一昨日のブログ記事でお伝えした通り、参加した沼津トライアスロン大会のバイクパートで人生初の接触転倒事故を経験しました。しかし幸いなことに軽傷で手足の骨折はなく、ただ脳震盪を起こしていた可能性があって念のための観察期間として1泊の入院をすることになりました。でも翌日には退院出来たのでとても幸運でした。
下の写真はトランジッションエリアの様子で遠くに富士山が見えています。
コース幅は写真の右下から左下までの距離程度しかない場所が結構ありました。そしてここを一方通行ではなく相互通行しているので追い越し時には注意が必要ですし、ましてや二重追い越しなどもっての外なのです。

私のケースは転倒し顔から地面に突っ込んだ形だったと思いますが、被っていたヘルメットのお陰で顔面を強打することなく比較的軽微な怪我で済んだのだと思われます。
私が被っていたヘルメットですが、御覧の様に先端からヘルメットの左側(写真では右側)にかけて路面のアスファルトに擦り付けた際に出来た傷が残っていました。ヘルメットの色が黒なので見づらいですが前面のナンバーシールが擦り取られた様子からも分かると思います。

このヘルメットが最初のクッションとなって顔面強打を免れたのではと思っています。
そして私が掛けていた眼鏡ですが、転倒のショックで前へ飛んでしまって落ちた際に付いた傷だと思われますがアスファルトの路面を滑っていったのかレンズが割れることはなく細かい擦り傷があってフレームも変形していました。

そしてバイクはハンドルの左側のブレーキの握りの部分が大きく内側に曲がっていました。左側に倒れたという事が分かります。

そして転倒時に左手親指に大きな負荷が掛かったことにより左手母指関節解放脱臼となったのですが、転倒の仕方によってはもっと大きな怪我をしていた可能性が大きかったのではないかと思っています。本当に不幸中の幸いでした。
また接触した前を走っていた選手は転倒を免れたそうでしたのでこれも大変運が良かったと思っています。他人を巻き込まなくて本当に良かったです。
私が転倒して直ぐにコース上にいた大会運営スタッフが駆けつけてくれた様です。そして何より力になってくれたのは一緒に参加していた仲間のKちゃんです。私は2周目だったのですが、彼は3周目に入っていて私が転倒してほどなく転倒地点を通過するところだったのです。そして直ぐに転倒しているのが私だと気が付いたそうでバイクを止めて駆け寄ってくれたのでした。
コース幅はとても狭いしそこをバイクが対面通行をしています。そんなコース上のほぼ真ん中で倒れていたそうですから危険極まりない状況だった様です。そこで彼やコース上のスタッフさん達が選手たちにスピードを落とす様に指示したり安全確保のために動いでくれていた様です。途中からKちゃんの声が聞こえていて私は言葉を発することが出来ませんでしたが彼が傍にいることが分かってとても安心したことを覚えています。
またレースを中断して安全確保に動いてくれたのはKちゃんだけでなく他の選手もいたそうで私に水を掛けてくれたり救急車が到着するまで介抱してくれていたとKちゃんが後から教えてくれました。レースを楽しみにしていたハズなのに転倒した私の為にレースを中断してくれたKちゃんや他の選手の方々には本当に申し訳なく思いましたし、同時にこんなに嬉しいことはなく感謝しかありません。
私の転倒の少し前にも女性の方が同じように転倒しかなりの出血をしていたそうでその為の救護活動があって私の現場に救急車が到着したのはKちゃんが到着してから10分後ぐらいだったそうです。その間私は全く身体を動かすことが出来ず時折目を開ける程度でしたが左手親指の関節から骨が飛び出していることは見ています。「骨が白いな。」と思ったことを覚えていますし、どなたかが「唇の上がエグレテる。」とか言う言葉も聞こえていました。そうこうする内に救急車が到着し車内へと運び込まれたのでした。
Kちゃんは救急隊員に私と一緒に参加していたことを告げた様でその後救急車に乗り、搬送先の病院名を確認した後レースをリタイアしたことを運営スタッフに告げ、大会会場に置いてあった彼と私二人分の荷物やトランジッションエリアにある荷物とバイクなども全て一人で駐車場にある彼の車に積み込んでくれたのでした。
そしてその後搬送先の沼津市立病院へと来てくれたのです。
さて私が病院へ救急搬送された際、最初に施された処置は破傷風ワクチンの接種でした。屋外で転倒し解放脱臼をしていて衛生面でとても心配な状態だったための処置でした。
破傷風のワクチン接種を受けるとこんなカードが発行されました。接種履歴が分かる様にということなんでしょう。

