先日紹介した横浜市まちづくり調整局 建築・宅地指導センターの「擁壁の種類」というサイトで、気になる表現を見つけました。
現在の基準にあう擁壁、合わない擁壁
http://www.city.yokohama.jp/me/machi/center/mado/gake/yoheki.html
基準に合うか、合わないかは、実は「安全かどうか」という判断基準とは直結しません。大筋でまちがってはいないのですがモノは老朽化もしますし、基準に合っていても湧水やクラック、”はらみだし”など危険を示す指標があれば、基準通りにつくられたもので倒壊・崩壊の危険性があるものもありますし、「他の基準による構造物」でも十分に安全が確保されているものもあります。
自然現象・物理現象は「基準どおり」には作用しません。また、基準にあうかあわないかで分類されると、市民は「基準書」を役所に読みに行かなければなりません。自分の庭の下の擁壁のことなのに、役所に出向かねばなりません。