今日の朝日新聞に気になる記事がありました。
専門学校化する大学
大学が資格所得に力を入れている。東京経済大学は「難易度が高い資格が取れることは、他校との競争でもアピールになる。人材育成のひとつが資格なら、大学が積極的に関わることは自然なことだ
資格が人材育成になるはずがありません。
資格は仕事をするためのツールでしかありません。
大学にしかできないことがあります。それは独創的研究です。独創研究のためには基礎的な力が必要で、いままでの研究の分析・収集をするノウハウ、そして課題の見つけ方を学ぶところです。だからこそ、昨年あれだけノーベル賞が日本人に与えられたのです。
ジンザイでも「人財」を育てる気概がなく、安直な資格取得に走るようでは、もはや大学とはいえません。
もとより防災は学際的な視点が必要なのにこんなことでは、技術者や防災のための維持管理のため、なにが必要か、本質的な部分が見えてきません。
金融不安より、ここからくる技術力・発想力の貧困が深刻です。それは回復するものではないからです。
最新の画像[もっと見る]
- デジタルブック第四紀地質学 14年前
- 考える原点は色鉛筆 14年前
- 宝石は、女性の最良の友 - B.W.ピプキン・D.D.トレント著「環境と地質」より - 14年前
- Field Geology Illustrated 14年前
- 無名の工匠 14年前
- 三渓園の建築と風景 14年前
- 七面山登山 - 日蓮宗と岩盤クリープのシンボル - 14年前
- 人生ゲーム最新版 14年前
- 日本列島”お豆腐”論 14年前
- アイスランドの火山噴火と歴史 14年前
今年もよろしくお願いします!