環境の違いということを痛感した出来事がありました。
父が送迎の車で帰宅した時です。車が家の前で停まったので父が帰ってきたのだろうと私は玄関を出て父を迎えに出たのです。丁度ドライバーさんが助手席のドアを開けて父を外へ誘導しているところでした。そしてドライバーさんは件の外国人スタッフさんでした。同時に開け放たれたドアから聞こえてきたのは彼のお国の歌なのでしょう、アップテンポの曲でかなりの音量でした。
私は両親の介護を始めた当初、まだ両親も自分のことはある程度自分達で出来ていたので朝夕の空いた時間にデイサービスの利用者さんの送迎のアルバイトをしていた経験があります。その時も車内で音楽を流していましたが、利用者さん達の会話が聞こえないと困るので音量は控えめ(ドライバーは運転に集中出来る様に)でしたし、選曲は高齢者さん達の馴染みのある演歌や昭和歌謡の曲でした。これらは利用者さん達のことを考えてのことです。自分の好みの曲を聞いていたことは一度たりともありません。
外個人スタッフさん達は利用者さんのことより自分自身のことが優先なんでしょうね。日本人の様に相手を気遣うという文化は持ち合わせていないのでしょう。個人主義というか利己主義というか。それに高齢者さん達も「演歌を流して。」なんて言わないでしょうし、言えないでしょうね。ガタイがデカいし刺青びっしりで威圧感満載ですからね。
でも外国人スタッフを受け入れるということはこう言うことになってしまうのでしょうか?私は嫌です。利用者さんを数人順番に送迎すると最後の人は彼と小一時間車の中で一緒です。あの匂いとあの音楽が鳴っている空間で小一時間は無理です。
外国人スタッフさんが皆がみんなそうではありません。気を配れる人も中にはいらっしゃることでしょう。個々人で違うのでしょうし、私は彼のほんの一部しか見ていませんから実は別のところでこちらが感心する様なとても良い面をお持ちなのかもしれませんね。悪い所ばかり見ないで良いところを見ないといけないのでしょう。
しかし、しかしですよ。受け入れられるかなぁ?頭では理解できても身体が拒否してしまいそう。
人手不足なんだから利用者さんが我慢しないといけないのでしょうかね。
そんなどっちつかずのことを考えていましたが、結論としては「文句があって嫌なら施設に行くな。」です。施設を利用しないで最後まで自宅で元気に暮らしたいものです。そしてポックリ逝きましょう、ってことなのか。介護業界に明るい未来はあるのでしょうか?
今朝ネットニュースで見つけた記事も次にコピペしておきます。
【参考記事 スマートニュースに掲載されていました】
年金14万円「老人ホーム入居」の高齢の母が「助けて」と号泣…駆けつけた家族が目にした〈まさかの惨状〉
父が亡くなり、母は一人暮らし。頻繁に様子を見に行ける距離に住んでいるわけではないし……不安。また母も心細さを感じているなら、「老人ホーム」は有力な選択肢です。ただ「老人ホームに入れば安心」とはいえなくなってきているといいます。果たして、何が起きているのでしょうか。
1人暮らしや夫婦2人暮らしの高齢者…介護が必要になったら
厚生労働省『令和4年 国民生活基礎調査』によると、「高齢者世帯(65歳以上の人がいる世帯)」は2,747万世帯と全世帯の過半数を占め、そのうち高齢者だけの世帯は6割を超えています。また1人暮らしの高齢者と夫婦2人暮らしの高齢者はそれぞれ900万世帯に迫る勢いで、今後も増えていくといわれています。
【高齢者世帯の実情】
●65歳以上の人がいる世帯…2,747.4万世帯(全世帯の50.6%)
〈内訳〉
・1人暮らしの高齢者世帯…873.0万世帯
・夫婦2人暮らしの高齢者世帯…882.1万世帯
・親と未婚の子の高齢者世帯…551.4万世帯
・親・子・孫の3世代世帯…194.7万世帯
・その他の世帯…246.3万世帯
●65歳以上の人だけの世帯…1,691.5万世帯
