防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

社長と社員が同じ給料でも差し支えない

2009年01月23日 | 雑感
武田先生のブログは、単に温暖化論にとどまらず、そこから人間論・社会論にまで発展していくので、とても読み応えがあります。今日Upされていた記事も、働くことの価値観について(ここにCO2論議が深く関わるところがスゴイところですが)論じておられました。

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昼休みの蛍光灯
http://takedanet.com/2009/01/post_75fd.html

昼休みに事務所の蛍光灯を消す会社がある.

その理由を聞くと「温暖化防止に協力してCO2の排出を少なくするため」という.そういう社長の本心がもしかすると「経費節減」かも知れないが,ともかくそう言う。
その日、社長はいつものように近くにある寿司屋にでかける.サラリーマンが行く680円の食堂は混んでいるが,2800円も出すと,ゆっくりと昼食を楽しめるからだ。会社の収益は社長が稼いだものではない.社長は社長,社員は社員の役割分担があるだけだ.収益も社長が勝手に配って良いというものではない.社長と社員が同じ給料でもまったく差し支えないのだ。
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大分省略しましたが、同感できるところがあります。

防災の分野も最近では「楽だから」妙な数値シミュレーションが横行しています。現地で地質を専門的な着眼点でみるのは、個人差・議論が生まれる、経費もかかる、みんなができて同じ結果を得るべきものだとというのです。

その結果、1を聞いて1しか想像できない、ある意味”非人間的”な事業がはびこってしまったせいで、手取り足取り、一挙手一投足に”根拠”という”形式的書類”を重ね、、手間、手間、手間、、、

結局以前より無駄な経費が浪費されるのでした。。。。。

現場を知り、経験を積み、先見の明を持つ、数字に表れない部分を感じ、価値を認め合う事ができたら、年収の額など二の次になるのでしょう。いま、赤字赤字とさわいでいる大企業は、そのあたりの価値観をみなおすことができれば、大分違う結果がでるのではないでしょうか。やや宗教的ですが。。。