防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

大学がなくなる?

2009年01月04日 | 維持管理の時代

今日の朝日新聞に気になる記事がありました。

専門学校化する大学
大学が資格所得に力を入れている。東京経済大学は「難易度が高い資格が取れることは、他校との競争でもアピールになる。人材育成のひとつが資格なら、大学が積極的に関わることは自然なことだ

資格が人材育成になるはずがありません。
資格は仕事をするためのツールでしかありません。
大学にしかできないことがあります。それは独創的研究です。独創研究のためには基礎的な力が必要で、いままでの研究の分析・収集をするノウハウ、そして課題の見つけ方を学ぶところです。だからこそ、昨年あれだけノーベル賞が日本人に与えられたのです。

ジンザイでも「人財」を育てる気概がなく、安直な資格取得に走るようでは、もはや大学とはいえません。

もとより防災は学際的な視点が必要なのにこんなことでは、技術者や防災のための維持管理のため、なにが必要か、本質的な部分が見えてきません。

金融不安より、ここからくる技術力・発想力の貧困が深刻です。それは回復するものではないからです。