防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

NHKのホットモーニング

2009年01月16日 | 盛土が安定すれば安心
昨日の朝8:35~9:25まで放送されたNHK「NHK シリーズ 阪神淡路大震災14年『知られざる盛土崩壊』~西宮仁川からの警告~」をみておりました。出勤のため、前半部分の釜井先生の解説までしか見られませんでしたが、NHKがこのような取り組みをして、盛土の危険性をアピールするのは効果があったと思います。

ただ、武田先生のブログを読んでいると、NHKを見たくなくなってしまうのも事実です。
もう一度言いますが、年末の「考薄」歌合戦をみていると、自然科学のリテラシーはもっと薄いのだろうなと想像せざるを得ませんが。

ブックマークの追加-武田邦彦先生のブログ-

2009年01月15日 | 地球温暖化・寒冷化?人類の課題
新しいブックマークを追加しました。中部大学武田邦彦先生のブログです。

http://takedanet.com/

適確で辛辣、地球温暖化やエコという、サイエンススキャンダルとも言うべき課題に取り組んでおられます。今日の記事も切れ味と含蓄に満ちていました。

---------------------------------------------------------------------------
官僚も悪いが,国民が悪い。お金を余らせば政府が使い、政府は「収益事業」をしないので,帰ってこないことは知っているからである。

「家畜」になるとお金は使えない。お金を使うためには、発明し、新しいビジネスモデルを作り、事業を興さなければならないが,頭を巡らすことができなければ,グルメをしたり,贅沢をするだけになる.

日本人には二つの道が残されている。 一つが活発で明るい社会を造り,自由な雰囲気で人生を送ることだ。 競争社会にはなるけれど、格差は何らかのシステムで限界を決めることができる.

もうひとつは,日本人が全部,政府の家畜になり、何も考えずに黙々と働き、あまったお金はすべて政府が使う・・・今、その方向に向かっている。
---------------------------------------------------------------------------

考えること、哲学を持つ少なくなったといわれて久しいのですが、考えるヒントはここにもあります。ということで、ブックマークのキャッチフレーズは

サイエンス・スキャンダルから目を覚ませ!!これも正論のページ!!考えるヒントはここにもある。

ということにしました。
と、えらそうなことを言ってますが、私のブログ自体が、私の脳みその体力不足のため貧弱であります。太田さんもよく私のブログを読んでおられるようで、私がこのようなテーマを語るのは釈迦に説法、イチローにノック、、、まだ1年にも満たないこのブログ、いろんな考えるヒントを提供できるよう発展させたいと思っています。


何も呼びかけなくても環境に良い生活が出来る民族

2009年01月14日 | 地球温暖化・寒冷化?人類の課題
武田邦彦先生のサイトと、興味深い表現を見つけました。

愛するものは捨てられない
http://takedanet.com/2008/12/post_3806.html

温暖化という問題では年間3兆円が使われる。危険が来るのは100年後。まさに「リアルな環境破壊」ではなく「科学者が創造した環境破壊(創造型環境破壊)」なのである。被害自体が架空だから、防止するのも架空になる。

私たちは日本人だ。ヨーロッパ人でもなく茶髪でもない。私たちの体には日本人の血が流れていて、それは私たちに生まれながらに「節約」、そして「してはいけないことはしない」という行動規範を教えてくれる。

それさえあれば、実は「環境」とか「レジ袋」などと言わなくても良い。私たちは世界でただ一つ、「何も呼びかけなくても環境に良い生活が出来る民族」なのである。
----------------------------------------------------------------------------

言ってみればいやなことを「水に流す」という自然環境を持つ国なのです。


大家さんのリスク

2009年01月13日 | 盛土が安定すれば安心
リスクという言葉が使ってあるわりには、どこかほのぼのした印象があるのは私だけでしょうか。大家さんという響きがそうさせます。

そして、往々しにて、専門的な書籍にはアマゾンのカスタマーレビューはないのですが、これにはありました。

http://www.amazon.co.jp/review/product/4779003253/ref=cm_cr_dp_all_summary?%5Fencoding=UTF8&showViewpoints=1&sortBy=bySubmissionDateDescending

成人式

2009年01月12日 | 雑感

今日は成人式が各地で行われているのですね。
平成生まれの人たちは、阪神・淡路大震災が小学校低学年です。高校のときにはもうウインドウズXPがありましたので、大概の計算はエクセルでできちゃったわけです。

そして、ネットが当然ありましたので、情報を得るのに地図を見ていません。
現場感覚、皮膚感覚がない世代なのかもしれません。


CPDよりOJT

2009年01月11日 | 技術動向
今岡さんのブログにCPDのことが書いてありました。
CPDとは (Continuous Professional Development)のことで、継続教育制度という日本語になっております。

う~ん。この業界にいる人って、制度をがなくても自己研鑽を楽しむような人でないとついて行けないとおもったのですが。CPDよりOJT(On-the-Job Training)です

長崎豪雨災害

2009年01月10日 | 災害の記憶と想像力
今年の1月1日付で、古今書院から『豪雨と斜面都市-1982年長崎豪雨災害-』が出版されました。もう27年も前のことですから、大学院生すら知らない過去となってしまいました。