其の後は私が首が痛いと訴えたこともあって頸椎損傷があるといけないので頭、首、背中などのCT検査を行いました。そしてその次にレントゲン検査です。
その結果1,第五頸椎棘突起骨折 2.鼻骨骨折と診断され、その後に左手母指関節の解放脱臼の処置が施されました。
親指の表と裏の2カ所に麻酔を打って暫くしてからまず傷口の消毒です。かなりの時間を掛けて徹底的に消毒してました。万一この傷口からばい菌が入っては大変ですからね。
そして次に飛び出してしまった骨を元の位置に戻します。麻酔が効いているので痛みは全くありません。
そしてその後縫合です。この左母指関節解放脱臼の手術中にKちゃんが病院に到着。
手術後処置室に彼が来てくれたのでした。
そして1泊の入院が決まった後、退院時に私の家族の代わりにKちゃんが迎えに来てくれることになったんです。ビックリですが家内は運転しませんし、子供たちも車を持っておらずですからこんなに嬉しいことは有りませんでした。彼は月曜日に休暇を取っていて「時間があるから。」と言ってくれましたがこんなに嬉しかったことは人生でそう何度もあることではありません。一人で帰宅するとなると体調悪い中そして極暑の中を新幹線などを乗り継いで帰宅するとなると2時間半以上掛かるでしょう。もうKちゃんには感謝しかありません。有難いことでした。
翌月曜日の朝、彼は来る途中に私の家に私のバイクや荷物を下ろし、家内を乗せて9時過ぎには2人で病院に来てくれたのでした。
今回の私のバイクパートでの転倒で大会に参加者された選手の皆様や運営スタッフさん達に多大な迷惑をお掛けし、また救急隊員の方々、病院の先生、看護師の方々には大変親切に暖かく接し励まして頂いたことに対し感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。
特にKちゃんには毎度のことなんですが本当に感謝感謝感謝の気持ちでいっぱいです。Kちゃん、ありがとうございました。<(_ _)>
入院時左手に巻いていた包帯がほどけて外れてしまったことがあって、その際に親指の縫合箇所を写真に収めています。

2週間程度で抜糸出来るそうですが、それは地元の病院での処置になります。
退院の際に*診療情報提供書類と *CT画像1,012枚とCR画像8枚のデータを頂いてきたので今日午前中に地元の病院へ持っていき怪我の具合も診てもらいました。
左手親指の縫合箇所は1カ所開き気味になっていて先生に伝えたところ「大丈夫。」とのことで薬を塗って新たなガーゼと包帯、そして添え木をしての処理を施してくれました。

鼻の下と顎にはえぐれた箇所がそれぞれあるのですが、ここは既に乾いているそうでガーゼからバンドエイドに変えてくれました。大き目のガーゼが口を塞いでいて食事が摂りづらかったのですが、これでだいぶ楽になりました。
そして沼津の病院では処置がされなかった鼻骨骨折ですが、地元の病院でも「鼻の変形がないのでこのまま様子を見る。」という事になりました。大した骨折ではなかった様です。
診察が終わってから処置室で化膿止めの点滴を受けていました。また化膿止めの飲み薬も5日分処方されています。次回は8日に傷口を見せにまた通院になりました。抜糸は来週になりそうです。