防災ブログ Let's Design with Nature

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活断層の『天王山』-中央防災会議の被害想定-

2008年05月16日 | 技術動向

このブログによくコメントを下さるhappymanさんのブログで、中央防災会議の被害想定が発表されたことを知りました。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080514-OYT1T00557.htm 読売新聞記事
http://happy-man.jp/engineer/archives/2008/05/post-203.html 上町断層は活動するか?

これらの記事によると、大阪府の上町断層帯の地震では経済的被害が最大74兆円。。。一般会計が全部消えますねえ。。

関西では、上町断層や生駒断層などの南北方向の活断層と、有馬-高槻構造線といった東西方向の活断層が密集しています。これらの活断層がクロスするところが、有名な天王山です。天下分け目とは、まったくの文字通りなのです。

また、京都大学防災研究所では地盤の振動特性の解析から、活断層沿いと淀川沿いの軟弱地盤が厚く存在する地域が、強振動が起こるとしています。

http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/dat/nenpo/no50/ronbunB/a50b0p13.pdf

しかし、しかし、、、もっと散発的に振動による大被害が生じる可能性のある地盤が存在するとおもっています。なんどか取り上げた谷埋め盛土による住宅造成地です。生駒山地、京阪奈丘陵には無数にありそうです。

明日から谷埋め盛土の危険性・安全性の現地検討会で、阪神・淡路大震災で被災した地域に行ってきます。

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NHKのニュースを見ていたら、地すべりにより川がせき止められているとか。もう、いよいよオリンピックどころではありません