あとがきに気になることが書いてありました。昨年首都圏でゲリラ豪雨が話題になり、この本の著者である高橋和雄先生に取材が多くあったというのです。

ということは、忘れる以前に知らなかったということです。299名の死者・不明者を出した大災害であり、また、時間雨量は観測史上ダントツの1位です。

しかし、昨今の報道では、少しでも異常な気象が発生すると、地球温暖化論のせいになってしまいます。以前、このブログでも書きましたが、

10年ひと昔では救われない
http://blog.goo.ne.jp/geo1024/e/5e55664e5830c4f60fda2e1e61a672ee

一番必要な防災用品は、現場の情報から出てきた正しい情報です

労働の価値

2009年01月09日 | 技術動向
報道ステーションをみていたら、寺島さんがとても考えさせられることをいっていました。

ITは労働のマニュアル化をもたらした。ある程度のことはだれでもできるようになった。それは労働に対する誇り、目標まで平準化してしまった。そのことを考えずに単なるワークシェアリング、雇用の確保といってみたところで、労働に誇りもてないし、次の人、次の人ととっかえひっかえが効くような労働形態では、首の切りやすい派遣のよう労働形態がはびこる土壌を除けないのではないか。

つまるところ、付加価値とはなんなのかということを真剣に考えないと、残れないのです。私は地表・地質踏査結果が主体となっていますが、それを相手に理解させる、いや理解しようというモチベーションを喚起する絶妙な解説を求められているのだと思います。

現場で写真をとることは、だれでもできます。いや、この写真を撮影するには、それなりの経験とそれに裏付けられた視点があるのだから、、と力説しても、それをうまく証明しないと意味がないわけです。

プロフィールの追加

2009年01月08日 | 資格に関すること
めでたく地すべり防止工事士に受かっておりました。ブログ仲間の今岡さんやkon25さんも持っておられる資格です。国家資格ではなく、確かに技術士ほどのステイタスもなく、防災士のほうが知名度が上なのですが、地形・地質に携わる専門職であることは客観的に示す指標にはなると思います。

今年は宅建を目指します。高い金を出して、通信講座も申し込みました。技術系の資格と、いわゆる文系の資格を持つことで、世間に役立つコンサルタント(本来の建設コンサルタントの意義はそういうことなのですが)の足がかりとしたいと思っています。

武田邦彦先生の記事から-

2009年01月07日 | 地球温暖化・寒冷化?人類の課題
http://takedanet.com/2009/01/post_b936.html

NHKは朝のニュースで,オバマ氏は「太陽光や風力を使った発電」を強調したとして,画像ではトップに風力発電を出した.減税,橋や道路などへの公共投資など,オバマ氏が強調したところは,全く触れなかった.

1月9日の朝、東京12チャンネルではオバマ氏の演説をほぼそのまま忠実に報道し、その解説を行って,太陽光や風力についてはまったく触れなかった.

NHK報道の目的は,現在、日本政府が太陽光発電や風力発電に税金を出そうとする政策を補強,あるいはNHK独自の主張を展開するために,報道を歪曲したものと考えられる。

一度、NHKのような公共放送が,ある意図を持って間違った報道をすると,その次から、報道自体を信じることができなくなるし,毎日,間違った報道に接していると,どうしても自分の判断を間違うし,平衡感覚を失う。

池田先生によると,「温暖化」ということを知っている人は,日本人が94%,アメリカ人46%,そしてアジアの諸国の人などはほとんど知らないと言われていた.日本人はNHKによって世界の孤児になる恐れが強い。


考薄歌合戦をみていると、これもうなずけます。何が本質か、哲学がないのです。


大学がなくなる?

2009年01月04日 | 維持管理の時代

今日の朝日新聞に気になる記事がありました。

専門学校化する大学
大学が資格所得に力を入れている。東京経済大学は「難易度が高い資格が取れることは、他校との競争でもアピールになる。人材育成のひとつが資格なら、大学が積極的に関わることは自然なことだ

資格が人材育成になるはずがありません。
資格は仕事をするためのツールでしかありません。
大学にしかできないことがあります。それは独創的研究です。独創研究のためには基礎的な力が必要で、いままでの研究の分析・収集をするノウハウ、そして課題の見つけ方を学ぶところです。だからこそ、昨年あれだけノーベル賞が日本人に与えられたのです。

ジンザイでも「人財」を育てる気概がなく、安直な資格取得に走るようでは、もはや大学とはいえません。

もとより防災は学際的な視点が必要なのにこんなことでは、技術者や防災のための維持管理のため、なにが必要か、本質的な部分が見えてきません。

金融不安より、ここからくる技術力・発想力の貧困が深刻です。それは回復するものではないからです。


日経新聞の記事

2009年01月03日 | 維持管理の時代
元旦の日経新聞に、住宅の大特集が組まれていました。それによると、

今年は"住まいの安心元年"になる!<WBR>住宅瑕疵担保責任履行法が本格施行
・防災、防犯、ユニバーサルデザインが当たり前の時代に

という見出しが並んでいます。
造っては壊すというフロー型の消費社会から、今あるものを長持ちさせるというストック型の社会への転換期の元年となると宣言されています。

そこには、防災の概念もありますが、防犯とごっちゃになっています。さらにはエコの概念も入ってきます。でも地盤の概念はありません。このあたりが課題で、住宅生活基本法と宅地造成基本法の管理局が違うなど、住宅と地盤は接しているのに、まるで水と油のような接し方をしています。

200年住宅というからには、宅地の災害リスクも十分に視野に入れておかねばなりませんが、住まいの安心元年になるというのであれば、我々地盤技術者も積極的に参画しなければならないでしょう。