年を重ねていくと不安が増していくのが「介護」。主な介護者についてみていくと、最も多いのが「同居している配偶者」で22.9%。「同居している子」16.2%、「別居の家族等」11.8%、「子の配偶者」5.4%。介護サービスが主となっているのは15.7%です。日本の夫婦の構造から鑑みると、「年上の夫」の介護を「年下の妻」が行い、夫の逝去後、母(妻)の介護を子どもたちが行う……という流れが一般的なのでしょうか。
ただ1人暮らしや夫婦2人暮らしの高齢者が増えているなか、夫を亡くした妻(母)が要介護となったとき、子どもがサポートできる環境にないケースは多く、そうなると「介護サービス」を頼るしか方法はありません。しかし子どもとしては「高齢の母の1人暮らしは不安」と思うでしょうし、高齢の母も「一人暮らしは心細い」と思うこともあるでしょう。
そうなると「老人ホーム」への入居が視野に入ります。昨今、特別養護老人ホーム(特養)の定員数は増えているものの、ニーズの増加に追いついてなく、1年以上の退去待ちも当たり前という状況。そこで特養よりは高額となりますが、民間が運営する有料老人ホームなどが有力な選択肢となるでしょう。
有料老人ホームへの入居に際し、気になるのはその費用。まず初期費用として入居一時金。施設によってピンキリで、最上級の施設となると億単位となりますが、平均は100万~300万円程度。そして月額費用は介護度で変わりますが平均15万~30万円程度で、さらに月額費用外のものとして月2万~3万円程度かかるというのが一般的です。
遺族年金の平均額は月8万円程度なので、夫を亡くした妻(母)自身の国民年金と合わせると、平均月14万円程度の年金収入があると考えられます。一時金は貯蓄から、月額費用はベースは年金で、足りない分は貯蓄でまかなう……現状の貯蓄額から逆算して現実的な予算感の施設から自身の介護度や志向に合わせて施設を選んでいくことになります。
「老人ホームに入ったら安心」という時代の終焉
老人ホーム選びにおいて、できれば見学をしておきたいもの。介護が必要で自身で色々と見学するのは難しい、という場合は家族が足を運び「ここなら安心」という施設を選ぶと安心です。
予算感も合い、母との相性もよさそう。比較検討を繰り返した末にみつけたベストな老人ホーム。母が入居してひと安心……というケースだけではありあません。たとえば数ヵ月後、老人ホームに入居した母から1本の電話。
子:もしもし、お母さん?
母:助けて
子:えっ、どうして泣いてるの⁉
電話越しで号泣する母、急いで駆けつける子どもたち。そこで目の当たりにしたのは、数ヵ月前とは明らかに様子の違う施設でした。人手が足りずケアコールを鳴らしてもいつまでたってもスタッフは来ない。食事の際のサポートも雑で、食べ物をこぼしてしまってもそのまま。施設に流れる、殺伐とした空気。
少々大袈裟かもしれませんが、実際に職員が一気に退職し、サービスの質を保てなくなったという施設は珍しくはありません。介護業界では慢性的な人手不足が深刻化。なかにはサービスの低下により、本来、受けられるはずのサービスが受けられないと問題になっていたり、余裕のない状況のなか入居者への虐待に発展してしまう、最悪のケースも。人手不足からあえて入居者数を制限するという動きもみられ、結果、収益の悪化を招くという事態もあるようです。
介護業界の慢性的な人手不足のひとつの要因といわれているのが給与。厚生労働省『令和4年 賃金構造基本統計調査』によると、医療・福祉施設等介護職員(平均年齢44.2歳)の平均年収は362万円。一方、全職種平均が496.5万円。平均よりも100万円以上も低い給与、さらに肉体的にもきつい……敬遠されるのもムリはありません。
先日、政府が10月末までにまとめる経済対策に、介護職員の賃上げについて盛り込む方針だと明らかになりました。その額は「月6,000円程度」。しかし、この程度では介護業界からの人材流出は止められないという声が多数聞かれます。老人ホームに入っても安心できない……そんな状況は、ますます加速していきそうです。